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バックアップ材とは?豆知識8つとバックアップ材の施工手順を解説

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公開日時 2022.09.25 最終更新日時 2024.02.16

こちらの記事では、バックアップ材についてご紹介いたします。

 


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バックアップ材とは?

バックアップ材とは、建築工事の際に外壁面の目地として使用するポリエチレン発泡体のことで、シーリング材を目地として設置する際に役立つパーツです。

建築や土木用に多く使用されており、特に目地の奥行きが深い場所で効果を発揮します。

バックアップ材の特徴は、軽量で柔軟性や復元力に富んでおり、弾力性や耐薬品性にも優れた便利なアイテムです。一方で可燃性の材質ですので、火気に注意が必要です。

バックアップ材とは何かを知るための豆知識8つ

建築や土木の現場で活躍するバックアップ材とは何か詳しく知るために、バックアップ材の目的や材質などの豆知識を8つに分けて詳しく説明します。

コーキングを施工する際には仕上りの適正な幅や深さが決まっており、それに合わせたバックアップ材が求められます。

コーキングの深さ調整を行なうことが大きな目的ですが、目的に応じたサイズや材質などを適切に選ぶことが綺麗な仕上りを実現するポイントです。

バックアップ材の豆知識1:バックアップ材の目的

豆知識1つ目は、バックアップ材を使用する目的についてです。

サイディングやALCなどの目地と呼ばれる隙間部分にはコーキングを施工しますが、その時にバックアップ材を使用することで便利に綺麗にコーキングを仕上げられます。

コーキングの3面接着を回避すること、充填するコーキングの深さを調整すること、目地底の形成がバックアップ材の主な目的で、コーキングの深さ調整が一番の目的です。

目地の深さの調整

バックアップ材を使用する大きな目的とは、施工する目地の深さを自由に調整できることです。

充填するコーキング材の仕上がり深さを考えて、その深さまでバックアップ材を埋めてそれ以上コーキング材が入り込まないように調整します。

適切な深さでコーキングを行なうと建物の動きに合わせてシーリング材が伸び縮みできますので、建物に加わる力を吸収して破損やひび割れを防げます。

目地底の形成

目地が深くて空間が広い場合には、最初にバックアップ材を詰めて目地底を形成してからコーキング材を充填する施工方法が一般的です。

コーキングは深すぎても効果がありませんので、適切な深さで施工することが大切です。

そのため目地が深い場合には、バックアップ材を活用して適切なコーキングの深さに設定します。バックアップ材は材質やサイズが豊富に揃っておりますので、必要なサイズの物を選んで使用します。

三面接着の回避

目地にシーリング材を充填する時に注視する点とは、接着しようとする面の二面に接着させて目地底には接着させないこと、つまり二面接着を心掛けることです。

そのためにはバックアップ材を使用して、あらかじめ目地の奥側を充填しておきます。すると、目地底にバックアップ材があることにより、三面接着を回避し、二面接着が簡単にできるようになります。

バックアップ材の豆知識2:バックアップ材を使用する場所

豆知識の2つ目は、バックアップ材を使用する場所についてです。

材料同士のつなぎ目の目地にコーキングを施工して隙間を埋めますが、その時にコーキング材が不要な部分まで入らないよう設置するのがバックアップ材です。

目地の奥側にバックアップ材を詰めて、仕上げをコーキング材で埋めるのが標準的な使い方です。三面接着にならないようバックアップ材を詰めて、二面接着になるよう縁を切る役目もあります。

バックアップ材の豆知識3:バックアップ材の素材

豆知識3つ目は、バックアップ材の素材についてです。

国交省発行の建築工事共通仕様書には、「バックアップ材の素材は合成繊維あるいは合成ゴム製とし、なおかつシーリング材に変色等の悪影響を与えず、またシーリング材とは接着しないものとのとする」という規定が定められています。

また大きさについても、「使用箇所に適した形状で、裏面に接着剤の付いているものは目地幅より1mm程度小さいもの、接着剤の付いていないものは目地幅よりも2mm程度大きいものとする」と定められています。

