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ラップルコンクリートの特徴4つ|施工の手順3つもわかりやすく紹介

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公開日時 2023.02.07 最終更新日時 2024.01.30

こちらの記事では、ラップルコンクリートの特徴についてご紹介いたします。

 


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ラップルコンクリートとは


ラップルコンクリートとは、地盤改良に使用する立方体のコンクリートです。

軟弱地盤を取り除き、硬質地盤の上でラップルコンクリートを打設して、その上に建物を建設します。軟弱地盤が深いとラップルコンクリートの打設が難しくなるので、軟弱地盤が浅い場合の工法です。

ラップルコンクリートを使用した地盤改良は、地盤をラップルコンクリートに置き換えることから、「置き換え工法」とも呼ばれます。

地盤とは

地盤とは、建物など構造物を支える岩や土をまとめた総称です。

地盤を構成する岩は、堆積岩や火成岩で、土より下です。土は岩が風化したものが多く、粒が大きいものから礫(レキ・小石)、シルト(沈泥)、砂、粘土です。地盤は地面よりも深い部分を指し、地面は地表面を指します。建物の基礎部分は地盤の上に作り、地中に埋めます。

地盤には、支持地盤と軟弱地盤の2種類があります。

支持地盤

支持地盤とは、建物など構造物を建設する地盤です。

建物は地盤沈下を避けるため、強固な地盤の上に建設します。支持地盤は別名支持層とも呼ばれ、建築に適した地盤です。

支持地盤は同じ敷地内でも、必ず同じ深さにはありません。出現する深さが異なると、支持地盤が斜めであると確認できます。そのため、建設前の地盤調査は敷地内の複数箇所で行います。ラップルコンクリートを打設するのは、この支持地盤です。

軟弱地盤

軟弱地盤とは、強度の弱い地盤で、液状化を起こす場合もあります。

地盤の強さを示すN値で、軟弱地盤は0や1など値が小さい場合です。軟弱地盤に建物など構造物を建設すると、不同沈下など起こる可能性が高く長期的な安全を確保できません。

軟弱地盤の上に建物を建設する場合、地盤改良や杭基礎を必ず行います。ラップルコンクリートは、地盤をセメントで固める地盤改良と異なる工法です。

ラップルコンクリートの特徴4つ

ラップルコンクリートの特徴4つ


ラップルコンクリートの特徴は、粗骨材に砕石を使用した無筋コンクリートです。

ラップルコンクリート工法は地盤改良が目的の工事です。強固な地盤を創出するために、軟弱地盤を掘削してコンクリートと置き換えます。良質なコンクリートは費用が高額になるため、粗めの材料で価格を抑えます。

ラップルコンクリートの特徴を4つ紹介します。

ラップルコンクリートの特徴1:無筋コンクリート

ラップルコンクリートは、内部に鉄筋を使用しない無筋コンクリートです。

無筋ですが強度は18Nです。建設現場で支持地盤に直接施工し、地表より下の型枠に生コンクリートを流し込み、強度を確保します。

この他、建設工事では「捨てコンクリート」があります。捨てコンクリートは基礎の打設前に基礎の底面を平らにする目的です。建物の強度とは無関係な点がラップルコンクリートとの違いです。

ラップルコンクリートの特徴2:粗骨材に砕石を用いたコンクリート

ラップルコンクリートは粗骨材に砕石を混ぜて、強度と品質を保ち、単価を抑えたコンクリートを使用します。

鉄筋を使用せずコンクリートを大量に使用しますが、地中に施工するので仕上がりの滑らかさや作業性は必要ありません。

そこで粗骨材の利用で価格を抑え、砕石を使用して仕上がりの美しさより強度を優先させます。人工骨材の使用は、コンクリートの品質を高め、想定した強度の確保が目的です。

ラップルコンクリートの特徴3:地盤改良のために使われる

ラップルコンクリートは地盤改良の工法です。

軟弱地盤が2mまでの場合は、セメント系固化材を土に混ぜる表層改良工法を行います。2~8mの時は、改良杭を使用した柱状改良工法です。もっと深い軟弱地盤の時は、鋼管の杭で建物を支える小口径鋼管杭工法で、地中30mまで対応できます。

