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仕上げ工事の心得とは?建築工事のクライマックスを乗り越える方法

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公開日時 2022.09.27 最終更新日時 2024.01.26

工事は基礎工事(地業工事)からスタートし、鉄骨や躯体工事を経て、仕上げ工事へと移っていきます。
仕上げ工事は、工事中盤から終盤にかけて目まぐるしく進行していき、工種も増えていくので、経験が浅い施工管理者にとってはついていくことが大変な工程となります。
大変さを少しでも軽減するにはそれまでの段取りなどの準備が必要不可欠です。
今回は仕上げ工事について紹介していきます。

 


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目次

仕上げ工事の範囲とは


仕上げ工事というと、すぐに思いつくのは内装工事ではないでしょうか。仕上げ工事とは、建物が完成した際に、目に見えてくるすべてに関わる箇所の工事を指します。
それは建物の中だけではなく、外回りも含めたところ全てとなります。
工程的には、鉄骨工事後、もしくは途中から建具工事が開始されますが、建具工事自体も全体で区別すると、仕上げ工事となります。

内装工事だけではない仕上げ工事

完成した時に目に見えてくるもの。今いる場所を眺めてみると、様々なものが目に移るのではないでしょうか。建具以外にも、電気設備工事・給排水設備工事も仕上げ工事があります。
防水工事に関しても、同様です。
建物の用途によっては、鉄骨やコンクリート現し仕上げの場合は構造的な部分の工事も仕上げ工事となってきます。
その他に、外回りの工事では、外壁工事・外構工事も仕上げ工事となります。

外装・外構工事も仕上げ工事

外壁工事、ガラス工事なども建物の“外見”を表現するものとなり納まりや仕上げの見え具合が施工者のレベルを示します。いい加減や雑に仕上げると、信頼を落とすことにつながり、場合によっては作り直しを命じられることもあります。
外構のアスファルト工事や、植栽工事に関しても同様で、決して手を抜くことができない工事です。外回りは天候の影響を受けて、汚れ易いですが、十分に養生等を行い、綺麗な状態を保っておくことが重要です。

見えてくるもすべてが仕上げ工事となる

前述でも紹介している通り、仕上げ工事は目に見えてくる全ての工事です。したがって、設計監理者や、施主も厳しい目で施工をチェックしてきます。特に設計監理者は、建物の完成形をイメージしていますので、工事中盤で行われている仕上げ工事で、見た目の悪い物、不具合が発生しそうなものに関してはより厳しくチェックしています。躯体工事に引き続いている工事では、仕上げという認識が薄くなりつつあるからです。
常に、仕上げ工事ということを意識して施工管理をしていくことが重要です。

仕上げ工事のタイミングは?全体工程のどこに?


建物によって、仕上げ工事のタイミングは異なります。RC造で、コンクリート打ち放し仕上げであれば、基礎工事から躯体工事に移った段階で、仕上げ工事が開始されます。S造の工場や倉庫では、鉄骨表しの錆止め仕上げという建物もありますが、この場合も鉄骨工事が仕上げ工事の一部という解釈もできます。
建物によって仕上げ工事のタイミングは異なりますが、代表的な仕上げ工事のタイミングをご紹介します。

仕上げ工程を検討したうえで、前段階の工程を決める

仕上げ工事は、中盤から後半にかけて行われるので、基礎工事からの工程管理は非常に重要となります。また仕上げ工事は、前半の工事の遅れがかなり影響してくるので、仕上げ工事は切羽詰まった状況で行われていることがほとんどです。
後半に行われる仕上げ工事の工程は、遅れや、切羽詰まった状況を加味して工程を組むことが重要です。全体工程を検討する際、余裕があると考え、基礎工事や躯体工事に余裕をもってしまうことがありますが、これはおおきな間違いです。基礎工事・躯体工事では工程を詰められるだけ詰め、時間を“貯金”しておくと良いでしょう。それでも、後半の仕上げ工事では時間がない状態になることが多いです。

