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屋根工事の種類8つについて詳しく解説|屋根の形状や屋根材の種類も紹介

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公開日時 2022.10.04 最終更新日時 2024.01.26

こちらの記事では、屋根工事の種類8つについてご紹介いたします。

 


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屋根工事の種類は?


「家」は私たちが生活する上でなくてはならない存在です。その「家」を日差しや風雨など外的要因から守り、外壁や柱などの腐食を防ぐ役割を担っているのが「屋根」です。では、現代の戸建て住宅の屋根工事にはどのような種類があるのでしょうか。

今回は戸建て住宅の施工管理者にとって必須の知識である屋根の形状や屋根材の種類・メンテナンス方法、屋根工事の種類について、その特徴やメリットをご紹介します。

屋根の形状4つ


一言で「屋根」と言ってもすべての戸建て住宅の屋根が同じ形状になっているわけではありません。どんな形状の屋根にしたいか、その基準は依頼する人によってそれぞれ異なります。デザイン性のある屋根にこだわる人もいれば、住む土地の気候や環境に適した形状の屋根を選ぶ人もいます。

現代の戸建て住宅の主な屋根の形状は4種類あります。それぞれの屋根の形状の名前や特徴、メリット・デメリットについて抑えていきましょう。

1:切妻(きりづま)

三角屋根と呼ばれる一般的な屋根の形で、2方向に傾斜しています。雨水が流れやすいため雨漏りしにくいこと、シンプルな構造で初期費用やメンテナンス費用が抑えられることなどがメリットです。他方、デザインにこだわりたい人には物足りなさを感じることもあります。

2:寄棟(よせむね)

寄棟も切妻と同様に一般的な屋根形状です。屋根の最頂部から4方向に傾斜しています。
4方向の屋根面があるため、台風に強く耐久性に優れており、和洋どちらのスタイルにも適しているという特徴があります。一方、屋根面が小さくソーラーパネルの設置など屋根上の利用を考える場合は、使い勝手が悪いこともあります。必要な部材が多くなるため、工事費用がかかることもデメリットです。

3:片流れ(かたながれ)

屋根の棟から1方向に傾斜している屋根。デザイン性が高いため、近年は住宅屋根に採用されることが増えています。初期費用やメンテナンス費用が安く、工期が短いのがメリットですが、屋根や雨どいの負担が大きく雨漏りのリスクが高くなることがデメリットとして挙げられます。

4:陸屋根(りくやね)

傾斜のない平坦な屋根が特徴です。鉄筋コンクリートや鉄筋構造の建物で採用されるケースが多いです。屋根が平坦なので、屋上スペースを有効に活用できること、屋根の点検やメンテナンスがしやすいことがメリットに挙げられます。
その反面、他の屋根形状と比べて雨漏りのリスクが高く、屋根に直射日光があたると最上階に熱がこもることがデメリットです。

屋根材の種類8つ


次に戸建て住宅の屋根工事に使われている屋根材について見ていきましょう。屋根材とは文字通り屋根に使われている素材のことです。日本の戸建て住宅で昔からよく見かける屋根材に代表されるのは「瓦」や「トタン」などです。

しかし、近年の住宅の屋根を注意して見てみると「瓦」や「トタン」以外にも色々な種類の屋根材が使われていることに気が付きます。使われている屋根材によって屋根ごとに色合いや雰囲気の違いが出ます。

現代の屋根工事に使われている屋根材の種類は、全部で8種類です。屋根材も屋根の形状同様にそれぞれ適した環境があります。ここではそれぞれの屋根材の特徴やメリットについてご紹介します。

1:天然スレート

まず押さえておいてほしいのが、スレート材というのは繊維とセメントを薄い板状にして整形する屋根材ということです。屋根工事に使われる屋根材としては最もポピュラーで、多くのメーカーが採用しています。

天然スレートは粘板岩などの天然石でできています。粘板岩は薄い板状に割れやすい泥質で、屋根用に加工しやすいのが特徴です。

ヨーロッパの建築材料にも使用されており、長期にわたり風雨に耐えうる丈夫さがあります。さらに、天然石でしか作り出すことのできない美しさがあるのも天然スレートの魅力です。

