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KBMを決める時の手順4つ|設計GLとの関係もわかりやすく紹介

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公開日時 2022.09.14 最終更新日時 2022.09.14

この記事では、KBMを決める時の手順4つについてご紹介いたします。

KBMとは

KBMとは「カリベンチマーク」を略した言葉です。

カリベンチマークとは工事の際に一時的に使用する仮の水準点(ベンチマーク)のことです。測量するたびに遠い水準点から水準測量するのは手間がかかることから、KBMを設けます。

KBMは構造物の基礎の端や側溝、マンホールの上などに決められるケースが多いですが、適した場所がない場合は測量鋲などを打ち込んで設置することもあります。

TBMとの違い

TBMとはKBMと同じく仮ベンチマークを意味する言葉です。TBMは「Temporary Bench Mark」の略語で、KBMと同様に仮のベンチマーク、仮の基準標高の意味で使用されます。

しかし、TBMは他にも「Tool Box Meeting」の略語を指す場合もあります。この場合は、危険予知訓練のことを指し、作業前に作業予定や手順、安全確認やその留意点についてなど、話し合うことを意味します。道具箱を囲んで話し合っていた姿が由来とも言われています。

設計GLとの関係とは

設計GLとは設計の際に設定する、建物を建てる際の基準となる地面の高さのことです。

KBMは建築現場での周辺地盤を測る基準となるもので、KBMより低い地点はマイナス、高い地点はプラスとなります。

つまり、道路にあるマンホールの上などをKBMとして±0として設定し、そこからどのくらいの高さに住宅を建設するのかというような高さが設計GLとなります。

孔内標高との関係とは

孔内標高とはボーリングで地盤調査した際の調査地盤の標高のことです。

KBMを設定している場合、ボーリング地点の孔内標高はKBM+○mmというように設定されます。

建物の基礎を設計する場合、基礎を支持層に入れることが重要ですが、設計GLと孔内標高の関係がわかっていないと正しく設計が行えません。そのため、建物の構造を決める場合にはKBM、設計GL、孔内標高は非常に重要な指標となります。

KBMを決める時の手順4つ

KBMを決める時の手順をご紹介します。自分で構造物を設計する場合、まずは正しい手順でKBMを設定することが重要です。それでは、KBMとはどのような手順で設定すればよいのでしょうか。

ここではKBMを決める時の手順4つをご紹介しますので、参考にしてみてください。

KBMを決める時の手順1:レベルを設置する

まず、三脚にレベルを設置しましょう。レベルを取り付けた三脚に体重をかけ、三脚の足を地面に食い込ませます。天板をおおよそ水平にするために三脚の足の長さを調節しましょう。

さらにレベル側にある微調整ダイヤルで三脚の水球を水平に合わせ、レベルを回転させてどの位置でも水球が水平になっていることを確認します。最後にレベルを除いて視度を合わせるようにしましょう。

KBMを決める時の手順2:動かない場所を選ぶ

KBMを決める場合、動かない場所を選びましょう。不安定な場所を選ぶと正確に計測できません。

前述のとおり、KBMは建設工事の際の基準となる水準点です。そのため、KBMは構造物の基礎の端や塀の基礎の端、側溝の上、道路にあるマンホールの天端など、決して動かない場所に設定する必要があります。

KBMを決める時の手順3:ロッドを立てる

次にロッドを立てましょう。ロッドは手や指で掴んで支えなくても自立するように、地面に対して垂直に立てる必要があります。KBMに決めた場所にしっかりと立てましょう。

また、レベルから覗いて水平線の位置でメモリを読むことになるため、近すぎるとロッドが見つけにくくなります。そのため、できるだけロッドの方向へ照準を合わせるようにしましょう。

KBMを決める時の手順4:KBMを計算する

次はKBMを計算しましょう。設置したロッドのメモリをミリ単位で読みます。たとえばKBMの高さが「100.000mm」だとして、ロッドのメモリが「1.100mm」だとすると、「101.100mm」が器械高ということになります。

また、このように高さの基準となる点にロッドを立て、レベルで視準したものをバックサイトと呼びます。

KBMからGL設定を誤ってしまった時の影響3つ

KBMからGLを設定する場合には注意点があります。

建物を建設するためにGLを設定する場合、仮の水準点となるKBMは非常に重要なポイントです。そのため、設定を誤ってしまうとさまざまな問題が発生します。

ここではKBMからGL設定を誤ってしまった時の影響3つをご紹介しますので、どのような影響が出るのか参考にしてください。

GL設定の影響1:設定が低い場合

GL設定が低い場合、土を埋め戻した際に土が基礎の上に被ってしまいます。

掘削した土を戻す際に余ってしまい、基礎の上に土が乗ってしまう状態になります。そうなると雨水が跳ね返ることによる泥汚れや、基礎の継目から水が浸入するといった問題に繋がるため、余った土を周囲へ敷きならす、もしくは処理場へ運ぶことになります。

そのため、土の処分代など余計なコストが発生することになります。

GL設定の影響2:設定が高い場合

GL設定が高い場合、土を埋め戻しても基礎がむき出しになってしまいます。

土に隠れなければいけない部分の基礎が出てしまうため、見栄えも良くなく、さらに高さが足りなくなってしまった分、入口までの階段の段数が増えたり、スロープの勾配が急になるといったアプローチの問題が発生します。

そのため、足りない分の土を補充するために土を集める手間が発生したり、土を購入するためのコストが発生したりします。

GL設定の影響3:外構工事に影響が出る

GL設定は外構工事にも影響があります。

外構の計画と住宅の設計は一体となっていることから、あらかじめ計画全体の費用やデザインなどを把握した上でGL設計しなければ、あとからさまざまな問題に繋がる可能性があります。

また、問題とまではいかなくても、後付けのようなデザインになってしまったり、外構工事に無駄が発生する原因にもなるため、注意が必要です。

KBMについて理解しよう

KBMとは住宅設計する上で設計GLなどとの位置関係を示す基準となるものです。

ぜひこの記事でご紹介したKBMについての概要やKBMを決める時の手順、KBMからGL設定を誤ってしまった時の影響などを参考に、構造物を設計する際の非常に重要なポイントとなるKBMについて理解を深めてみてください。


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