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出来高払いの条件4つ|出来高払いのメリット2つもわかりやすく紹介

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公開日時 2022.09.25 最終更新日時 2022.09.25

出来高払いとは?


出来高払いとは、建設工事の進捗状況に応じた代金が元請業者から下請業者に途中で支払われる請負方法です。

建設業法によって規定され、正式名称は出来高部分払方式です。部分払いや中間払いとも呼ばれ、工事が完了した「出来形」に対して支払います。

野球などスポーツ選手の出来高方式は、年俸に加算される成果報酬型です。建設工事の出来高払い制は工事請負契約書の金額の変更がない支払方法に関する契約です。

出来高払いの条件4つ


出来高払いには180日を超える建設工事や支払方法など条件があります。

180日を超える工事が、必ず出来高方式ではありません。中間前金払いと出来高払いのどちらかを選択できます。中間前金払いとは、前払金と出来高が50%以上の段階、完成後の合計3回で代金を受け取る方式です。

中間前金払い方式も出来高払い方式も選択するのは下請業者です。

出来高払いの条件1:180日を超える工事

出来高払いは、180日を超える工事が条件です。

中間前金払いは、工事が150日を超えて請負代金が1000万円以上の両方の条件を満たす場合です。一方の出来高払いは工期の規定がありますが、請負代金に関する規定はありません。

出来高払いを請求する際、出来形の検査を実施します。事前に出来形の項目を決め、工事請負契約に盛り込みます。検査回数が増えますが、検査を簡素化し負担軽減を図ります。

出来高払いの条件2:請負代金を前払金として分割で支払う

出来高払いでは、請負代金の40%以内が前払金として支払われる条件です。

元請業者は前払金を資材の購入や作業員の募集など建設工事に充当するように促します。必要な費用を事前に受け取れ、下請業者は費用の建て替えが不要です。

前払金の分割払いは着工前に半額、4ヶ月後または出来高20%で残りの金額です。工期が270日以下の工事の場合、4ヶ月を2ヶ月に短縮可能で下請業者の負担が軽減されます。

出来高払いの条件3:支払い上限回数は3ヶ月に1回程度

出来高払いの支払い回数は、3ヶ月に1回が上限の目安です。

支払い回数は工事の区切りの良いところを目安にします。国土交通省の区切り例は橋や高速道路の工事の場合で、基礎杭とフーチング、脚柱のそれぞれ完了時期です。

工事の区切りを目安にすると、代金を作業員の賃金や次の施工準備に回せます。前払金と合わせて下請業者は資金繰りが楽になり、スケジュール通りの施工が可能です。

出来高払いの条件4:下請業者への支払いは1ヶ月以内

出来高払いでは、出来形の請求を受けてから1ヶ月以内に支払います。

建設業法では、1ヶ月以内のできるだけ短期間での支払いを定めています。代金の中でも作業員の賃金については現金払いの配慮も合わせて規定しています。

下請業者は資金繰りが厳しい状況でも、作業員への支払いを優先させます。雇用者として従業員の生活を保障する責務を果たします。

出来高払いのメリット2つ


出来高払いのメリットは、工事の進捗状況に対する意識の高まりと構造物の品質向上です。

出来高払いの支払いは、工事の区切りです。進捗状況によって支払日が変わるので、工期をスケジュール通り行う意識が高まります。

支払い請求前には出来形の検査を受けます。完成時の検査だけより、工期途中の検査回数が増えると構造物の品質を高める効果もあります。

出来高払いのメリット1:工事進捗に対する意識が高まる

出来高払い方式を導入すると、工期や工区の区切りで請求できるので進捗状況に対する意識が高まります。

下請業者は契約書で決めた回数を超えなければ、3ヶ月に1回程度の都合の良い時期に請求可能です。また受け取り代金は作業員の賃金が優先されます。

下請業者は経営計画を立てられ資金繰りが楽になり、現場作業員も出来形の完成による賃金の保証が業務への張り合いになります。

出来高払いのメリット2:品質の向上が期待できる

出来高払いは出来形が完成しても検査に合格しないと請求できないので、構造物の品質向上が期待できます。

出来形検査は、従来の中間検査や完成検査と比較して簡素化されています。元請業者が支払いを拒む理由に使われないようにするためです。

工事の進捗状況は、出来形の品質検査と合わせて中間検査や完成検査に反映されます。検査回数が増えると仕様書通りの作業が確認でき、結果的に構造物の品質が向上します。

出来高払いについて知ろう

建設工事の出来高払いは、下請業者が工事の進捗状況に合わせて請求できる方式です。

出来高払いは工期が180日以上の場合、下請業者が代金の受け取り方法を決定できます。工事の進捗状況に対する意識を高め、構造物の品質向上などがメリットです。

出来高払いは下請業者の資金繰りを楽にし、作業員の賃金支払いを円滑に行うための支払い方法です。出来高払い方式に対する理解を深め、適切に利用しましょう。


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