屋根工事において天然スレートを採用するメリットとしては天然石なので塗装などのメンテナンスを必要とせず、長期にわたり耐久性と持続性に優れていることです。

また、天然スレートは再利用も可能で天然石を取り出し、別の箇所に使用できます。環境にやさしいのも天然スレートのメリットの1つです。

2:化粧スレート

先ほどご紹介した天然スレートは、天然石を使用し値段も非常に高価で重量もあるため日本の住宅にはほとんど普及していません。天然スレートと同じような施工方法で普及しているのが化粧スレートです。

化粧スレートとはセメントなどを材料として作られる屋根材です。日本の住宅の屋根工事において特に人気がある屋根材です。

化粧スレートは呼び方も何種類かあり、「人工スレート」や「コロニアル」、「カラーベスト」と呼ばれることもあります。呼び方が違うだけですべて同じものを指しています。

化粧スレートのタイプですが、約2~5mの薄い板を並べた平型タイプと昔ながらの工場で用いられる波形タイプの2種類が一般的です。

屋根工事における化粧スレートのメリットは天然スレートに比べて価格が安価で耐震性に優れていることです。なぜ耐震性に優れているかというと、スレート材自体が軽量で重たい瓦と比べた時に建物の重心が高くなるからです。

また、材料にセメントが含まれているため耐火性・耐熱性にも優れており、工場など火器を使用する場所の屋根工事に多く採用されています。天然スレートとは違い塗装が必要ですが、その塗装で建物に個性を出せるのも化粧スレートのメリットの1つです。

3:粘土瓦

昔から戸建て住宅の屋根工事に使われてきたのが粘土瓦です。粘土瓦とはその名の通り粘土を焼いて作る瓦素材のことです。粘土瓦の種類もいくつかありますが、代表的なものは2種類あります。

1つ目は粘土を瓦の形にかたどり、釉薬をかけて高温で焼き上げた「陶器瓦」。2つ目は粘土を瓦の形にし何もかけずに焼き、そのあと蒸し焼きにし、塗装して使用していく「いぶし瓦」です。

2種類の粘土瓦の特徴は次のようになっています。陶器瓦は耐水性にも優れ、色あせもしにくい傾向にあります。

また、釉薬を使用しているので色やツヤが変化し、存在感のある美しさを長く保てます。耐用年数は50~60年と言われており、基本的に屋根材自体のメンテナンスは必要としません。

いぶし瓦は焼成後に窯の中でいぶすことによって、表面に炭素膜を作り、銀や黒色の色味になります。耐用年数は30~60年と言われています。

2種類の粘土瓦の特徴から見たメリットは、「屋根材の耐用年数が長い」・「デザイン性が高い」・「耐熱・耐水・防音に優れている」ことだと言えます。

4:モニエル瓦

モニエル瓦とはセメント・コンクリートを素材として作る瓦のことです。そのためセメント・コンクリート瓦とも呼ばれています。

屋根工事におけるモニエル瓦のメリットは3つあります。1つ目は陶器瓦に比べて軽量なため、地震に強いことです。2つ目は他の屋根材に比べて断熱性・防音性に優れていることです。3つ目はデザイン性が高く色彩も豊富なことです。

モニエル瓦はメンテナンスで耐用年数は30年と言われています。粘土瓦のメリットと価格の安さをバランスよく取り入れたい人におすすめです。

5:アスファルトシングル

アスファルトシングルは、今から100年以上前に北米で開発された屋根材で、カナダや米国では一般的に普及しています。アスファルトをガラス繊維の基材に含侵・コーティングし、表面に砂粒を吹き付けたシート状の屋根材で、「シングル」とも呼ばれています。

アスファルトシングルには洗練された意匠性と優れた機能性があり、他の屋根材で見られるようなサビやひび割れなどのトラブルがありません。開発された当初は「火に弱い」という欠点がありましたが、現在では防火材認定を受けた商品が流通しています。