バックアップ材の豆知識4:バックアップ材の素材の条件

豆知識4つ目は、バックアップ材の素材の条件についてです。

バックアップ材には目的に応じて様々な素材のものがありますが、適した素材の条件はある程度絞られてきます。

ここではバックアップ材の素材として要求される条件について項目別に解説します。コーキングの効果を長く発揮させるために必要な条件なので覚えておきましょう。

シーリング材と接着しない

最初に求められる条件は、シーリング材とは接着しない素材であることです。

バックアップ材がシーリング材と接着してしまうと、シーリング材の本来の役目である、柔軟な伸び縮みで隙間を埋められないからです。

目地の内部に詰めるバックアップ材はシーリング材とは別々に挙動してこそ効果を発揮する部材であることを覚えておきましょう。

軽量である

バックアップ材の素材として次に求められる条件は、軽量で持ち運びが簡単にできることです。

バックアップ材を使用する場所は足場に上がって作業する高い位置や、横面や裏面など様々な場所のため、軽量で取り扱いが楽なことが要求されます。

高発泡のポリエチレンなどクッション性も備えた軽量素材のバックアップ材が一般的に使用されています。

クッション性や復元力がある

次に求められる条件は、クッション性や復元性が高い素材です。

バックアップ材は目地の隙間に詰めて固定しコーキング材で仕上げることが多いため、クッション性と復元性が高く詰めやすく抜け落ちにくい素材が求められます。

適度に伸縮性があり狭い目地に詰められて、詰めた後はサイズが元に戻り抜け落ちにくく所定の場所からずれないことが大切です。

耐水性がある

バックアップ材の素材として、耐水性も大切な条件と言えます。

バックアップ材を使用する場所は屋外の目地なども多いですので、雨や雪などで直ぐに朽ちてしまう素材では問題があります。

耐水性があって雨や雪にも影響を受けず、表面のコーキング材をしっかりと支え続けることがバックアップ材の役目でもあります。

バックアップ材の豆知識5:バックアップ材の形状

豆知識5つ目は、バックアップ材の形状についてです。

コーキングのバックアップ材の形状は、大きくは丸型と角型の2種類に分けられます。

丸型のものは長さが2~3mのものが箱詰めされており、必要に応じてカットして使用します。角型のものは長さ1mのものが多く、バックアップ材の裏面に接着剤が付いているものが多いようです。

バックアップ材の豆知識6:バックアップ材のサイズ

豆知識6つ目は、バックアップ材のサイズについての解説です。

バックアップ材には丸型と角型の2種類の形状があると説明しましたが、それぞれ幅3mmから数10mmなどのサイズが揃っており目的に応じて選べます。

バックアップ材の厚みも2~20mm程度のピッチで各厚さのものが揃っておりますので、目地の幅や深さなどに合わせてサイズを選定できます。

バックアップ材の豆知識7:バックアップ材を使用する際の注意点

豆知識7つ目は、バックアップ材を使用する時に注意すべき点についてです。

適切な目地深さになるように、バックアップ材の厚みや幅を選んで装てんすることが大切です。

バックアップ材は伸縮性があり少し押さえて装てんしますが、傷や凸凹ができないように注意して施工します。目地の深さが浅い場合には三面接着にならないように、底の部分にボンドブレーカーを貼って二面接着となるように注意しましょう。

バックアップ材の豆知識8:バックアップ材とボンドブレーカーの違い

豆知識8つ目は、よく似ているバックアップ材とボンドブレーカーの違いについてです。

ボンドブレーカーとは、目地底面にシール材が接着しないように防ぐもので、シーリング工事ではとても大切なアイテムです。

二面接着にするために、目地が深い場合はバックアップ材を使用し、バックアップ材が入らないような浅い目地の場合はボンドブレーカーを目地底に貼るのが一般的です。

バックアップ材の施工手順7つ

バックアップ材の施工手順7つ

これまでバックアップ材について基本的な内容と豆知識を紹介してきましたが、これからは具体的にバックアップ材を使用したシーリングの施工手順について、詳しく解説します。