内装仕上げ工事のタイミングとは

内装工事のタイミングは、RC造であれば、最下層の躯体のコンクリート打設が終了してから徐々に開始されていきます。マンションなどの縦に長い建物であれば、1階や2階では内装工事が開始されている状態でも、上層階では、鉄筋・型枠・コンクリート工事が進行しています。
S造であれば、外壁工事が完了、もしくは途中からスタートします。
基礎工事の工程は長いですが、建物が作り上がっていくと、その先の工程は目まぐるしく変化していきます。

外装仕上げ工事のタイミングとは

外装工事も内装工事同様、構造の種類や仕上げによって異なります。RC造の場合においては特に異なり、躯体工事がある程度進行してから仕上げる場合と、躯体工事が完了してからすべて仕上げる場合があります。
S造では鉄骨工事がほぼ完了してから進行していくことがほとんどです。ただし、横に広い建物であれば工区分けし、鉄骨工事が追われるように、進行していく場合もあります。外壁工事は、屋根工事後にスタートします。

外構仕上げ工事のタイミングとは

外構工事は内装工事や付随する工事“のみ”になった場合とほぼ同時に開始されます。外構工事となると、搬入経路や通行を制限することとなり、多くの工種の搬入出に影響してしまいます。
したがって、工種が少なくなったタイミングでスタートすることがほとんどです。
郊外の広い敷地での工事であれば、支障のない箇所からスタートすることもありますが、外構工事の仕上げは、最後の最後になる場合がほとんどです。

その他仕上げ工事のタイミングとは

仕上げ工事は、工種により、構造体工事(躯体や鉄骨)の直後から始まるものや、最後の最後にスタートするもの、まちまちです。
一部の仕上げ工事を例に紹介します。

・鋼製建具工事は、構造によってタイミングが異なる
RC造の場合は、
コンクリート打設→型枠解体→建具工事
という順序となり、その後、モルタル詰めや、断熱材吹付けた後、内装工事に進みます。
また、外壁工事はモルタル詰め後にスタートしていきます。・キッチンや衛生設備は床工事前後
納まりを十分に検討しながら、工程を検討しますが、キッチンや流し台で、下の扉を開けた際、床が見えるものや、床に直接に乗せるタイプの物は、床仕上げ前となり、扉の中に台座がついており、床が見えない場合は取り付け後に床材を貼っていく場合がほとんどです。
また、便器の取り付けについては、床を貼る前に取り付けます。これは、長尺シートや、タイルといった仕上げ材関係なく、このような工程となってきます。

・照明器具は、取り付け位置の仕上げ終了後
照明器具は、天井に取り付ける場合は、天井仕上げ後、壁付けタイプは、壁仕上げ後に取り付けます。照明だけでなく、エアコンや照明のスイッチ類など、壁に取り付けてあるものも同様に、仕上げ後に取り付けていきます。

・防水工事は中盤~最後まで
外壁とサッシ廻りのコーキングは、中盤の足場がある段階で、行います。外壁にコーキングが必要なALC壁のようなタイプは、ALC工事が終了してから、大規模建物の場合は、終盤にコーキングを行います。
また、ALCのコーキングは、ALC業者が、ALCと、サッシの取り合い部のコーキングは、防水業者に発注することがほとんどですので、注意が必要です。

屋上や駐車場に防水処理が必要な場合は、付帯している仕上げ工事が終了してから工事することになります。付帯している工事とは、屋上であれば手摺の取り付け等のことを指します。

建物規模・カタチによって仕上げ工事着工は様々

建物規模が大きくなれば前工程の工種を追いかけながら、仕上げ工事を進行していくことができますが、順を追って、進行していくタイプの建物もあります。
工期や人員などを十分考慮して段取りをしていくことが重要となります。

外装仕上げ工事の手順・注意ポイント


外装仕上げ工事は、建物の外見を表すところですので、慎重に工事を進めていく必要があります。作業員の技術によって仕上げが大きく左右されてきますので、妥協することなく工事管理をすることが重要です。また、施工を慎重に行わなかった場合、見た目が損なわれるだけでなく、漏水の原因にもつながりますので、注意してください。

外装工事の施工計画・準備すること

外装工事の施工計画では、RC造とS造において、計画や工程が大きく異なってきます。
RC造では、コンクリート打設からの“養生期間”を検討し、型枠解体、その後の仕上げ工事の計画をする必要があります。コンクリート打設翌日に型枠を解体し、外装仕上げをすることは不可能です。
タイル仕上げであれば、タイル割りはもちろんですが、どこからタイルを張り付けていくか、材料を置く場所や荷揚げ方法の検討が必要です。