屋根工事においてアスファルトシングルを採用するメリットは4つあります。

1つ目は防水性に優れていることです。仕上げ材に防水シートが使われている屋根材なので、防水保障が10~30年になります。2つ目は防音性に優れていることです。表面の天然石が緩衝材となるので雨音が気になりません。

3つ目は加工・施工しやすいことです。シート状のためカッターやハサミで簡単に加工ができ、DIYを考えている方にもおすすめです。4つ目は耐震性に優れていることです。軽量なので建物に負荷がかからず耐震性を高められます。

6:銅板

銅板は銅製の板を屋根に張り付けたもので、日本の風土や気候に適しているとして昔から屋根工事に使われてきました。緑青(青緑色の錆)自然な色合いと重厚感が特徴で多くの寺社の屋根工事に使われています。

現代の住宅においては和風よりも洋風の家を建てる人が増えたため、屋根工事に銅板を使う人は少なくなりました。

銅板を屋根工事に使用するメリットは2つあります。1つ目は耐用年数が他の種類の屋根材よりも長いことです。銅板は年月とともに緑青が生じ耐久性が増します。塗装が不要なのでその耐用年数は60年とも言われています。

2つ目は耐震性に優れていることです。軽量なので化粧スレートやアスファルトシングルと同様に建物に負荷がかからず、耐震性を高められます。

7:トタン

トタンとは亜鉛メッキで銅板を覆った屋根材です。軽量なのが特徴で高度経済成長期の屋根工事によく採用された屋根材です。

トタンを屋根工事に使用するメリットは3つあります。1つ目は材料費・施工費が安いことです。材料が安く施工も簡単なのでコストを抑えて短期間に屋根工事を完了させたい人におすすめです。

2つ目は雨漏りがしづらいことです。トタンはつなぎ目が少ないしっかりとした屋根材で、雨漏りがしづらい屋根材と言われています。3つ目は建物への負担が少ないことです。非常に軽量なので耐震性を高めることにもつながります。

8:ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は1972年にアメリカで開発された屋根材で、銅板にアルミニウムと亜鉛、シリコンのメッキ加工を施しています。

コストパフォーマンスに優れており、スタイリッシュでモダンな見た目が特徴です。「ガルバ」、「ガルバニウム」、「ガルバリウム」などと呼ばれることもあります。金属の屋根材では人気がある種類の1つです。

屋根工事にガルバリウム鋼板を使用するメリットは3つあります。1つ目は耐熱性が高いことです。銅板の上に亜鉛・アルミニウム・シリコンの合金層があり、熱に強いアルミニウムが含まれているため耐熱性に優れています。

2つ目は加工がしやすいことです。メッキ層が柔らかいので複雑な形の屋根工事にも最適です。加工がしやすいので、現在の屋根に新しい屋根材を重ねて施工する「カバー工法」にも最適です。

3つ目は耐久性に優れていることです。亜鉛鉄板の犠牲防食機能とアルミの長期耐久性を併せ持っているため、従来のトタンの3~6倍の耐久性を誇ります。

屋根材を選ぶ際のポイント3つ


ここまで4種類の屋根の形状と、8種類の屋根材の特徴やメリットをお伝えしてきました。屋根工事における屋根の形状や屋根材の種類にもそれぞれ適した環境があることもお分かりいただけたかと思います。

屋根材に適した環境があることは分かりましたが、実際に屋根工事する時に使用する屋根材はどのような基準で選べばよいのでしょうか。ここでは屋根材を選ぶ際のポイントについてお伝えしていきます。

1:耐久性

8種類の屋根材から、1種類の屋根材を選択するときに必ず押さえておきたいのが耐久性です。耐久性を見るときに参考にするのが耐用年数です。耐用年数とは屋根材を交換する目安の時期のことを言います。

