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意匠図の中でも主要な図面3選を紹介|設計図面の種類なども解説

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公開日時 2022.09.27 最終更新日時 2024.01.22

こちらの記事では、意匠図の中でも主要な図面3選を紹介致します。

 


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意匠図の種類について


最初に挙げるのは、施工における共通仕様を文章や表で表した図面、

・特記仕様書

です。他のどの図面にも優先される重要な図面です。
そして、建設地や建物の概要・状況を表すための、

・敷地案内図、配置図
・求積図、面積表

建物を建設する上で敷地の形状や正しい面積を把握しておくことは必要不可欠です。
次に、建物の形状を表すための基本となる図面、

・平面図
・立面図
・断面図

ここまでが、基本設計に必要な図面です。

ここからが、実施設計に必要となる図面です。
まず、細かな納まりを説明するための、

・平面詳細図
・矩計図
・階段詳細図、その他の部分詳細図

これらの図面に食い違いが生じると、施工現場において「図面どおりに納まらない」というトラブルに発展します。
図面チェックの段階で十分に精査しておく必要があります。

最後は建物内部の仕上げを表現した、

・展開図
・天井伏図
・建具表
・家具図

室内のデザインに大きく関わってくる図面です。

建物の規模によって表現の方法に違いがあることや、図面の枚数も大きく異なることがありますが、基本的には木造や鉄骨造、RC造と構造を問わずすべて共通の図面となります。

意匠図と構造図・設備図との関係

建物の設計図は、大きく『意匠図』『構造図』『設備図』の3種類に分けることができます。
『意匠図』がここで説明した建物の間取りやデザインに関わる図面。『構造図』は建物の基礎や柱、梁といった構造躯体に関する図面。『設備図』は給排水、ガスや電気、空調といった設備関係の図面です。
先に基本設計図と意匠・実施設計図について説明しましたが、実施設計図には構造図と設備図も実施図面に含まれます。

建物の設計は基本設計から、つまり意匠図を描く所からスタートします。
基本設計の段階で構造の架構について打合せすることはあるものの、元となるのは基本となる平面図や立面図・断面図といった意匠プラン。
構造図や設備図は意匠図を元に描かれますから、まずは意匠図がしっかりと固まっている必要があります。

構造図は構造設計士、設備図は設備設計士とそれぞれ別の設計士が図面を作成することも多いので、例えば意匠図の変更が他の図面に反映されているか、きちんと整合性が取れているかどうか、それを確認するのも現場監督の重要な仕事の一つと言えるでしょう。

意匠図の中で主要な図面3選


意匠図の中で基本となる図面である平面図、立面図、断面図について紹介します。「平・立・断」(へい・りつ・だん)と呼ばれるこれらの図面は、建物のプランやボリューム、外観など建物の概略を決める重要な図面です。

1:平面図

平面図とは建物を床上1~1.5mの位置で切断し、切断面から見下ろした状態を描いた水平投影図で、階ごとに作成します。
建物を設計する上で最初に描かれる、馴染みの深い図面でもあります。
1/100の縮尺で描かれることが多いですが、規模の大きな建物になると1/200で描かれる場合もあります。

柱や壁の位置、間取りや設備のレイアウト、開口部の位置や建具の種類、開き勝手などがわかるようになっており、室内をイメージしやすいよう家具もレイアウトされています。
造作家具の場合は実線で、既製品の家具を後置きする場合は破線で描かれています。
通り芯の間隔や柱・壁間の寸法、室名の他、断面図の切断位置や方位記号、木造の建物であれば耐力壁を示す記号も描かれています。

1/100の縮尺でも柱の大きさや壁の厚みなどは、下地や仕上げの厚みまで考慮して正確に描かれており、かなり精度の高いものになっています。

2:立面図

立面図は、建物の外観の直立投影面を描いた図面で、正面、両側面、背面と4面すべてに対して作成されます。
基本的に平面図と同じ縮尺で描かれるため、1/100で描かれることが多いですが、規模の大きな建物の場合は1/200の縮尺で描かれることもあります。

