施工管理の求人・転職情報掲載。資格者・現場経験者は即採用【施工管理求人サーチ】

施工管理求人サーチロゴ
夢真の転職支援 施工管理求人サーチ電話番号
お気に入りリスト
まずは無料WEB登録
メルマガ登録

エキスパンションジョイントってどういうもの?利用目的3つと注意点

学ぶ
公開日時 2023.02.17 最終更新日時 2024.01.31

こちらの記事では、エキスパンションジョイントについてご紹介いたします。

 


この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社夢真が運営する求人サイト「施工管理求人サーチ」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」をご紹介します。当サイトは転職者の9割が年収UPに成功!ぜひご覧ください。


 

エキスパンションジョイントってどういうもの?

エキスパンションジョイントとは、建物の地震時の振動や温度による伸縮の違いの影響を避けるために、複数のブロックに分割して設置する手法及び工法です。

エキスパンションジョイント(Expansion Joint)は直訳すると「伸縮する継手」です。

建築物外壁や、内部の廊下や床、天井や壁を一周する金属の板にエキスパンションジョイントが活用されています。

エキスパンションジョイントカバーとの違い

エキスパンションジョイントカバーとは、エキスパンション材の隙間を覆う仕上げ材です。

エキスパンションジョイント工法は、密着させないのが特徴です。隙間を設けますが、ユーザーが安全に利用できるように接合部分をカバーします。建築物の床をフラットにし、壁の隙間をなくして空調効果を高めます。

エキスパンションジョイント工法特有の隙間が耐火性能を持たないので、カバーを耐火帯として設置します。

クリアランス

クリアランスとはエキスパンション部に作る隙間で、この工法の特徴的な部分です。

クリアランスの役目は、地震の揺れ、温度や乾燥による躯体の伸縮の調整です。設計者が設置場所と大きさを決定します。決める際は振動特性の異なる接合部分を見つけ、変位量の大きさから算出します。

クリアランスは躯体間と仕上げ材間の2種類あります。どちらもエキスパンションジョイントカバーで覆います。

エキスパンションジョイントの種類3つ

エキスパンションジョイントには素材の違いで、3種類あります。

選定する際は、クリアランスの可動量や用途、意匠性を重視します。この他重量物の通過する地点には強度の高いものを選定するなど素材の特徴を考慮します。

それぞれの素材と使用される場所を紹介します。

エキスパンションジョイントの種類1:樹脂製

樹脂製のエキスパンションジョイントの特徴は意匠性の高さです。

機能性も高く、X方向・Y方向・Z方向の全てに均等に追従します。重さに対する強さなど基本性能が求められない天井や内壁に適した素材です。カバーオプションとして断熱性や耐火性や、遮音性を高める製品も取り付け可能です。

マンションなどのベランダの目隠しや、建物内部の渡り廊下の壁面や天井の継ぎ目に多く使用されます。

エキスパンションジョイントの種類2:ステンレス製

エキスパンションジョイントのステンレス製は、耐荷重性が特徴です。

ステンレス製の車路用エキスパンションジョイントカバーは、25tの重さにも耐えられます。緊急車両の通過する車路や多層駐車場に適しています。建物の振動だけでなく、車両の通行に伴う振動にも追従可能です。

ステンレス製は、外壁や建物内部の接合部分にも使用されます。金属性の製品は、ステンレスの他にアルミ製もあります。

エキスパンションジョイントの種類3:免震構造用

免震構造用エキスパンションジョイントは、免振装置による地震の揺れを吸収する働きに追従します。

免震構造用は外構部分やエレベーターシャフト廻りを保護します。渡り廊下の接続部分など非免振との取り合い部分や外部廊下の手すりにも適します。

免震建築物は地震の揺れに対して損傷を抑えるだけでなく、利用者の安全確保と継続使用が目的で、エキスパンション材も同様の性能を保持します。

エキスパンションジョイントの目的3つ

エキスパンションジョイントの目的は、構造の異なる建物の接続と地震や温度変化による変形を埋め、建物を一体化させることです。

複数の異なる構造を持つ建物のクリアランスを埋めて、緩やかな接続で空間をつなぎます。地震の揺れや温度変化による建物の変形によって生じるクリアランスの柔軟な追従も可能です。