屋根材の中でも耐用年数が長いのは「粘土瓦」と「銅板」です。いずれも耐用年数が50年以上で他の屋根材と比べても耐用年数が長いため、メンテナンス頻度を下げられます。

「銅板」は寺社の屋根工事に使われることが多いので、戸建て住宅の屋根工事には「粘土瓦」がおすすめです。

2:価格

屋根材の価格ですが、選ぶ屋根材によって価格は2倍近く変わってきます。屋根工事の費用自体を安く抑えたいのであれば「化粧スレート」や「トタン」、「ガルバリウム鋼板」がおすすめです。

しかし、これは価格のみを重視した場合です。ここに先ほどお伝えした耐久性も加味してください。トタンは耐用年数がサビやすく変色しやすいというデメリットがあり、定期的にメンテナンスが必要です。そのため必然的に耐用年数も短くなってしまいます。

屋根工事の価格を重視するのであれば、屋根材の種類は「化粧スレート」や「ガルバリウム鋼板」を選んでみてください。

3:デザイン性

屋根材にはDIY初心者でも簡単に加工ができるものや施工の時に既存の屋根の形に対応できるもの、焼き加減によって色合いが異なるものなどがありました。そのためどの屋根材を選ぶかによって建物の雰囲気がガラリと変わります。

8種類ある屋根材の中でも特にデザイン性が高いと言われているのが「粘土瓦」や「アスファルトシングル」です。「粘土瓦」は建物に格式高い印象を与えたいとき、「アスファルトシングル」は日本にはない海外住宅のようなデザイン性のある建物にしたいときにおすすめです。

屋根工事の種類8つ

屋根工事の種類8つ


ここまで一括りにしてきた「屋根工事」という言葉ですが、この「屋根工事」にもいくつか種類があります。

屋根全体を修復する「重ね葺き」、「葺き替え」、「葺き直し」、「塗装」の4種類と、屋根の一部を修復する「雨樋交換」、「漆喰補修」、「屋根材修繕」、「棟板金交換」の4種類です。

屋根工事の種類は屋根の形状や屋根材の種類によって最適なものが決まります。ここでは8種類ある屋根工事それぞれの特徴とメリットを見ていきましょう。

1:重ね葺き工事

重ね葺き工事は別名「カバー工法」とも呼ばれています。その名の通り今の屋根の上から新しい屋根を重ねて建てる工事になります。既存の屋根の撤去作業がない分、材料費や工費、時間が節約できるのが特徴です。

工事日数は5~10間ほどで、築30年目の住宅が工事時期の目安となります。

重ね葺き工事で工事可能な屋根は「スレート屋根」と「金属屋根」です。メリットは、作業工程の中で既存の屋根に新しい下地木材と防水シートを張るので遮熱性や断熱性が上がります。また、アスベストの撤去費用が不要なので工費を抑えられるでしょう。

2:葺き替え工事

葺き替え工事とは屋根の全交換工事のことです。表面の屋根材を撤去したあと屋根の下地である「防水シート」、「下地木材」を交換・補修し、新しい屋根材を葺きます。

葺き替え工事可能な屋根は「スレート屋根」、「金属屋根」、「瓦屋根」です。葺き替え工事の目安は築30~40年目頃になります。ちょうどこの時期に屋根材や防水シートが寿命を迎えるからです。工事に必要な日数は10~15日程度になります。

屋根工事としては大規模な作業となりますが、屋根のトラブルや経年劣化を全体的・根本的に解決できるのがメリットです。

3:葺き直し工事

葺き直し工事は「瓦屋根」にのみ可能な屋根工事です。日本瓦は再利用可能なので一度取り外した後に、屋根の下地である「防水シート」と「下地木材」を交換・補修し、元の瓦を敷き直します。

葺き直し工事の目安の時期は築30~40年頃で、工事に必要な日数は7~10日間になります。耐用年数が長い瓦ですが、瓦の下の防水シートや下地木材は30年ほどで防水性が失われます。

そのまま放置しておくと家の骨組みや基礎部分が腐食してしまうため葺き直し工事が必要なのです。瓦を再利用するため、新しい瓦の購入費用や古い瓦の処分費用がかからない点はメリットでしょう。

