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パーティクルボードとは?パーティクルボードのメリット6つとデメリット6つ

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公開日時 2023.02.08 最終更新日時 2024.01.29

こちらの記事では、パーティクルボードについてご紹介いたします。

 


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パーティクルボードとは

家屋などの建築現場で使用される木材や資材には多種多様なものがあり、床や壁の下地材や壁、屋根など目的と用途によって使い分けられています。

それらの資材で需要が増えているのがパーティクルボードで、パーティクルボードとは木材の小片を接着剤と混ぜ合わせ熱圧成型した木質ボードの一種で、元来は音響用スピーカーやエンクロージャー、ウーハーボックスの材料として使用されてきました。

しかし、最近は加工性が高く仕上がりがきれいになることから、中密度繊維板のMDFボードが建材として使われることが多くなっています。

パーティクルボードの種類

パーティクルボードは加工・成型して作られたものなので、様々な種類があります。それぞれの加工方法や成型の仕方で用途が異なっていて、目的に応じて使い分けられています。

大きな違いは厚みや強度などで、強度の高いものは壁や屋根、床の下地に用いられることが多く、耐久性のアップなどに活用されます。

使用する目的や層の厚みなどで種類が分かれるパーティクルボードの分類をそれぞれ見ていきます。

単層

まずパーティクルボードの基本となるのが単層です。加工する際の木材の小片がすべて同じ形のものが使用されており、単一の素材を混合して熱圧成型した物です。

カットが容易なため加工がしやすく、強度をあまり必要としないインテリアなどの化粧板などに使われることが多いのが大きな特徴です。

3層

3層のパーティクルボードは、素材になる木材の小片の表と裏の層が細かく、内層が粗めの3層で構成されているものを指します。強度を必要とする用途にも使われることが多い資材で、幅広く使われています。

粗めの小片が3層に接着されているので強さがありますが、加工がしにくくなるのも大きな特徴といえます。

パーティクルボードのメリット6つ

資材としてはパーティクルボードの他にもハードボードやインシュレーションボードなど様々な種類のものがあり、用途に合わせて使い分けができますが、パーティクルボードを資材として選ぶメリットはどういったところにあるのでしょうか。

ここではパーティクルボードを使用するメリットを大きく6つに分けて見てみることにし、パーティクルボードの魅力を探ってみます。

メリット1:廃材などを利用していて環境に優しい

資材にパーティクルボードを使用する主なメリットは、その基本的構造によって環境にやさしい資材であることです。素材になる木材の小片に廃材になるものなどを再利用しているためコストが非常に安く、素材を再利用することもできます。

新たに素材を調達するために森林を伐採することなく、また化学物質を使用することもなく、廃材を再利用し環境に配慮したこれからの資材であることが長所といえます。

メリット2:厚さなどを自由に決められて加工しやすい

パーティクルボードは木材の小片を集めて接着剤で混合し、熱圧成型した資材です。そのため、原材料である木材の小片の量を製板時に調節することで、幅や厚さなどを自由に決めることが可能になっています。

これにより、さまざまなサイズのパーティクルボードを作ることができます。

さらに、構造自体が木材の小片の集合体なので加工がしやすくなっているため、切り出し作業などもしやすくカットが自由にできます。パーティクルボードは、目的に合わせて使いこなすことができる資材です。

メリット3:反りや割れが少ない

パーティクルボードは木材の小片を集合させて均一に加工されています。そのため、資材として仕上がったときに平均が取れていて反りや割れが少なく簡単に施工できるところが大きな長所になっています。

特にサイズの狂いが少なく通気性が良いことは資材として大きな魅力であり、単板や合板のように反りなどの影響を受けやすい資材に比べて建築材料として優れている面が多いです。

メリット4:費用が安い

そして、パーティクルボードは単板や切り出し木材などと比べて価格が安い資材です。また、サイズが大型になっても価格上昇が少ないため、費用が安く上がるという大きなメリットがあります。

エコで価格が安いという特徴は他の木材にはなかなか見られないので、寸法を自由に選んだり数量を多く発注したりしても、コスト面では十分安心できる資材になっています。

メリット5:断熱性や遮音性に優れている

さらに、パーティクルボードの大きな特徴は、その構造にあります。断熱性に優れているため、住宅の壁の下地などに応用ができます。寒さなどの対策に貢献できる資材であることがメリットです。

そして、パーティクルボードは遮音性も高いので、音漏れが気になる子供部屋やオーディオルームなどの部屋にも活用でき、多種多様な用途に対応します。

他の資材に比べて断熱性と遮音性が優れており、建築資材としてよく使用されています。

メリット6:材質が均一でムラが少ない

パーティクルボードは製造工程で接着剤を使用して木材の小片を結合させて熱圧成型したものなので、材質が均一でムラが少なくあらゆる用途に応用が利くのも大きな特徴になっています。