外部の影響による変化を抑え、構造物を安心して長期間継続利用できます。

エキスパンションジョイントの目的1:構造の異なる躯体のクリアランスを埋める

構造の異なる建物のクリアランスを埋めて、躯体の一体化を創出します。

鉄骨造とRC造などの構造計算が異なる建物や重量配分が異なる建物に使用します。地震や強風などの自然の外部圧力に対して強度が弱まりますが、エキスパンションジョイントでクリアランスを埋めます。

杭や基礎の異なる建物は変位量や振動特性が異なりますが、クリアランスの導入によって、一体化可能です。

エキスパンションジョイントの目的2:免震層の変形によるクリアランスを埋める

免振構造の免振層が地震の揺れで変形した際のクリアランスを埋めるために、エキスパンションジョイントは必要です。

エネルギー吸収機構を持つ免震構造は、免振装置で建物と地盤を地下で絶縁します。ダンパーでエネルギーを消散させて変位を抑制し、アイソレータで地震終了後に元の位置に復元します。

エキスパンション材は免振層に起こる変形をクリアランスで埋めます。建物全体の安全を確保し継続利用できます。

エキスパンションジョイントの目的3:温度応力の変形によるクリアランスを埋める

建築物の温度応力による変形を、クリアランスで調整します。

建築物は温度が上昇すると材料が伸び、温度が下がると収縮します。温度による建物の変化はコンクリートのひび割れや外壁の損傷の原因です。クリアランスを設けると温度変化による変形に対応でき、劣化を回避できます。

エキスパンションジョイントのつなぎ方

エキスパンションジョイントのつなぎ方

エキスパンションジョイントが機能を発揮するためのポイントは、正しいつなぎ方です。

エキスパンション材は、カバーを使いセットにして取り付けます。屋内・屋外それぞれに適した素材や形状、強度の製品があります。クリアランスの形によって使用するエキスパンションセットも、平面や入隅、出隅などを選択し、仕上げの形と適合させます。

屋内側と屋外側をそれぞれ取り付けることが重要です。

屋内

屋内は、ひとつの空間を演出するように内側から取り付けます。

クリアランスを覆い、利用者の安全を確保するため内部が直線になるようにします。柱部分は屋内側がまっすぐになるようにして快適性を追求します。柱や梁部分は少しカバーをずらします。クリアランスが拡大傾向にあることを考慮し、機能を優先させる部分です。

床部分は継ぎ目の段差をなくして、利用者の快適性を追求します。

屋外

屋外のつなぎ方は隙間をなくすことが基本です。

屋外は、風雨や火災などから建物を守ることも大切です。外壁は、直線で仕上げることを意識します。揺れに対応するエキスパンションジョイントの特性を引き出すのは、庇やベランダです。

カバーで完全に覆うのではなく、隙間を設けてクリアランスの動きを妨げないようにしましょう。

エキスパンションジョイントの雨漏りの注意点

エキスパンションジョイントの可動性は雨漏りのリスクもあり、設計段階で注意が必要です。

エントランスホールや上階の解放廊下はクリアランスの設定が不向きです。どうしても設置する場合は、雨仕舞などひと手間加えます。スラブの水勾配も水を集める場所を工夫します。クリアランスを避け、漏水のリスクを下げます。

施工性や意匠性も考慮して、エキスパンションジョイントを配置します。

クリアランスや可動量に応じてエキスパンションジョイントを選ぼう

建物を自然災害から守るエキスパンションジョイントは、クリアランスや可動量に応じて選ぶことが重要です。

「伸縮する継手」を意味するエキスパンションジョイントは、躯体の伸縮を活用して複数の異なる構造をひとつの空間に作り変えます。建物の接合部分に適した素材で、揺れに対応します。

用途に応じたエキスパンションジョイントで安心して暮らせる建物を目指しましょう。

 


この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社夢真が運営する求人サイト「施工管理求人サーチ」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」をご紹介します。当サイトは転職者の9割が年収UPに成功!ぜひご覧ください。


 


当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。

建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。

株式会社夢真 コーポレートサイト

Twitter LINE
RECOMMEND

おすすめ求人

PAGE TOP

まずは無料登録
お電話でのお問い合わせはこちら