4:塗装工事

塗装工事とは屋根材に新しい塗料を重ね塗りする屋根工事です。時期の目安としては築15~20年目の「スレート屋根」と「金属屋根」に必要となってきます。工事に必要な日数は10~15日程度です。

塗装工事は主に屋根の見栄え回復のために行われます。屋根全体の寿命や防水性を回復させる効果はあまりありませんが、塗装工事で屋根材そのものの寿命を延ばすことができるでしょう。

塗装の際に既存の屋根の色と異なる色の塗料を選択できるため、屋根のイメージチェンジができるのがメリットです。

5:雨樋交換工事

雨樋交換工事とは壊れた雨樋や固定金具を交換する屋根工事です。築10~20年目の住宅が工事の対象の目安で、「スレート屋根」「金属屋根」「瓦屋根」が工事可能な屋根になります。工事日数は1~4日程度になります。

雨樋交換工事が必要な理由としては、雨樋が壊れたままだと家全体の寿命を縮めるからという点が挙げられます。

雨樋は屋根に降った雨が外壁を伝わらないようにする役割を果たしています。壊れた雨樋をそのままにしておくと、雨が屋内に入ってきたり外壁の傷みがひどくなったりするので、定期的な交換が必要になるのです。

雨樋交換工事は劣化部分のみ修復ができるので経済的なのがメリットですが、雨樋の劣化の度合いによって金額に大きな差が出ます。詰まりの掃除であれば3万円程度ですが、全交換となると30万円ほどかかってきてしまうので注意が必要でしょう。

6:漆喰補修工事

漆喰補修工事とは古くなった漆喰をはがし、新しいものに塗り替える屋根工事です。築15~20年の瓦屋根の住宅が工事の対象で、工事に必要な日数は2~4日程度です。

そもそも漆喰とは瓦屋根の棟と下地を固定する白い粘土状の接着剤です。漆喰は年月の経過とともにはがれてしまいますが、はがれた部分をそのままにしてしまうと屋根内部に雨水が入り込み、腐食や雨漏りの原因になるため、漆喰補修工事が必要となります。

劣化部分のみを修復するのでそれほど費用もかからず、工事日数の短期間で終えられるのがメリットでしょう。

7:屋根材修繕工事

屋根材修繕工事とは、屋根材を部分的に修理・交換する屋根工事です。この工事は屋根材に異常を発見したら行う工事で、「スレート屋根」、「金属屋根」、「瓦屋根」が対象です。

費用の相場ですが、修理範囲が約畳1畳分の場合、瓦屋根は20,000~40,000円程度、スレート屋根や金属屋根は15,000~30,000円程度が目安となります。

さらに、工事に足場が必要になった場合は追加で200,000円ほどかかる場合があるでしょう。足場ははしごでは届かず、ベランダやバルコニーからも登れない部分を修繕する時に必要となります。

8種類ある屋根材の耐用年数はあくまで目安です。屋根材は経年劣化だけでなく「強風」や「飛来物」により物理的に破壊されてしまうこともあるでしょう。そのまま放置しておくと家の中が寿命よりも早く劣化してしまうため早急に工事が必要になります。

屋根修繕工事の場合は破損した部分の修復のみなので、工事日数は1~3日程度と他の屋根工事に比べて期間が短く済むのがメリットです。

8:棟板金交換工事

棟板金交換工事とは、屋根の頂上にある金属製のふたを交換する屋根工事です。築15~20年目の住宅が対象で、工事可能な屋根は「スレート屋根」と「金属屋根」になります。

「瓦屋根」は棟が板金製ではないため、棟板金の交換作業は不要です。その代わりに「棟の取り直しという棟の土台と棟瓦の解体・再設置する「棟の取り直し」という工事をします。

棟板金は屋根の中でも寿命のサイクルが早い部分になります。棟部分は屋根の頂上にあたり、日々の日差しや風雨による影響を強く受けるため、屋根材の約2倍早く寿命が訪れると 言われています。

