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施工管理者が知っておくべきコンクリートの種類:寒中コンクリート

気温が低くなる寒中期には、コンクリートが固まるタイミングが通常よりも遅く、凍結して耐久性が低下するなど、品質の低下が懸念されます。
品質を均一に維持するために、日中の平均気温が4℃以下になる場合は「寒中コンクリート」と呼ばれるコンクリートを用いて、品質を保つよう対策を行う必要があります。
施工管理者が知るべき寒中コンクリートについて紹介します。

寒中コンクリートとは


寒中コンクリートとは、凍結の危険性がある期間に施工する際、用いるコンクリートの種類です。
凍結の恐れがある期間とは、一般的に11月初旬より4月末までとされており、気温の目安としては打ち込み日の平均気温が4℃以下の場合となっています。
普通コンクリートとは違い、寒い時期に適応できるように仕様変更したコンクリートが、寒中コンクリートです。

寒中コンクリート取り扱いについて


寒中コンクリートは、製造や荷卸し過程において、コンクリートが凍結しないように配慮されています。
具体的には、現地に到着し、荷卸しする際に10℃以上20℃未満になるよう、水を加熱しているものとなります。
この時、水が40℃以上にならないように注意が必要であり、また、セメントは加熱してはいけません。
骨材に関しても、火を用いて直接加熱をすることは、NGとされています。

寒中コンクリートの用途

寒中コンクリートの用途は、普通コンクリートと同じで建築構造物用コンクリートや土木構造物用コンクリートとして使用されます。
ただ、凍結の危険性がある季節に、安定した品質のコンクリートを提供できるよう、配合されたものが寒中コンクリートとなります。

寒中コンクリートの特徴

寒中コンクリートは、養生期間中にも凍結を避ける必要があります。
温度管理をしっかりと施す「保温養生」が必須となるのです。
保温養生はさまざまな方法がありますが、保温効果のあるマットを敷いて保温するなどの手法が一般的です。

また、寒中コンクリートの空気量は4.5%以上となっており、普通コンクリートより空気量を多めにすることで、ひび割れの原因となるコンクリートの凍結融解を防ぎます。
この空気が、凍結と融解を繰り返すことで発生する力のクッション材となるのです。

コンクリートの水分凍結には十分に注意を

普通コンクリートは、一般的にマイナス0.5からマイナス2℃で凍結するとされています。
「コンクリートが凍結する」とはいえ、セメントや骨材が凍結するということではありません。
水が凍結し、体積膨張することにより、コンクリート組織がもろくなるため、強度増進が期待できないところに問題があります。
冬季にコンクリートを打ち込む場合は凍結防止、および計画的な養生でコンクリート強度を確保しましょう。

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