外部建具や床下換気口、庇、戸袋やルーバー、そしてテラス・デッキ・バルコニーなど外から見えるものは一通り描かれます。
外壁のパネルや木材、タイル等の割り付けもきちんと表現されているので、立面図があるだけで外観のイメージがかなり掴みやすくなります。
描かれている面の奥に見える外壁や屋根のラインは細い線で描かれます。

地盤レベル(GL)から各階床レベル(FL)の高さ、各階の階高、軒高から棟高までの高さといった、高さ関係の寸法が入っていることもありますが、高さ寸法は断面図にも記載されるため、立面図では省略されることも多いです。

また、大きな建物で外観の仕上げが何種類にも分かれている場合には、部分ごとに符号を振り、余白に符号入りの仕上表を作成することで、どの部分にどの外壁材が使用されているのか一目で把握できるようになっている場合もあります。
小規模な建物では全て引出し線で位置を示して表示していきます。また、配置図に位置を指定して、BM(ベンチマーク)の設定を行い、動かないポイントとして竣工まで保全し、このポイントを基にGLを設定します。

3:断面図

断面図は、建物を垂直方向に切断した建物断面図で、主に高さ関係を把握するために作成されます。
平面図と同様1/100や1/200の縮尺で描かれ、壁の厚みも平面図と同様に仕上げの厚みまで考慮して正確にイメージを再現します。

構造図にも軸組図という断面を描いた図面がありますが、軸組図ではすべての通り芯の位置で切断した図を描く必要があるのに対し、断面図の場合は高さ関係を把握する上で重要と思われる位置、数か所についてのみ描かれます。
切断位置は平面図に明示されますが、一直線以外でも問題ありません。

床高や階高・軒高の他、部屋ごとの天井高さや開口部の高さ・開口寸法、ベランダやバルコニーがある場合はその手摺の高さも表示されます。
開口寸法に関しては建具枠の内寸で表示されます。
高さ寸法だけでなく、通り芯ごとの平面寸法や軒の出寸法も記載されますし、屋根勾配や陸屋根の場合の水勾配も、断面図に記されます。

立面図と同様、断面の奥に見えている外壁や屋根のラインも細い線で描かれます。
断面図には場合によって、道路斜線、北側斜線、隣地斜線なども必要に応じて表記していきます。
道路斜線は道路に直角にチェックし、北側斜線は、真北と平行にチェック図を作図します。

その他の意匠図の種類4選


ここでは、平面詳細図、矩計図、階段詳細図、部分詳細図を紹介します。

いずれの図面も、平面図・立面図・断面図では表現できなかった詳細な部分について描いていきます。したがって縮尺も大きくなり、多くの情報が盛り込まれます。

各部分の取合い、納まりを検討しながら、作図が進められていきます。

1:平面詳細図

平面詳細図は、基本的には平面図と同じ水平投影面を描いた図面ですが、1/50や1/30といった大きな縮尺で作図されることが多いです。
当然ながら、盛り込まれる情報量も平面図に比べて多くなります。

建築図面の中でも情報量が多いと言えます。
それ故に「描き込み不足」や「食い違い」は仕上表に次いで多く、設計変更が最も多い図面とされています。
設計する側にとっても、それをもとに施工する現場監督にとっても難易度の高い図面だと言えるでしょう。

具体的には、各部の取合いや納まりといった水平面から見た詳細が出来る限り把握できる情報が盛り込まれていなくてはなりません。
建具の納まり、どのように下地を入れて、どのように壁をふかしているのか、設備や什器はどのように納めるのか、どの位置にどんな見切りを入れているのか。
床仕上げや各部の寸法、開口部の位置、有効寸法、設備その他の配置寸法、フロアレベル。
床タイル等の割り付けも、平面詳細図において表現されています。
その他、配置図や平面図と同様に方位記号も記入される場合があり、後に説明する展開図の展開方向を示す記号も描かれています。

建物全体の詳細図を描く必要があるため、建物の規模が大きいほど図面枚数も多くなります。

2:矩計図

平面図に対する平面詳細図と同様に、矩計図は断面図と同じものを1/50・1/30といった大きな縮尺で描いた図面になります。構造図でいうところの架構詳細図に当たります。