S造では屋根工事が終わってから外壁工事に進行していきます。屋上がある場合は、屋上のコンクリート打設後、となるのが一般的です。また、屋根工事後と説明しておりますが、窓などのサッシを取り付けてからです。
屋根工事・建具工事(同時進行可)→外壁工事となります。
その為、外壁工事のパネル割などの施工図では、サッシとの取り合いと、コーキング処理の計画まで検討する必要があります。
サッシの位置・サイズはあらかじめ検討している手順ですので、そのサッシに合わせてALC等の外壁材の割り付けを検討しておくことが重要です。
検討を十分にしなかった場合、現場で外壁材を切断し、現場加工での取り付けとなるので、見た目も悪くなる可能性があります。工程が増えるので、予定通りに進行しない、予定以上の予算がかかるというデメリットが多いです。
外壁の施工図は、サッシ図等がすべて完了してから作成してください。

下地や躯体工事の影響を受ける

RC造であればコンクリート打設の際に型枠を十分に締め付けていなければコンクリートが盛り上がります。コンクリートが盛り上がれば、外壁はうねってしまいます。S造であれば鉄骨の胴縁や、ALC下地が曲がっていると、その形の影響を受けて形が悪くなることや、取り付けられない場合があるので、下地の管理も徹底する必要があります。

防水処理・納まりの確認

サッシと、外壁の部分等の防水処理はあらかじめ検討しておく必要があります。
あまり理解できていない場合は、外壁業者・建具業者の専門家に訪ねてください。この専門業者の方々は、過去の経験やノウハウから防水処理が必要な箇所を十分に把握しています。

足場解体まで想定した段取り

屋根(屋上)・外壁・金物・防水工事それぞれがすべて完了して初めて足場を解体することができます。
終わっていないからといって足場解体を先延ばしにすると、外構工事等の外回りの工事が遅れていきます。足場解体は工事終盤に入っていくので、ここで遅れが発生すると取り戻すことが大変困難になってきます。
工程管理も重要ですが、外装関係工事の各工事の出来具合・進行具合を随時確認していく必要があります。足場解体を間近に控えた状態で不具合を発見すると、工程的には致命的です。
半日単位や1日単位で確認してください。
また、足場解体工程は必ず、あらかじめ関係業者に説明し、同意を得てください。伝えずに進行していくと、『終わらない』といった認識のずれから生じるトラブルが発生する場合があります。

内装仕上げ工事の手順・注意ポイント


内装工事が始まるといよいよ工事の終わりが見えてきますが、現場内には大勢の作業員が出入りしてきます。あちらこちらで進行していくことにより、特有の災害やトラブルの発生することがあります。段取りする段階で先回りして打ち合わせ・準備をしていく必要がります。

内装工事の施工計画・準備すること

内装工事の準備は数多くあるのですべてを先回りしてこなして下さい。
第一に、内装の施工図、いわゆる平面詳細図は工事序盤で完成させておくことが重要です。理想論とはなりますが、平面詳細図で仕上げを十分に検討し、建具などの細かい配置も決定させていきます。
内装工事前には内装業者との打ち合わせが必要です。
・仮設材(内部足場や脚立等)の数や配置
・工程関係
・仕上げと仕上げ材について
・その他の業者(工種)との取り合いについて

これらの打ち合わせを行います。

内装仕上げ工事は下地工事から始まっている

内装仕上げといえば、クロス貼りや、床仕上げなどだけをイメージしがちですが、LGS(軽量鉄骨)の下地工事で建物の各部屋の納まりがすべて決まっていきます。平面詳細図により、位置を出したところにLGSを組み立てていきますが、優秀な作業員の方々ですと、綺麗な納まり、自然な納まりを熟知しています。LGSの組立がその後のプラスターボード貼り工事、クロス・塗装その他仕上げ工事をいかにスムーズに進められるかを決めます。

