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施工環境条件別コンクリート温度2つ|コンクリート温度を保つための対策も紹介

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公開日時 2023.02.13 最終更新日時 2023.02.13

コンクリート温度の標準


コンクリートは温度が高すぎても低すぎてもダメなとても繊細な材料で、コンクリートの品質を維持するために温度管理は大切な条件の1つになっています。また、季節によっても温度管理の方法があるため把握しておくことが大切です。

どのようにコンクリート温度を管理すると、品質を保つことができるのか見ていきましょう。

コンクリート温度が35℃を超えるとどうなるのか

コンクリート温度は、JASS5や標準示方書で生コンを荷下したときに35℃以下になることが規定されています。しかし最近は温暖化の影響で気温が高くなってきていることがコンクリート温度の上昇にも影響を及ぼして全国各地で問題となっています。

コンクリート温度が35℃を超えると、運搬中のスランプが低下したり、コールドジョイントやひび割れの発生となったり、強度や耐久性が低下したりといった問題につながるのです。

コンクリートの凍結温度

コンクリートの凍結温度は水とコンクリートの比率によっても変わりますが、-1℃といわれています。

コンクリートの凍結温度を降下させるために耐寒促進剤をします。耐寒促進剤を添加することによって降下作用により-2℃~-4℃に下げることが可能です。そうすることでコンクリート温度管理がしやすくなります。

施工環境条件別コンクリート温度2つ


施工環境条件別コンクリート温度には、暑中コンクリートと寒中コンクリートの2つがあります。暑中コンクリートと寒中コンクリートは、どのように使い分けているのでしょうか。また、どのような特徴があるのでしょうか。

これから、2つの施工環境条件別コンクリート温度について紹介します。

コンクリート温度1:暑中コンクリート

暑中コンクリートとは、日中平均気温が25℃を超える時期に適用されます。気温が高くなるとコンクリート品質に影響を及ぼすためコンクリート温度の管理は大切です。

コンクリートの品質が低下しないように材料や配合、混錬、打込み、養生など適切な処置をとりコンクリート温度測定して適切な状態に保つ必要があります。

施工

コンクリート温度が高くなるとコンクリートの品質に影響を及します。例えば、運搬中にひび割れなどが起こることやコールドジョイントの減少、空気量が減ってしまったり、表面水分が急激に蒸発してしまってひび割れが発生したりする危険性が生じる可能性があります。

その対策として、打ち込み時や打ち込み直後にコンクリートの温度が低くなるように材料の取扱い、混錬、現場内運搬、打ち込み、養生等について特別の配慮が必要です。

品質管理

暑中コンクリートは高温になると品質が低下するので、管理が必要です。管理する項目としては、材料、配合、練混ぜ、打ち込み、養生などがあります。

材料は、コンクリート温度が高くなることを想定し、温度を下げる検討をして効果確認をすることが必要です。配合は、所要の強度や作業性が得られる範囲のなかで適切な対策をとらなければいけません。

また練混ぜから運搬、打ち込み終了時までのコンクリート温度上昇量や、打ち込み時の温度を規定温度に管理することで品質を維持します。

コンクリート温度2:寒中コンクリート

冬季に施工するコンクリートのことを寒中コンクリートと言います。日中気温が4℃以下になるとコンクリートが凍結するため適切な対策が必要です。凍結しないように寒い時期に対応したコンクリートとしての対策がとられています。

これから、寒中コンクリートについて紹介していきます。

施工

寒中コンクリートの施工で気を付けることを紹介します。AEコンクリートを使用することで、水分量を減らしたり空気量を調節したりでき、耐凍害性が向上します。

打込み時のコンクリート温度を5~20℃に定めています。コンクリートを製造する場所の最低気温が0℃以下の場合は材料を加熱して使用します。セメントは、一般的なポルトランドセメントを使用することとします。

養生

寒中コンクリートの養生方法は、保温養生と給熱養生があります。

保温養生は、断熱性の高い材料でコンクリートの周りを覆って保温することで必要な温度を確保します。また給熱養生は、保温だけで必要な温度が確保できないときやコンクリートが凍結する危険性があるときに給熱して養生することです。

寒中コンクリートの養生は、配合や外気温、構造物の断面寸法、期間、温度管理方法などを考慮して定めなければなりません。

養生温度を高くすると早く補強することができるので養生期間を短縮できるのですが、養生が終了した後冷却したときにひび割れが生じやすくなるリスクがあるので注意が必要です。

品質管理

寒中コンクリートは定められた品質になっているかチェックし管理することが必要です。一般管理試験の他に様々な工程の温度や外気温を測定することが定められています。

品質管理する中で特に重要なのは温度管理で、定時測定の間隔は3時間以内とされています。

コンクリート温度を保つための対策

コンクリート温度を保つための対策

コンクリート温度を保つための対策は、日中気温で変わります。

日中気温が25℃以上となる場合は、暑中コンクリートとしての対策が必要です。温度を下げるために散水をするなどの対策方法があります。夏の日差しでコンクリートが乾燥してひび割れないように散水することで防ぐことが可能です。

日中気温が4℃以下となる場合は、寒中コンクリートとしての対策が必要です。コンクリートの温度を5℃以上に保つために温度管理をするなどがあります。

コンクリート温度について知ろう

これまで、施工環境条件別コンクリート温度やコンクリート温度を保つための対策を紹介しました。暑中コンクリートは日中気温が25℃を超える場合、寒中コンクリートは日中気温が4℃以下の場合に取り扱います。

コンクリート温度について理解し、正しく使い分けましょう。


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