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公開日時 2018.12.04
最終更新日時 2022.04.06

「豊臣_秀吉の一夜城」に学ぶ突貫工事の極意

できれば避けたい突貫工事ですが、避けては通れないこともあります。
2020年東京オリンピックに向けての突貫工事も日々行われておりますが、日本の歴史においても有名な突貫工事があります。

美濃攻めの拠点として豊臣 秀吉が一夜で作ったという墨俣城。一夜城とも呼ばれています。実際は諸説ありますが今回は秀吉の城造りを事例に、短納期のプロジェクト成功の秘訣をご紹介します。

【秀吉 城作りプロジェクトの秘策】


天守閣などはなく、塀や柵、楼などが中心になりますが、やはり大工などの専門技術者が必要です。
彼らを統率しながら攻撃を防げるような人材は、残念ながらいません。そこで下請けに依頼することにしました。
プロジェクトマネージャである秀吉は、まず下請けの親方である蜂須賀小六を訪ねて、協力を依頼しました。最初は返事をしぶっていましたが、そこはコミュニケーションの天才と呼ばれた秀吉です。ようやく協力を取りつけます。

【共通部品に統一し組立てることで施工手順を短縮】


部材の長さや太さを統一し、塀にも柵にも共通に使えるようにしました。そして、大工や職人ともミーティングを重ね情報を共有しました。現在で言う工程会議や施工打合せを棟梁たちと密に行ったのです。
秀吉の登場です。
「では今から柵を組む練習をするぞ、よいか体で覚えるのじゃ。体で覚えておけば、現地で攻められようとも落ち着いて城造りができるぞ」
秀吉は大工や職人にも図面を渡し、大塀や柵などを作る練習をさせます。最初はモタモタしていましたが、何回か繰り返すうちに要領も分かり、組み立て時間も短くなりました。

【成功の秘訣はコミュニケーションと情報共有】

部材を川で直接流して運んだ奇抜なアイディア等もありましたが、築城成功最大の理由は、蜂須賀小六の協力を得られたことです。秀吉のコミュニケーション力の高さがこの話に表れています。
そして情報共有の徹底を図ったことです。二千人とも三千人とも言われた大工や職人、全員と棟梁を通じて意思疎通を図り、現場での混乱を避けて一夜城を完成させました。

筆者:藤田 宏輝

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