作る建物による仕上げ具合の判断

全ての建物を同じクオリティで仕上げることは理想的です。しかし、用途によって、クオリティがどこまで求められるか異なります。
最大のクオリティを求められるのは、住宅です。住宅のクオリティは最大限に求められます。少々の傷や、目を凝らしてみないとわからない傷でも修正等が求められてきます。
住宅でも、購入用と、賃貸用では求められるクオリティが異なってきます。
会社の事務所ビルも同様です。
建物の目的に応じて内装業者も見積もり等を変化させてきます。
どの建物も同じクオリティで仕上げることは理想ですが、どのような状態を求められているかを考えるようにしてください。

内装業者をいち早く選定し、打ち合わせを

内装工事、建築基準法や、消防法で求められているところ(防火区画等)を確実にクリアしなければいけません。界壁などがある建物の場合、界壁用の下地が確実に必要となります。その下地を取り付けるにあたり、内装工事がスタートしてからでは、遅い場合があります。鉄骨工事や躯体工事の際に下地を設けるなど、早い段取りが必要となる場合があるので、早めに業者に依頼し、打ち合わせを行って下さい。
また、各工種の作業員は数に限りがあります。早めに工程を伝えて、準備をしてもらうようにしてください。
作業員がいないと、工事が工程内で終わらない等、最後の最後に大きなトラブルを招く可能性もあります。

仕上げ業者の選定方法とメリット・デメリット


各仕上げ工事において、全ての工事を別々の業者に依頼することが可能となります。予算や、信頼関係等で選ぶのも良いでしょう。
たとえば、内装工事では、LGS工事・プラスターボード工事・壁クロス貼り工事があった場合、これらを一括発注することも可能ですし、いくつかに分けて発注することも可能です
発注方法によって、メリット・デメリットが存在します。

外装工事の施工体制と区分

外壁工事は、仕上げによって発注する専門業者が異なります。外壁専門仕上げ業者として、どのような仕上げ材でも幅広く手掛けている業者はほぼないでしょう。
タイル仕上げであれば、タイル業者に、ALC仕上げであれば、ALC業者、薄板などであれば板金業者(車の板金業とは異なる)に依頼することとなります。
例としてそれぞれの業者区分をご紹介します。

・ALC工事の場合、ALC下地、シールの区分とは
ALC下地は鉄骨材であるアングル材を使用します。鉄骨工事において、ALC下地のアングルは鉄骨業者がつけることはほぼなく、鉄骨業者は、ALC下地ピースと呼ばれる、アングルを受けるピースのみ取り付けます。その後の下地取り付けからは、ALC業者が行います。

この下地を鉄骨業者に取り付けを依頼することは可能です。
しかし、ALCの納まりや、取り付け方に詳しくない鉄骨業者からはほとんどの場合断られます。
ALCの納まりは、メーカーや業者によって若干異なりますので、全てを把握することが難しいということが理由です。鉄骨業者がただ知らないというわけではなく、それぞれの納まりにあった下地の取り付け方が存在するからということになります。
また、ALC目地のシールについても、他の防水業者に依頼することも可能ですが、こちらも、納まり、水漏れ等のリスクから、防水業者に断られる可能性が高いです。
ALCは、下地からコーキング工事まで一括発注が一般的です。

・薄板折版が仕上げ材だった場合屋根工事は?
屋根・外壁共に、薄板折版のような板金工事だった場合、屋根工事・外壁工事それぞれ区別することも可能ですが、一般的にはほとんど行われません。
屋根と、外壁の納まりで、錺や樋などを納めますが、屋根・外壁・錺をトータルで納まりを把握して組立ますので、トータル発注が一般的です。

内装工事業者の選定方法で、終わりが見える

内装工事も、下地から仕上げまで業者を区別することが可能です。
これは、実際に実施している現場担当者も存在します。
一括発注・区分発注におけるメリット・デメリットを紹介します。

・内装工事を区分発注した場合のメリット・デメリット
下地(LGS)工事・ボード工事・クロスまたは塗装等仕上げ工事を分けた場合、メリットとして挙げられるのは、
①予算を最小限で抑えられる
(各工種で最安値の業者に依頼できる)
②手戻り作業を嫌がるので、各工種しっかり仕上げてくる。
③それぞれのスペシャリストを集められる
(内装業者の中でも依頼する専門職はほぼ決まっている為、クオリティが偏る場合がある)
④工事該当箇所以外の工事も追加発注をしやすい。
(例えば塗装工事であれば、内装以外に追加工事が発生した場合もスムーズに発注しやすい)