築15年あたりで棟の下地木材が雨で柔らかくなり、釘が緩まって棟板金が飛んで行ってしまうリスクが高まります。屋根の頂上部分のみの交換なのでさほど費用もかからず、工事日数も2~4日程度と少なく済む点はメリットと言えるでしょう。

屋根工事をするメリット3つ


8種類の屋根工事それぞれの特徴やメリットについてご紹介しました。どの種類の屋根工事も屋根材の種類や状態によって工事全体の日数や費用が変わってくることなどがお分かりいただけたでしょう。

次は屋根工事のメリットを3つご紹介していきます。8種類の屋根工事についてお伝えした内容と重なる部分もありますが、とても重要なポイントなので必ず押さえておきましょう。

1:家の耐久性を向上できる

記事の冒頭でもお伝えしましたが、屋根は日々の日差しや風雨などの外的要因から家を守ってくれています。8種類ある屋根工事のうち、塗装工事以外の7種類に共通して言えるのが雨の侵入を防いでくれるということです。

また、屋根工事は強風や地震時に屋根材が飛散や落下しないようにするために定期的に行うメンテナンスでもあります。適切な時期に適切な屋根工事は、家自体の耐久性向上につながります。

2:家のイメージを変えられる

屋根の役割はただ単に雨や風を防ぐだけではありません。屋根は外から見た時にその家の印象を大きく左右します。

塗装工事の部分でも説明しましたが、「スレート屋根」や「金属屋根」であれば、塗料の色は元の塗料の色と同じにする必要がありません。そのため、外から見た時の家の雰囲気をガラリと変えられます。

一方、「瓦屋根」は塗装のように色を変えられません。また、瓦が破損していたらその家に対して、どことなく古い家といった印象を持つ人も多いでしょう。

破損した場合は屋根工事によって破損部分を修復することで、屋根全体がきれいになり、まるで新築のような清潔感溢れる印象を与えることも可能です。

3:雨漏りを改善できる

梅雨の時期や大雨の時に多いトラブルが雨漏りです。その原因として屋根を思い浮かべる人も多いでしょう。適切な時期に屋根工事をしないと、屋根材の下の防水シートや下地木材の劣化に気づかず、知らないうちに雨水が隙間から入り込み外壁や柱の腐食につながってしまいます。

適切な時期の屋根工事で、防水シートや下地木材を取り換えるので雨水の侵入を防ぎ、結果として雨漏りを防止あるいは改善することにつながるため、しっかりチェックしましょう。

屋根材ごとのメンテナンス時期と屋根工事の種類4例


先に屋根工事の種類と適切な時期に屋根工事するメリットについてご紹介しました。しかし、種類やメリットは分かっても「適切な時期に適切な屋根工事する」とは「いつ、具体的に何をすれば良いのか」ぼんやりとしていてイメージがつかない人も多いでしょう。

そこで次は屋根材を「アスファルトシングル」、「瓦系」、「スレート系」、「金属系」の4種類に分け、それぞれどのくらいのタイミングでメンテナンスが必要になるのか、どの屋根工事が適しているのかをご紹介します。

1:アスファルトシングル

アスファルトシングルは天然石付きの商品であれば、石の色がそのまま屋根のカラーになるので当分「塗装」によるメンテナンスは不要です。しかし、10年に一度は業者による清掃・点検をおすすめします。この点検時の劣化具合によって適応する屋根工事の種類が変わってきます。

アスファルトシングルの主なメンテナンス方法は4種類あります。アスファルトシングルや屋根の下地まで劣化している場合は「葺き替え」が必要ですが、下地の撤去があるのでコストや工期がかかってしまいます。

下地に問題がなければ「重ね葺き」で対応できます。工期やコストを抑えることはできますが、屋根全体の重量が重たくなってしまうのがデメリットと言えるでしょう。

また、アスファルトシングルの一部が破損していた場合は「屋根材修繕」、カビやコケの発生に伴う高圧洗浄後や色あせが著しい場合は「塗装」が必要になります。

さらに、「塗装」をした後は「縁切り」という作業が必要になります。屋根材の隙間に入り込んだ塗料を乾燥後にはがす作業です。この作業を怠ってしまうと、屋根材の重ね部分の隙間に雨水が溜まってしまい、雨漏りの原因になってしまいます。