特に、最近の洋風建物では防水性の重要度が上がり、シーリング材の正しい施工が求められます。シーリング材の劣化や、雨漏りのトラブルを起こさないように適切な施工を心がけましょう。

バックアップ材の施工手順1:施工場所の清掃をする

バックアップ材の施工手順1つ目は、施工場所の清掃を丁寧に行なうことです。

施工箇所に汚れや油が付着したままでは、十分にシーリング材が接着しないため、後から剥がれやめくれなどの原因となります。

施工場所に昔施工したシーリング材がある場合は、全て撤去して清掃してから新しいシーリングを施工します。基本的には二面接着で底面には貼り付いておりませんので、簡単に綺麗に剥がせます。

バックアップ材の施工手順2:バックアップ材を装てんする

施工手順2つ目は、バックアップ材を装てんすることです。

目地寸法を正確にチェックして適正サイズのバックアップ材を準備します。

バックアップ材を装てんした後、シーリングの適正な厚さになっているように、十分配慮しながら装てんしましょう。目地の深さは、必ず専用ゲージを使用して正確に測定します。

バックアップ材の施工手順3:マスキングテープを貼る

施工手順3つ目は、マスキングテープを貼ってシーリング材が周りに付着することを防ぐことです。

マスキングテープとは、目地の周辺の汚れ防止と仕上がりを綺麗にするために使用する必須アイテムです。

長時間目地にマスキングテープを貼っていると、マスキングテープを剥がした後に糊が残る場合がありますので、施工直前に貼って施工後には速やかに剥がしてください。

バックアップ材の施工手順4:プライマーを塗る

施工手順4つ目は、シーリング材の接着を確実にするためにプライマーを塗布することです。

施工面にプライマーを均一になるように注意して塗布します。

プライマーとは、シーリング材と母材の接着を向上させる材料で、塗布したプライマーが完全に乾燥してから当日中にシーリングの施工を行ないます。プライマー材を塗布した後で雨が降ったりホコリが付着した場合は、清掃後に再度プライマーを塗布してください。

バックアップ材の施工手順5:シーリング材を充填する

施工手順5つ目は、シーリング材を目地に充填することです。

シーリング材は事前に混合と練り混ぜを行なっておき、コーキング用のガンで中に空気が入らないよう注意して吸い上げ充填を行ないます。

目地の寸法に合ったノズルを選定して、シーリング材を目地の底面部から充填するように心がけてください。充填不足や空気が混入しないように意識して、目地の交差点部分は交点から充填を始めて交点を避けて終わらせます。

バックアップ材の施工手順6:仕上げ

施工手順6つ目は、ヘラなどを使用して平坦に綺麗に仕上げる作業です。

コーキングガンでシーリング材を充填した後は速やかにヘラやナイフを使って表面を抑えながら仕上げ処理します。

波打ちに気をつけて充填方向とは逆の方向にヘラで押さえてから、更に反対方向に戻りながら押さえます。コーキングガンから出した材料を再度使用する場合は、ホコリや異物が混入しないように注意します。

バックアップ材の施工手順7:マスキングテープをはがし清掃をする

バックアップ材の施工手順7つ目は、マスキングテープを剥がして周りを清掃して完了です。

ヘラを用いた仕上げ処理が完了しましたら、速やかにマスキングテープを撤去します。貼ったまま長時間放置すると、粘着材が残って剥がれなくななってしまいますので、速やかな撤去が大切です。

これですべてのシーリング工事が完了します。

バックアップ材とは何か把握しよう

バックアップ材とは、外壁面にある目地に使用するポリエチレンなどの素材でできた発泡体で、目地に施工するシーリング材の三面接着を回避したり、充填深さを調整したり目地底の形成を目的として使用する資材です。

目地のシーリング施工を綺麗に仕上げるために活躍するアイテムですので、バックアップ材とは何かを理解して適正に使用しましょう。

 


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