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玉掛けとは?玉掛けの種類5つや技能講習のポイントを詳しく解説

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公開日時 2023.02.10 最終更新日時 2023.02.10

玉掛けとは?

玉掛けとは重い荷物を吊り上げるクレーンでの作業で、そのクレーンのフックに荷を釣るためにロープなどを掛けたり外したりする作業のことを言います。玉掛け作業はクレーンを使う建設現場だけでなく、配送現場などの様々な作業で使われるようになっています。

ですが、玉掛け作業には危険性が伴い、玉掛けのやり方や吊り荷の安全に運べる重量を間違えると、吊り上げた荷物などが落下し作業員が大けがをしてしまう場合や、もっと重大な事故さえ起こしてしまう可能性もあるので細心の注意を払わなければならない作業です。

チームワークが重要な玉掛作業者

玉掛けとは、工事現場や運搬などでクレーンを使う場合にフックに荷を掛けたり外したりする作業のことなのですが、安全性の確保のためにも玉掛け作業を行う作業員はチームワークが良くなくてはなりません。

誤った玉掛け作業をすると重い荷物が落下してしまい、作業員のけがやさらに重大な事故が発生してしまうことがありますので、チームワークが良く声を掛け合えるような環境が大事と言えます。

専門知識を持ち、玉掛けの資格を取得した作業者が、クレーンオペレーターと協力し玉掛け作業を行うことで作業安全が確保されます。

玉掛けの主な種類5つについて紹介

建設コンサルタント

玉掛け作業を行う際に玉掛けの主な種類が5つあります。

その5つの種類には、目掛け、肩掛け、半掛け、あだ巻き掛け、そしてあや掛けがありますので詳しく紹介していきます。

フックに掛ける玉掛けと吊り荷に掛ける玉掛け

玉掛け作業ではワイヤーが使われて荷物がつるされますが、そのワイヤーをフックに掛ける玉掛け方法による分類と、ワイヤーをどのように荷物にかけるかによって分ける分類の2種類があります。

また、フックへの掛け方と吊り荷のかけから両方の特徴を持った玉掛けの方法もありますので、一つ一つを解説します。

目掛け

玉替え作業とは、吊り具を用いて行う荷掛けや荷外しを行う作業ですが、クレーン等を用いて荷物を吊り際に、吊り荷をクレーン等のフックに玉掛用ワイヤー等を使って行います。

その吊りあげる際に目掛けは、フックに玉掛け用ワイヤロープの目の部分を掛ける掛け方になります。玉掛け用ワイヤロープの数によって、1本吊り、2本吊り、3本吊り、4本吊りなどになります。

目掛けの長所は最も標準的で安全な掛け方になっていますが、反面、非対象の吊り荷には適用が難しいという短所もありますので、吊り荷の掛け方に注意が必要になります。

肩掛け

先ほどのように玉掛け作業においてワイヤーを使う際に、肩掛けはフックの肩の部分にワイヤーを巻き付けて掛ける方法になります。ワイヤーを2本以上を同時に掛けることは少なくなっています。

後に出る、あだ巻き掛けのワイヤーの巻付け位置をフックの肩部分に移した状態です。肩掛けの長所として、やり方はあだ巻き掛けと同じですが、あだ巻きよりもワイヤロープに癖がつきにくいために、太いワイヤーでも使えるので、より重い荷物に対応できます。

反面、短所としては、両フックにも応用できますがワイヤーの重なりが起きてしまうので、注意が必要で、フックの形状によっては掛けにくいものもあります。

半掛け

玉掛け作業において、半掛けはワイヤーの目の部分をフックにかけない方法で、種類としては2本吊りや4本吊り、6本吊りなどがあります。

この玉掛け作業での半掛けには、長所として荷の側に吊り手がある場合と定型的な物の専用の玉掛けに適している方法になります。反面、短所として重心が中心にないものや、重心位置が高い荷物の吊り上げには適さない点がありワイヤーが滑って危険になります。

ワイヤーの2本の引っ張る力が同じになるようにすることが必要で、フックの上でワイヤーが滑ることが起きると危険です。

あだ巻き掛け

玉掛け作業に使われるワイヤーのかけ方にあだ巻き掛けがあります、そのやり方はフックにワイヤーを1回巻きつけて掛ける方法ですが、4本吊りまでの掛け方が一般的です。また、ワイヤーの長さが調整できるのもメリットになっています。

反面、あだ巻き掛けの短所は、ワイヤーに癖がついてしまい玉掛け作業終了後にワイヤーの修正が必要になってしまうことと、太いワイヤーには使えないことです。なお、あだ巻き掛けを行う際の注意点として、フック上でワイヤーが重ならないようにすることです。

あや掛け

あや掛けとは、2本のワイヤーを荷物の底面で交差させて玉掛けを行うやり方です。あや掛けの長所は、円板形状のような荷物に適した吊り方であることで、多少ワイヤーの長さが違っていてもワイヤーにかかる張力は同じになることです。

反面、短所としてはワイヤーの交差部分の強度が低くなってしまうことと、ワイヤーが傷つきやすいことです。また、重心の高い荷物の玉掛けには不安定となり向きません。

あや掛けをするときには同じ長さのワイヤーを使い、あや掛けの交差する場所が荷物の底面の中心になるようにすることが大事な点です。

玉掛けとは?使用する道具

玉掛けとは?使用する道具

玉掛けとは、重量のある荷物をワイヤーなどを使い、クレーンなどで吊り上げる作業なのですが、玉掛けにはワイヤーだけでなく使用する道具があります。その道具の1つがクランプです。他には吊りビームやハッカー、そしてスリングがあります。