テーブルやテレビ台、棚板、組み立て式家具の材料、内装の建材や壁、床の下地などその用途は多岐に渡り、現在一番使用されている資材の一つといえます。

非常に単価が安くて耐久性が高く、色々な場面で活用できるパーティクルボードですが、全ての面で万能というわけではなく当然欠点も存在します。

パーティクルボードのデメリット6つ

ここでは、パーティクルボードのデメリットについて、紹介していきます。メリットがあるように、もちろんデメリットも存在します。

「水や湿気に弱い」「釘やネジが留まりにくい」「他の木材と比較すると強度が弱い」「切削面が荒く木目もない」「長期荷重でたわみが出やすい」「劣化しやすい」といった、6つの項目に分けて紹介していきます。ご興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

デメリット1:水や湿気に弱い

パーティクルボードは木材の小片を集めて接着剤で結合し圧熱成型したものなので、耐久性はありますが水に弱いところがデメリットといえます。

雨や水分が付着して水濡れすると劣化を起こしてしまい、ひび割れや変形の原因になってしまうことがあります。キッチンや風呂場など、水や湿気の多い場所への設置はなるべく避けたほうが良いでしょう。やむを得ない場合は、耐水性のある合板などで覆う必要があります。

デメリット2:釘やネジが留まりにくい

パーティクルボードは単板や合板のように一枚構造ではなく細かい木片の集合体なので、加工しやすいのが特徴ですが、逆に釘を打ったりネジ留めをする場合には上手く留まらないことがあります。

単一素材ではないため釘やネジを支える力が弱いので、接着剤などで補強を施す必要があり、設置箇所によっては苦労することが難点になります。

デメリット3:他の木材と比較すると強度が弱い

パーティクルボードは単板のように単一素材ではなく細かい木片の集合体なので、単一素材に比べると膨張率が高いぶん強度が劣るという欠点があります。

柱などの建築材料として使用するには強度が足りないため、必ず何らかの補強材と併用する必要があります。施工の際には注意しましょう。

デメリット4:切削面が荒く木目もない

またパーティクルボードは加工のしやすさは大きなメリットですが、木片の集合素材なので切削面が荒くなってしまいます。

また単一素材の木材のように木目がないため、木材の風合いを生かしたインテリアなどには向かない素材なので、施工するときには全体のデザインを考慮する必要があります。

ログハウスのような天然素材を生かした建築には不向きといえるでしょう。

デメリット5:長期荷重でたわみが出やすい

パーティクルボードは構造用合板や単板のように単一素材ではなく集合素材なので、重さのあるものを長期間に渡っておいてしまうと重さに耐え切れずたわみやゆがみが出てしまうことがあります。

机やボードなどには向いていますが、天板や天井、突き板、二重床など重いものを長期間加重としてかけてしまうような用途にはあまり向いていません。

デメリット6:劣化しやすい

パーティクルボードは製造方法が木片の小片を集めてそれを接着剤で固めて集合体にし、さらに熱圧成型したものなので、扱いやすく加工がしやすい反面、単板や合板などの単一素材に比べると劣化しやすいというデメリットがあります。

そのため、使い方としては土台になるような重量のかかる部分に使用するときは必ず単板などと組み合わせて使用するようにしましょう。また、パーティクルボードで劣化しにくいよう処理が施されたものが最近は出ていますので、そういったものを使用しましょう。

パーティクルボード品質の特徴6つ

パーティクルボード品質の特徴6つ

パーティクルボードは、品質にあわせた使用方法が重要になり、メリットを生かし適所に上手く使われているかどうかで、仕上がりが変わってきます。

パーティクルボードの主な品質の特徴には「表面がどういう状態か」「曲げたときの強度」「寸法・形状」「耐水性の有無」「ホルムアルデヒド放散量」「接着剤」の6つが挙げられます。

現場で使用する際に注意すべきカ所を確認しておきましょう。

1:表面がどういう状態か

パーティクルボードは表面の状態によって、素地パーティクルボード、単板貼りパーティクルボード、化粧パーティクルボード、構造用パーティクルボードの4つに大別されています。

