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公開日時 2020.01.16
最終更新日時 2022.04.06

シリーズ「ダム再生」:求められる自然環境・水質環境の改善

ダムは自然環境や水質に悪影響を与えることもあります。では具体的になぜダムによって自然環境、生態系、水質などに影響が及ぼされるのか紹介します。また、現状どのような対策が施されているのか、今後のダム建設に求められることは何か、などについても解説していきます。

ダムがもたらす自然環境への影響

ダムを建設すると、自然環境にマイナスの影響を及ぼす可能性もあります。たとえば、川魚の中には川のぼりをしながら餌を食べ成長していく種類が生息します。

しかしダムがあると魚の移動がせき止められてしまい、魚の数が減少します。食物連鎖の一部に影響があり、たとえば本来魚が食べるはずだった藻類が増えすぎる、魚を食べるはずだった動物の餌がなくなり動物の数も減っていく、などの影響が出てくるでしょう。

他にもダムの下流の川の流れが乏しくなって、カニや川虫などが減ってしまうケースも考えられます。これも食物連鎖に大きな影響を及ぼし、川の生態系を変えることにつながります。

ダムと水質環境の関係性

次にダムによって上流からの落ち葉、枝、など様々な有機物が蓄積されます。その他人間が排出した生活ごみも蓄積されるでしょう。その結果、有機物がヘドロとなり溜まっていきます。

ダムに溜まったヘドロを下流に流すと下流の漁業にダメージを与えることになり、またこれも生態系を崩すことにつながる可能性があります。実際ダムによって水質が悪化した事例は複数存在します。

ただし先端技術によってヘドロ浄化剤が開発され、これにより水質は改善方向に向かっています。従来は深さのあるダムは特に底の方に溜まったヘドロを浄化するのが困難だったのですが、ヘドロ浄化剤により被害を最小限に抑えられるようになりました。

自然への影響を最低限にしたダム建設を

ダムは多かれ少なかれ川の生態系、水質に悪影響を及ぼす可能性を持っています。ダムに貯めた水が飲み水になったり洪水調整したりするメリットがある一方で、デメリットもあるということです。

現状は技術が進歩し、ヘドロをある程度まで浄化することが可能になりました。しかしそれで完全に問題が改善されるわけではありません。ダム建設を行う際はより綿密な調査を行った上で、生態系や水質に与える影響を把握し、対策を打つ必要性が指摘されています。

また、建設後期間を経てから問題が発生する可能性もあるため、短期的影響と長期的影響の両面からアプローチする必要があります。

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