それぞれの用具を使用した掛け方に関しても、用途により適した要るものが有り、連結金具によっては全ての掛け方に対応する場合もあり、一部にしか対応できない場合もあるなど違いがあります。

玉掛けを行う際に、種類も多く個性のある連結金具について紹介していきます。

クランプ

クランプには縦吊り用と横吊り用がありますので間違えて使わないように注意が必要です。また、クランプを使用するときは、そのクランプの許容範囲の重量などで使ってください。

使用する際のその他の注意点としては、クランプの開口部の奥まで充分にワイヤーを差し込むことと、一点吊りはせず複数個を使いつるときには、荷の重心が中心になるようにし、吊り角度は60度以内とします。

吊りビーム

玉掛けに使う用具には吊りビームがあり、荷にワイヤロープを垂直にかける必要がある場合につかわれます。

他にも、太いワイヤーを角度をつけて掛けることが困難な場合や、長尺物で2点吊りが困難な場合、そして長尺物で軟弱物を使って多点吊りする場合に使われます。長所として吊りビームを使うことで、精度が高く安定して荷物をつることが出来ます。

しかし、吊りビームを使用するときは、2フックタイプでは両側のフックに均等に荷重がかかるようにしなければならず、多点吊りのタイプでは荷重が均等にかかるようにしつつ強度に十分注意する必要があります。

ハッカー

玉掛け作業に使う用具のハッカーを使用するときは、製造メーカーの取扱説明書に従い指定する用途以外には使用しないでください。また、許容範囲の荷重内で使用し、吊り角度は60度以内にすることに注意が必要です。

そして、この玉掛けに使用するハッカーでは、原則として複数個で玉掛けをします。

玉掛け技能講習3つのポイント

玉掛け技能講習3つのポイントを紹介します。玉掛けとは重量物を扱う作業であるために、玉掛けを安全に行うためにも作業員が取得しなければならない資格があります。もちろんこの玉掛けの資格は履歴書にも記入できる資格です。

玉掛けの資格を得るための講習は、技能講習となっていて受講するポイントのひとつが、受講するために必要な資格と受講費用です。他のポイントとしては、技能講習が使用するクレーンによって変わること、そして内容や難易度についてがあります。

玉掛け技能講習のポイント1:受講資格と費用

玉掛けとは作業するために資格が必要な作業ですが、その資格は国家資格になっています。正式名称は、玉掛け技能講習修了と呼ばれています。取得方法は、玉掛けの資格の講習を修了する必要があります。

また、玉掛けの受講資格は18歳以上であればだれでも取得でき、受講時間は19時間の技能講習で、玉掛け作業の補助作業に6か月以上の経験がある方は16時間の技能講習で済み、移動式クレーンなどの運転士免許をお持ちの方ならば、15時間の技能講習など短縮も可能です。

受講に要する費用は受講に必要な時間により多少変わりますが、約2万円程度となっています。

玉掛け技能講習のポイント2:使用するクレーンによって変わる

玉掛け作業とはクレーン車で行われる作業であるために、玉掛け作業に必要な資格はクレーン車の大きさにより変わってきます。

ただし、玉掛け資格には、クレーン車で玉掛けを行う荷物の重さが1トン以上を扱える資格が必要とされています。さらに、クレーン車に荷物をかけて運ぶ際に玉掛け資格以外にも、実際に働く場合はクレーンを運転する資格も必要になっています。

玉掛け技能講習のポイント3:内容や難易度

玉掛けとは国家資格なので、取得するのは難しいと思われるでしょうが、比較的取得しやすい難易度としては高くない資格になっています。技能講習は、基本的に機械の操作などの簡単に行えるものとなっています。

玉掛け試験を落ちる人はごく少数となっていて、学科をしっかり勉強できなかった方や、実技視点で冷静さを失ってしまい間違えてしまった方ぐらいしか落ちることはあまりありません。

玉掛け試験は3人1グループとなって実技試験が行われますので、グループでの評価になりますから、グループの一員がミスをすると全体の評価が厳しくなる傾向があります。その場合でも自分はミスをしないよう注意して受講することが必要です。

玉掛け作業者の就職先や年収

玉掛けとは、クレーンなどを使い荷物を吊りフックに荷物を掛ける作業ですので、重量物を扱う現場において必要な作業員となっています。そのため、クレーンを扱う建設現場などを持つ企業や運送会社が主な就職先になっています。

玉掛け作業員の行う仕事は資格が必要で専門性も高いので、玉掛け作業員の年収は年々上昇していく傾向があります。玉掛け作業員の年収は男性の場合は約426.8万円、女性は約378.7万円になっています。

データ上、女性のほうの年収が低いのは超過労働時間が異なっている点にあります。男性は女性よりも超過労働時間が長い分、年収が多くなります。勤続年数でいうと女性の方が長い傾向があり、そのためボーナスの金額は女性が多い傾向になっています。

玉掛けとは何かを理解して安全に作業しよう

玉掛けとは製造業、建設業等では日常的に行われる作業で、最近10年間では不適正な玉掛け方法等が原因とみられる事故での死者が毎年50人程度となっています。

玉掛け方法が適切でなかったために吊り荷が落下した事故や、劣化や損傷した玉掛け用具を使用したことが原因の事故などの基本的な玉掛け作業の安全上の措置が不十分であった事例がみられます。

玉掛けとは危険な作業なので、事故を防ぐためには、玉掛け作業に関わる作業員のチームワークをよくすることに注力しましょう。作業の実施に際して留意事項等を確認することで安全な作業を目指してください。


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