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公開日時 2019.06.14
最終更新日時 2022.04.06

住宅リフォームにおける現場管理のコツ

高齢のお施主様の場合は、家具の移動が大変です。家具の移動を手伝い、スムーズにリフォーム後の生活がはじめられるように手助けをしましょう。
工事完了後は、工事金額の精算を早急に行い、お施主様に精算金額の連絡をしましょう。住みながらリフォーム工事をしていると、完成と同時にリフォームした部分を使用するため、精算が間に合わないケースがあります。1週間以内を目安に工事金額の精算を行い、お施主様の了承をいただき、入金していただけるようにしましょう。

住宅のリフォーム工事:実例と対策


住宅のリフォーム工事で起きやすいトラブルの実例と対策、またお施主様に喜ばれた現場管理や業者がスムーズに工事できた現場管理の実例をまとめました。

リフォーム工事:トラブルの実例と対処方法

リフォーム工事の現場で起きたトラブルの実例とその対処方法を紹介します。

【ケース1】解体工事で起きたトラブル
解体工事の時に壁際に落ちていた紙をゴミとして処分をしました。その紙は、お施主様にとっては必要な書類でした。お施主様も片付けておくのを忘れている場合があります。必要なものと処分するもの区別は、お施主様に確認しないと判断できません。古いもの、汚れているもの、こわれているものでもお施主様に確認するまでは処分せずに保管しておきましょう。

【ケース2】工事日の変更を連絡しなかった時のトラブル
業者から明日の工事予定を一日延期したいと連絡があり了承したが、お施主様への連絡が遅れてしまい、当日に「工事の人が来ない」とクレームとなった。
お施主様は、毎日工事を楽しみにしています。また、工事のために自分の予定を調整して、自宅にいるようにしています。工事予定が変更になる場合は、必ず工事予定時間前に連絡をいれ、次はいつの工事になるのか伝えましょう。

【ケース3】追加で工事代がかかると聞いていないから追加工事代は支払いしないというトラブル
工事中に依頼された追加工事の見積もりを工事完了後に提出しました。お施主様から「追加でお金がかかると聞いていないから払えない」とトラブルになりました。工事期間中、現場監督も忙しく予算管理が煩雑になり、お施主様に見積もり書を提出するのが遅れてしまったことが原因です。お施主様に追加工事代が必要なこと、概算金額で良いので追加工事金額を伝えてから工事にかかるようにしましょう。

【ケース4】工事期間が予定より長くなったため、お施主様のストレスも大きくなりクレームになった
夏場に外壁塗装の塗り替え工事を行っていた現場で、雨が続き完成が延び、お盆休みまでに工事が終わらずトラブルとなりました。外壁の塗装工事中は、窓などに塗料が付かないように養生をするため工事がはじまると窓を開けることができません。そのストレスもあり、大きなクレームとなりました。天候に左右されやすい工事や長期休暇が予想される時期、生活の不便が伴う工事は、工程に余裕を見込んでおきましょう。また、予想される工事延長は、事前にお話して、工事日程を決めるようにしましょう。

【ケース5】電気や水道の使用方法がトラブルになった
リフォーム工事の現場では、お施主様が支払いをする電気と水道を使用するケースがあります。お施主様から工事中のラジオの使用や水道の垂れ流しなど使用量が多いとクレームになりました。下請け業者に節約を意識した使用方法を徹底させる、使用料金を支払いするなど事前に対処をしておくとトラブルを防ぐことができます。

【ケース6】リフォーム工事が完成した数日後、エアコンに電源がはいらず動かなかったトラブル
リフォーム工事が完成した後、隣室のエアコンを使用するために電源をいれたら、動かないというトラブルがおこりました。エアコンの電気配線の断線が原因でした。
リフォーム工事中の現場は、粉塵が多いため電化製品や精密機械(パソコン)などにトラブルが起こるケースがあります。また、電気配線の断線が起きることもあります。エアコンなどの電化製品や精密機械は防塵養生を行い、工事が終わったら作動確認をして、使用する時になってトラブルを発見することがないように注意しましょう。

リフォーム工事:お施主様に喜ばれた工事管理

お施主様に好印象だった工事管理のケースを紹介します。

【ケース1】丁寧な現場養生と清掃
お施主様は、2回目のリフォーム工事でした。前回のリフォーム工事では、現場の清掃や養生にご不満をもっていらっしゃいました。毎日の掃き掃除・拭き掃除・道路清掃を徹底しました。また、お使いのスリッパが汚れてしまったので、工事完了時に新しいスリッパをプレゼントさせていただきました。丁寧な現場清掃と道路清掃で近隣の評判が良かったことをほめていただきました。

【ケース2】臭いに敏感なお施主様に喜ばれた対策
業者にマナーとして、禁煙と空き缶の片付けを徹底させました。お施主様のご家族に喫煙する方がいらっしゃらなかったので、住宅内はもちろん、敷地内と道路も禁煙としました。また、空き缶は現場内に放置すると虫が発生したり、悪臭の原因となるので、片付けを徹底させました。お施主様から現場で喫煙する職人さんがいなくて良かったと評価いただき、無事に工事を終わらせることができました。

【ケース3】高齢のお施主様の困りごとをお手伝い
高齢のお施主様の住宅のリフォーム工事を行った時に、工事前や工事中・工事後の家具の移動をお手伝いしました。近くに手助けしてくれる家族がいないため、悩んでいらっしゃいました。現場監督と会社の数名で家具の移動をお手伝いしたことで、現場もスムーズに工事をすすめることができました。

リフォーム現場:業者がスムーズに工事ができた工事管理

業者がスムーズに工事ができたケースを紹介します。

【ケース1】複数の職人が同じ時間に同じ場所で工事することなかったため、スムーズに工事ができました
リフォーム工事をする現場が狭く、複数の職人が一緒に工事をすると、材料や道具、工事中のゴミも置く場所がない状況でした。現場の施工工程は、午前中は塗装業者、午後はクロス業者と時間を分けて工事を行うようにしました。駐車場も敷地内で確保できたため、道具や機械の搬出入もスムーズで作業効率が良い現場となり、予定通り工事が終わりました。

【ケース2】リフォーム現場の隣地空き地を駐車場として工事中に借りたことで安全に効率良く工事がすすめられた
工事中、隣地の空き地を借り、駐車場としてだけでなく、納材した材料や解体時の仮ゴミ置き場、仮設トイレの設置に利用しました。また、空き地から直接現場内に大きな材料を搬入することができ、廊下などの狭い場所を通らず安全に搬入できました。さらに、路上駐車しないで搬入できたため、駐車のことで気をつかうことがなく安心して搬入ができました。

【ケース3】トラブルの対処が早く、予定通り工事に入れた
床を解体したら白蟻の痕跡があった現場で、直ぐに防蟻工事ができたため、工程に遅れがでることなく工事が進みました。事前に白蟻を想定できたため、見積もり事前に準備していました。工事日程も事前に組んでいたため、予定通りに進みました。

まとめ:リフォーム工事の現場管理は工事の予測と準備と配慮にあり


リフォーム工事の現場管理をスムーズに進めるには、現場をよく確認し、次の工事のための準備を確実に行うことが重要です。また、現場には、お施主様が常にいらっしゃいますので、工程やマナー・安全には、特に配慮が必要です。トラブルを未然に防ぎ、スムーズな現場管理を実現しましょう。

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