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床上への水害が発生した時の現場対応と対策

近年、日本では多くの自然災害が発生しており地震や台風、記録的な大雨による土砂災害など自然災害による被害がニュースでも多く見受けられます。中でも記録的な大雨や突然の集中豪雨により洪水が発生し、家屋への浸水被害が多く発生しています。いつ、どこで起こるか分からない為、未然に防ぐことがとても難しい状況となっています。家屋への浸水被害の場合、被害が起こった後の初動の速さや迅速な対応がお客様への安心に繋がります。
では、一体災害時にはどんな対応をすれば良いのか、どんな工事が現場で必要になるのか、どんな流れで進めれば良いのか基本的な部分をご紹介していきます。建設業界に携わっている全ての人が、いつ起こるか分からない水害に対しての対応方法や知識を持っていれば迅速に対応することも可能です。住宅工事を例に挙げてご紹介していきましょう。

近年の水害発生状況と対応への意識について


近年、異常気象と言われる様な状態が続いています。突然やってくる集中豪雨に日本の住宅も多大な被害を受けています。
自分の住んでいる家が突然の大雨が原因で洪水となり家の中まで水が入ってくればとても怖く、不安な想いでいっぱいになると思います。その様な状況になった時、建設業界で働く皆様がプロとしてどの様な行動をとれば良いのでしょうか。

発生状況

水害による住宅への被害は一体どのくらい増加しているのか紹介していきましょう。国土交通省が出している2018年の水害レポートを参考にすると、1時間の降水量が50ミリ以上の年間発生回数は1976年~1985年までの間で平均174回となっています。2008年~2017年までの間では平均238回と約1.4倍の回数となり、発生状況としては明らかな増加傾向になっています。
(参照:国土交通省水害レポート2018

また、雨の降り方にも変化が有り、「局地化」「集中化」「激甚化」という特徴が出ています。毎年数回来る台風についても無視できない状況です。台風が来るたびに各地で広範囲の多量な雨が降り、各地の住宅への浸水被害やライフラインへの影響も出ています。
さらに総雨量1,000ミリを超える大雨が頻繁に降り、土砂災害や水害が全国各地で起きています。ニュースでも大きく取り上げられ、たくさんの人命にも関わってきます。今後もこの様な状況が続いていくばかりか、より増加していく可能性も有る事から、水害が発生した時の想定や意識はもちろんのこと対策についても、もはや必須であると言っても過言ではないでしょう。

迅速な対応を意識することが必要

被害の規模によりますが、今回は床張りが完了した状態の現場で1階の床上への浸水をした場合について紹介していきたいと思います。
水害は初動が大切だと言われています。家の中に雨水や泥水等が入っているので速かにに現地の調査を行い、被害の状況を確認します。その上でどの様な対応を取るかを検討します。
被害によっては被災地に入れない場合も有るので、入れる状況になり次第、迅速に現地の確認を行います。あまり長い時間放っておくと床下でカビ等が発生し、臭いや腐食の原因になります。住宅に多く使われる木材は含水率が上がると腐食しやすくなる為、劣化が進み、結果強度低下に繋がります。ご自身の大切なマイホームがその様な状況になってしまったらどうでしょうか?とても残念で仕方がないでしょう。そうならない為にも初動は迅速で有るべきだと考えます。何より迅速に対応することでお客様への安心に繋がります。少しでも不安を取り除く為にも提案や今後の動きについても明確にすることが大切だと思います。
また、見える範囲で床上から排出しても床下には水が溜まった状態のままです。点検口から床下を見てどのような状態になっているか確認を行い、正確に現場を把握した上で必要な工事や施工範囲を確定させましょう。

普段からの意識や心掛けが必要

近年の水害状況と対応方法について紹介してきました。
大切な部分をまとめると、
①近年は集中豪雨等の回数が増加傾向に有り、それに伴って水害も多く発生していること。
②今後も水害発生の危機が有ることから、日頃から水害対策の想定をしておくこと。
③水害が起きた場合は初動を大切にして、迅速に対応をすると共に正確な現場状況を把握すること。
以上がポイントになります。
少しでも水害前の形に戻す為にも迅速な対応が必要になります。出来る限り早く動いてお客様の不安を少しでも取り除ける様に努めていきましょう。水害の対応は決して簡単なことでは有りません。何も知識が無い状態だと何をすれば良いか分からないことも多く有ると思います。緊急性を要することが多い中で判断をしなければならないので、あらかじめ水害に対しての知識やどうすれば良いかを理解しておく必要が有ります。普段から知識向上やスキルアップを心掛けておくことが迅速な対応への近道になると感じております。

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