ラップルコンクリート工法は、直接地盤にするより支持地盤がやや深めで、杭基礎にするためには深さが足りない場合に適しています。

ラップルコンクリートの特徴4:建物の地盤沈下を防ぐ

ラップルコンクリートは、支持地盤の上に打設するので、建物の地盤沈下を防ぎます。

ラップルコンクリートの特徴は、支持地盤の上に打設を目視で確認できることです。地盤改良を行っても、深い部分の状況を確認できません。ラップルコンクリートは18Nですが、直接打設するので完成時は支持地盤と同じ強度です。

事前の地盤調査で支持地盤を確認してしっかりと出現させた上に施工すると、地盤沈下を防止できます。

ラップルコンクリートの必要性

ラップルコンクリートの必要性は、軟弱地盤の有効活用の促進です。

ラップルコンクリートは、杭基礎工事より簡単に施工できるメリットがあります。支持地盤が斜めのかさ上げ工事でも活用できます。

置き換え工法で軟弱地盤の基礎工事が簡単にできるようになれば、今まで利用を断念してきた地盤の改良が進み、地盤沈下の不安を払しょくした土地を造成可能です。

ラップルコンクリート施工の手順3つ

ラップルコンクリートを施工する手順は、現場の掘削に始まり型枠の建て込み、コンクリートの打設と型枠の解体及び撤去です。

ラップルコンクリートは地中部分で基礎を支える役割を果たすため、地表から支持地盤まで掘削します。掘削後、型枠を現場で作りコンクリートを打設します。

コンクリートが固まれば、型枠を解体し撤去して施工完了です。

ラップルコンクリート施工の手順1:掘削

ラップルコンクリートを施工する際、打設箇所を支持地盤まで掘削します。

施工前に地盤調査を行って、支持地盤までの深さを確認します。敷地内の複数箇所の調査による、正確な支持地盤の深さの特定が重要です。

支持地盤までの掘削は、バックホーやパワーショベルで行います。敷地全体を掘削する場合と、壺掘りと呼ばれる基礎部分だけポイントごとに掘り進める方法です。

ラップルコンクリート施工の手順2:型枠の建て込み

ラップルコンクリートの型枠の建て込みは、現場で行います。

型枠はコンクリートを流し込む型で、再利用を前提にした材料を使用します。工場などで組み立てず、現場で状況に応じて作業を進めます。一般にラップルコンクリートは立方体になるように形を作ります。

壺掘り工法の場合は、地上で組み立ててから中に設置する作業方法を選択する場合もあります。打設日までに完成するよう、スケジュール調整をします。

ラップルコンクリート施工の手順3:コンクリートの打設

ラップルコンクリートの打設は、完成した型枠に生コンを流し込みます。

一般的なラップルコンクリートの強度は18Nですが、型枠を早く外したい場合は21Nに高めることもあります。使用するコンクリートの量は、建物の重量の大きさに合わせます。打設面積が大きいと支える力が分散され、強度を小さくできます。

できるだけ天候の良い日に打設して、計算通りの強度を保ちます。打設後は養生し、固まれば型枠を取り外します。

ラップルコンクリートについて知ろう

ラップルコンクリートは地盤改良工事に利用する置き換え工法です。

粗骨材を使用した砕石コンクリートで無筋コンクリートに施工します。ラップルコンクリートの名前の由来は、英語のrubble(砕石)です。支持地盤が浅い時に行い、軟弱地盤を杭基礎より簡単に地盤改良し、地盤沈下を防ぎます。

ラップルコンクリート基礎工事への理解を深めましょう。

 


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