見た目の仕上がりや耐久性、素地を生かした仕上がりにするかなどで活用法が違ってくるので、選別の際には特徴を踏まえて選ぶことが重要になってきます。

2:曲げたときの強度

そしてパーティクルボードは曲げに対する強度に関しても品質分けがされており、強度によって8~30の記号で分類がされています。

数字が少ないものが強度が弱く、数字が大きくなるにしたがって強度が高くなるのでこれらの数字を参考にして使用する用途を選んでいくことになります。

3:寸法・形状

さらにパーティクルボードの品質の違いとしてパーティクルボード自体の形状と寸法も種類があり、JIS規格で分類されています。

厚さによって寸法が異なり9~20mmまでの厚みに分類されており、それによって寸法が違ってきます。

9mmは900×1820mm、20mmは1210×2730mmと寸法に関しては幅広くなっています。

4:耐水性の有無

そして一番資材として気になるところが耐水性の有無についてで、パーティクルボードは耐水性についても規定が設けられており、普通、耐水1、耐水2に分かれています。

使用する用途によって使い方が違っていて、普通は耐水性が低いので家具やキャビネットなどに向いており、耐水1は建築下地等、耐水2については高い防水性が求められる建築下地に使用されます。

5:ホルムアルデヒド放散量

住居の気密化によって、内装用の建材より発生する化学物質が、室内の空気を汚染している場合があります。そのうちの1つに「ホルムアルデヒド」があります。

ホルムアルデヒドは無色透明の気体ですが、水によく溶け、消毒剤や防腐剤として多く利用されています。濃度が一定以上になると、目・喉・鼻などに刺激を感じる症状があらわれ、長期間接すると、発がん性も指摘されています。

パーティクルボードには、JISが整備されており、ホルムアルデヒドの放散量が管理されています。F1・F2・F3・適合なしに分類され、ベビー家具や食器棚、気密性の高い室内などでは、放散量の少ないF1が適用されています。

使用用途や目的によって、基準の異なるパーティクルボードが使用されています。

6:接着剤

パーティクルボードを製造する際は、木材とパーティクルに合成樹脂接着剤を使用しています。一定の厚みを持たせるためには、必要な工程となります。

この接着剤には基準が設けられ、ユリア・メラミン共縮合樹脂接着剤かフェノール樹脂接着剤を使用する必要があります。ホルムアルデヒドの放散量なども考慮された基準値ですので、パーティクルボードの使用場所には注意が必要です。

パーティクルボードの使用例3選

パーティクルボードは応用範囲の広い資材なので、様々な用途に使用することが可能で建築現場には欠かせないものになっています。

そういった中でも使用例として一番多用される場面を想定して、ここではパーティクルボードの有効な活用例を見ていくことにしましょう。

大きく分けて3つの使用例を選んで紹介していくことにします。

1:壁・天井の内張り

パーティクルボードは厚みや大きさが自由に選べ、壁や天井の内張りに使用することができますので、一番使いやすい資材といえるでしょう。

主に厚さ10~12mmのパーティクルボードが使用されており、さねはぎ加工やプライマー加工が施されたもの、プライマー用の紙でコーティングされたものを使用することが多いです。

2:家具

またパーティクルボードが良く使用される例として、組み立て式や収納用の家具などがあります。パーティクルボードは家具の材料として使用するのに向いています。

割れや反りが出にくい構造になっているため、家具のように長期間使用し、あとから手を加えることが無いものにはとても適しているでしょう。

3:スピーカー

そしてパーティクルボードが使われている使用例として多いのが、音響用のスピーカーです。

パーティクルボードの特徴である断熱性と遮音性に優れているため、高い音質を保てる上に、コストが安く大量に生産できるため、スピーカーの素材として活用されています。

パーティクルボード加工時の注意ポイント

加工しやすく非常に便利なパーティクルボードですが、加工する際に注意しなくてはならない点がいくつかあり、ポイントを押さえて作業しなくてはなりません。

単板などのように単一素材ではなく集合素材なので、金額的にコストが安い分、気を使う点があります。ここではパーティクルボードを加工するときの注意点について調べてみましょう。

パーティクルボードを加工する時に使用可能な道具パーティクルボードは天然木と同様に、木工用の加工道具が使用可能です。

切断には電動丸ノコ、手ノコなど、接合にはインパクトドライバー、ネイルガン、フィニッシュネイルなどが使用可能です。塗料なども、一般木材用の水性、油性のものが使用可能です。

また、化粧用にパーティクルボードを使用する際には、造作用の工具を用い、切断や面取りなどにも丁寧な作業必要となります。化粧用についても、天然木と同様の加工道具で問題ないでしょう。

パーティクルボードを活用してみよう

パーティクルボードは単板や合板と違ってコストが非常に安いです。種類によっては耐久性や防水性も高いので多用途の目的で使用することができ、多くの建築現場に採用されている便利な資材です。

建築下地や足場、壁や造作部材など、使い道によって様々な応用が利くため、使用頻度の高い資材として現在では欠かせないものになっています。

最近は建築用途のみならず一般家庭のDIY用途にも使われることが増えていますので、この機会にパーティクルボードを活用してみてはいかがでしょうか。

 


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