デメリットとしては
①前工程で不具合が生じた場合、担当者経由で、再工事を依頼しなければならない
(不具合が完了するまで進められなくなる)
②思い通りの下地になっていない場合、仕上げ業者より再工事を依頼される場合がある
③次工程の作業員を入れるタイミングを現場管理者が判断し、進めなければいけない。
④資材置き場等の区別を細かく公平に打ち合わせする必要がある

・内装工事を一括発注した場合のメリット・デメリット
内装工事を一括発注した場合のメリットとしては

①万が一不具合がでても、自分たちの技量で修正、進行を工夫する
(一括発注となるので、別の工種でも忖度で、修正することができる)
②工程に誤差が生じた場合、作業員の人数を調整し、進行することが可能
(早い場合や、少し遅くなった場合、他現場との人員調整により、工程の調整が可能。さらに、内装業者の都合で遅れている場合は、取り戻す為の調整もする)
③どの専門である作業員も顔見知りなので、円滑に現場を回しやすい
④内装業者の責任者が一括して現場を回す。

内装工事を一括発注した場合のデメリットとしては

①得意分野・不得意分野がある場合がある
(下地工事の作業員は腕が良いが、クロス工事はいまいちというような場合も想定される)
②予算が高い場合がある

実は、内装工事は、一括発注したほうが、現場を回しやすく、忙しい工事終盤では特に身動きを取りやすくなります。
しかし、それも現場管理者の裁量になってくるのも事実です。

外構工事は“ほぼ”土木工事

外構工事は、外構工事専門業者に依頼しますが、道路などの公共工事を請け負っている業者や、基礎工事の際に土工事を依頼している業者に依頼することがほとんどです。
“建築の仕上げ”として意識が薄い作業員もいるので、各場面に応じた教育が必要となります。

その他仕上げ工事は設計図書通り、適材適所の事業者を

少量の仕上げ工事だからとって、金物工事を鉄骨業者に依頼したり、塗装業者にコーキングを依頼するなどすると、二度手間となったり、不具合が出る可能性もあります。
“餅は餅屋”という言葉があるように、適した業者を選定することが重要です。

仕上げが終われば竣工!終了直前の注意点

仕上げが終われば竣工!終了直前の注意点


仕上げ工事後は、建築完了検査・消防検査・施主検査と、多くの検査が待ち構えています。書類等の準備に追われ、休みを返上して業務にあたることも珍しくありません。
さらには、現場も追い込みでうごいている状況ですので、目まぐるしい日々が進んでいきます。
少しでも負担を軽減するために、あらかじめ準備をしておくとよいでしょう。

竣工間際は激務!仕事内容とは

竣工書類の作成は、慣れていても、手間がかかります。工事記録や、調査用紙、工事写真等のまとめはあらかじめ少しずつ進めておきましょう。
書類だけではなく、建物の最終確認も必要となります。
事務作業に、現場作業と多くの業務があります。

この期間をいかにラクにしておくかが大切

基礎工事から、仕上げ工事までの書類等を放置しておくと、この時期にすべてまとめなければならなくなります。工事が進行していく際に、その都度、竣工書類準備としてまとめておくと、この時期に少し余裕を持つことができます。
最期を見据えて行動していることが大切です。

激務期間における注意点

現場作業が進んでいる間は、安全管理にも怠らないようにしましょう。
事務作業に気を取られ過ぎて、安全管理を怠ると、重大な災害につながります。
また、激務による、自分自身の体調管理にも十分注意してください。

仕上げ工事が終わっても竣工ではない。最後のまとめとは


工事が完了したからといってすぐさま終了というわけではありません。
各検査前に、やるべきことが存在します。

仕上げ工事の後に行う工事がある

各仕上げ工事が完了したあとは、クリーニングを入れます。
長尺ビニル床や、一部の木材を床材で使用している場合はワックスがけを施すことも忘れてはいけません。
そして、クリーニングをしたあとでも、最終確認を怠らないで下さい。