2:瓦系

瓦系の屋根は20年毎を目安にメンテナンスしましょう。瓦自体の耐用年数は、使用している瓦素材によって異なります。しかし、屋根の防水シートは20年ほどしか持ちません。瓦の耐用年数=屋根の耐用年数ではないので注意が必要です。

瓦屋根の主なメンテナンス方法は「葺き替え」または「葺き直し」になります。20~30年のタイミングで「葺き直し」を、30~60年のタイミングで「葺き替え」を検討してみてください。

3:スレート材

近年の住宅に使用されているスレート材のメンテナンス方法は2種類あります。1つ目は「塗装」によるメンテナンスです。7~15年が目安です。2つ目は「葺き替え」で、こちらは10~35年を目安に実施しましょう。

また、2006年以前に建てられた住宅にはアスベストを含むスレート屋根が使用されている可能性があります。アスベストを含有した屋根の耐久性は20~25年とされていますが、アスベストの撤去には細心の注意を払う必要があるので専門家への相談が必要です。

4:金属系

屋根材の中でも最も耐久性が低い「トタン屋根」は5~10年ごとに「塗装」をすれば寿命は延びますが、最長でも20年程度と言われています。築6~20年くらいで「葺き替え」を検討するとよいでしょう。

ガルバリウム鋼板は「塗装」でメンテナンスします。「塗装」の耐久性にもよりますが10~20年、可能であれば15年に一度の「塗装」が望ましいです。

しかし、「塗装」にも限界があります。「塗装」をしてから20年ほど経過した時は「重ね葺き」または「葺き替え」を検討しましょう。

屋根工事中の雨に注意


いざ屋根工事となった時に心配なのが天候です。屋根工事の期間中ずっと晴れていれば問題はありません。しかし、万が一雨や雪などの悪天候に見舞われてしまった場合は屋根工事を続けられるのか、屋根材に影響はないのかなど不安になるでしょう。

ここでは屋根工事の途中で雨が降ってきた時の対応や雨が屋根工事全体に及ぼす影響、私たちが事前にできる雨対策についてご紹介します。

屋根工事中の雨が及ぼす影響

まず屋根工事は「雨や雪が少ない時期を選んで工事する」ことが基本です。しかし、降水確率が低い時期を選んでも雨が降ることはあります。もし屋根工事期間中に雨が降ってきた時の対応は業者に委ねることになるでしょう。

作業前日に翌日の降水確率が高いと分かっている時は、雨養生して作業を中止します。作業の途中で雨が降ってきた時は、ブルーシートなどですみやかに養生します。

もし養生しないと、下地材や躯体が濡れてしまい「劣化・腐朽・カビ」が発生する可能士があります。下地材や躯体は濡れてしまっても乾燥させれば問題ありません。

また、「塗装」で雨が降ると塗料の劣化を早め耐久性が落ちてしまったり、塗膜が膨らんで剥がれたりします。「塗装」の時は作業時だけでなく、作業前後の雨を避ける必要があるでしょう。

屋根材や屋根工事の種類を把握しよう


私たちが生活するうえで日常的に「屋根」を意識することはありません。しかし、この「屋根」こそが私たちが生活する「家」を守っていることを、学んでいただけたことでしょう。

家を買うことは人生の中でも一番大きな買い物と言っても過言ではありません。その家の耐久性を高める役割を担う屋根を管理することになった時、必要になるのは屋根に関する豊富な知識です。

この記事を参考に、屋根の形状や屋根材の種類、メンテナンス方法まで理解を深めましょう。

 


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屋根工事をするメリット3つとは?

1:「家の耐久性を向上できる」、2:「家のイメージを変えられる」、3:「雨漏りを改善できる」
こちらが屋根工事をするメリットになります。

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