建設・土木業界で働く人必見!建機の専門用語まとめ
建設業界で働き始めたばかりの方の中は、この業界特有の専門用語に戸惑っている方もいるのではないでしょうか。
建設用語は、通常の作業の中だけでなく、建設機械(建機)にも多くの聞き慣れない単語が存在します。
「まだ建機を操縦しない」という人でも、専門用語を覚えておけば先輩たちの言っていることがわかるようになり、仕事を早く覚えることができるようになるかもしれません。
この記事でわかること »
油圧ショベルに関する専門用語
建設現場で最も多くみかける建機「油圧ショベル」に関する用語は次の通りです。
・ドラグ・ショベル
油圧ショベルと同じ意味だが、国土交通省は「ドラグ・ショベル」をよく使う。
・無限軌道
油圧ショベルを移動させる装置。自動車の「タイヤとホイール」に該当する。キャタピラーと呼ばれることもあるが、キャタピラーは商品名。
・本体
油圧ショベルの構造は大きく本体と作業装置からなる。本体はさらに、無限軌道の下部走行体と操縦席やエンジンからなる上部旋回体にわかれる。上部旋回体は360度回転することができるため「油圧ショベルの向き」に関係なく全方向で作業ができる。
・作業装置
本体から伸びている「腕」のこと。作業装置は3つのパーツが「間接」でつながっていて、上下前後に動く。3つのパーツは、本体に近いほうからブーム、アーム、バケットという。バケットは「器」状になった部品で、対象物に直接接触する部分。砂利をすくったり、故意に対象物に衝突させて破壊したりすることもできる。
油圧ショベル用のアタッチメント
油圧ショベルの「腕」の先端のバケットは取り外すことができ、別の用途の作業具(アタッチメント)を付けることができます。
そのアタッチメントを紹介します。
・鉄骨切断具
その名のとおり、鉄骨を切断する強力なハサミ。
・コンクリート圧砕具
鉄骨切断具と同じように挟んで切るアタッチメントだが、コンクリートを砕くのが得意。
・つかみ具
ハサミ状になっているが、対象物を壊さないようにつかみ移動させるアタッチメント。対象物を切断したり圧砕したりしない。
・ブレーカユニット
先端が「針状」になっていて、コンクリート塊などの対象物に押し当てると連続打撃する。対象物を破砕するためのアタッチメント。
建機一般の用語
建機のカタログを読むために必要な用語を紹介します。
・3つの質量
機体質量は、アームなどの作業装置を除いた建機本体のみの質量。機体質量+作業装置質量は機械質量と呼ぶ。機械質量+乗員1名分(75㎏)は運転質量といい、これが最も現場の建機の質量に近い状態。計算式をまとめるとこうなる。
運転質量 | ||
機械質量 | 乗員1名分(75㎏) | |
機体質量 | 作業装置質量 |
・バケット容量
油圧ショベルの作業装置(腕の部分)の先端についている器状のバケットの容量のこと。バケット容量が大きいほど一度にすくえる土砂などの量を増やすことができ、作業効率が上がる。
・掘削力と掘起力
掘削力は建機の掘る力、力掘起力は土砂などを持ち上げる力。
・最小旋回半径
建機の「ハンドル」を最大限切ってカーブ走行したときに描く円の半径。数値が小さいほど小回りがきき狭い現場向き。
まとめ
建機を操縦できるようになると、仕事の幅が格段に広がります。将来のことを考えて、建機関係の専門用語を覚えておいたほうがいいでしょう。建機を使えるようになると昇給や昇格に有利に働くからです。
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