0から100まですべて確認は必須

設計図書(設計図)にかかれていることはすべて満足にできているかを最終的に確認します。
小さな小物なども見落とす場合があります。
リストを作成することや、設計図にすべてチェックを入れるのもよいです。

自信をもって引き渡せる状態が最高の出来

不安点をもつことなく、自分自身の最高傑作として、引き渡せる状態にして引き渡しに臨みましょう。
不安点があると、後々かならず不都合が発生してきます。
ごまかすことなく、しっかりした建物を作れば、施主も必ず気に入ります。

仕上げ工事における事故・施工不良事例


重機を使用しない場合や、高所作業にならない内装の仕上げ工事の際にも、災害は発生することが、多く報告されています。また、施工不良部分では、“使用不可”となるような最悪のケースや、引き渡し遅れなどの重大な欠陥も存在します。
仕上げ工事で発生してしまった、災害事例や、施工不良を紹介します。

外装工事の事故事例・施工不良事例

外装工事は足場やクレーン車を使用することが多いため、足場の事故や、クレーン作業での事故が数多く発生しています。
足場の災害や、クレーン災害などの事故事例を頭にいれて十分に危険予知活動を行ってください。
そして、施工不良で圧倒的に多いのは、水漏れです。
外壁や、付随する設備、建具からの水漏れが大変多くなっています。
特に多いのが、台風の際です。台風は通常の雨天時よりも風が強く、風向きも異なることがあります。
それまで報告されていなかった水漏れが発見されやすいです。
防水処理が十分になされているかは社内や専門業者立ち合いの上、足場解体前に確認を行うことが、水漏れを防ぐコツです。

内装工事の事故事例・施工不良事例

内装工事は室内での工事のため、危険が少ないと思われがちですが、死亡災害などの重大災害も多く報告されています。
脚立が原因となった事故事例とを紹介します。
・内装工事の事故事例
内装工事の際、仕上げに傷をつけないようにするため、また、周囲で危険作業を行っていないということでヘルメットをしない作業を特例で許可することがあります。
その際に、脚立から転落し頭を強く打ち死亡するという災害が発生しています。
・内装工事の施工不良事例
仕上げは目に見えるので、クレーム対象となることが多いです。ですが、これから紹介することは設計図通りに作ったにも関わらず、施工不良となった事例です。
エレベーターや階段廻りは避難経路にもなる為、防火区画として設計されます。防火区画であれば、天井及び屋根下までプラスターボードを延ばし、区画をして火災などの発生時に火の影響を受けにくくします。
ある建築物の設計図に、エレベーターの上部が防火区画となっておらず、天井下までしか壁を延していませんでした。その結果、建築完了検査の際に指摘され、解体・作り直しとなった事例があります。

外構工事の事故事例・施工不良事例

外構工事は、バックホーやその他の重機を使用しますので、土工事や基礎工事の際と同じ様な危険予知活動が必要です。基礎工事の時と異なり、仕上げ業者など、重機に不慣れな作業員も多いので、重機作業での危険を周知する必要があります。

外構工事で多いのは、水勾配や、水たまりです。路面部分の勾配が十分にとれておらず、クレームにつながることがあります。また転圧不足による沈下も原因として挙げられます。

設計図書さえ疑え!十分な知識をもつ必要性

内装工事の事例にもあったように、設計図通りに建設しても施工不良となる場合があります。着工前の建築確認がおりているのにも関わらずにも、です。
また、設計者と施主の打ち合わせで意思疎通が十分にとれておらず施工者側に不備がなくとも、施工不良となる場合があります。
1級建築士の資格がなくとも同等の知識をもつことや施主との十分なコミュニケーションが必須となり、施工不良を減らす近道となります。

仕上げ工事まとめ


仕上げ工事を満足に施工するには知識とノウハウが必須です。経験の浅い技術者は先輩社員や専門業者に質問するとよいでしょう。
段取りや管理とやるべきことが多く存在しますが、十分な準備をして乗り切ってください。
仕上げ工事は、技術者の腕が見えてくる重要部分です。若手もベテランも関係なくできたものがすべて、それが施主の手に渡ります。
ベテランが作れば良い物ができて、若手が作ればイマイチなものができてしまうということが許されるものではありません。同じようなクオリティでできるよう、十分な準備をしましょう。

 


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