建物の高さ関係の標準となる位置、重要であると思われる位置の数か所で建物を垂直方向に切断し、通常はその切断面を外壁から1~2m範囲の一部分だけ描いたものですが、建物全体を切断し、その断面すべての矩計図が描かれていることもあります。

階高や床高・天井高、開口高さや開口寸法といった基準となる高さや各部材の材料について表した図面で、躯体を構成する部材の種類やサイズ、壁面や床・天井の仕上げについても、どんな断熱材が入っていて、厚さ何ミリのP.B(プラスターボード)の上にビニールクロス貼り付けという具合に仕様が一目でわかるようになっています。
樋や笠木、見切りや外壁目地といった細かい部分も省略せずに描かれます。

矩計図は、施工の際に縦方向にきちんと納まることを検証するための図面です。
矩計図がしっかり描けていないと、施工現場で高さ関係が上手く納まらないという事態に陥る可能性があり、また高さ方向の納め方というのは平面的な納まりよりも調整が難しい部分でもあります。
そのような理由から、矩計図は実施設計に際して設計士が重要視している図面の一つだと言えます。

3:階段詳細図

階段には、建物用途や規模によって階段幅・蹴上高さ・踏面等の最低寸法が建築基準法で規定されています。
大規模な建築物になると階段の重要度も高くなるため、納まりについて検証するために階段詳細図が描かれる場合があります。

階段詳細図では、階段の平面と断面両方の詳細図が1/50・1/30程度の縮尺で一枚の図面に描かれることが多いです。
平面詳細では手摺の取り付け位置やサイズまで描かれていますが、特に重要なのは寸法です。
正しく割り付けされるよう、一つ一つの段の踏面寸法が表示され、階段幅、踊り場幅に関しては壁仕上げ面から手摺の出幅も考慮した有効寸法が記載されます。
断面詳細も同じく、すべての段の蹴上寸法と手摺の高さや踊り場の有効寸法が記載されます。
階段の断面詳細があることで、階段や踊り場の下にどれだけのスペースが確保できるかを把握しやすくなります。

4:部分詳細図

平面詳細図や矩計図、階段詳細図など重要な箇所については一通り詳細図が描かれてはいるものの、建築物の納まりというのは本当に細かいものですから、どうしても1/50・1/30の図面では表現しきれない箇所が出てきます。
そういった箇所を部分的に拡大し、より細かく描いたものを部分詳細図といいます。
1/5とか1/10といった大きな縮尺で描かれることがあります。
部分詳細のために数枚の図面を用意することもあれば、平面詳細図や矩計図の余白部分に一部分を抜き出して作図する場合もあります。

部分詳細図で描かれるのは、サッシまわりの納まり、バルコニーやベランダの床部分(防水層や水切りの納まり)やパラペットまわりの納まり、浴室、ベランダなどです。

建物の構造躯体を設計図にした『構造図』に対し、建物の間取りや形状を図面化したものを「意匠図」といいます。建物の設計図というと平面図や立面図などの意匠図を思い浮かべる人が多いでしょう。

ところが、意匠図の種類というのは誰もがよく知っている平面図や立面図、断面図といった基本的な図面だけではなく実に多岐にわたっていて、それらすべてを一冊の設計図書としてまとめると、かなりの厚みになります。

意匠図以外の設計図面

意匠図以外の設計図面


図面には、意匠図の他に構造図と設備図があります。

木造2階建て程度の小規模なものであれば、意匠設計事務所で対応することもありますが、それ以上になると構造図は構造設計事務所、設備図は設備設計事務所に計算および図面を依頼することになります。

ここでは、意匠図以外の設計図面について紹介していきます。

構造図

構造図は、柱、梁、床スラブ、基礎など建物の構造部分について描かれた図面です。一般的に、仕様書、標準図、床伏図、軸組図、リスト、詳細図で構成されています。

仕様書には特記仕様書と標準仕様書があり、鉄筋や鉄骨、コンクリート、杭などの材質や強度、工法、検査方法などが記されています。標準図には標準配筋図などがあり、標準的な配筋方法などが記されています。

床伏図は、一般に床から1.0m~1.5mの高さの水平切断面を上から見た平面図です。各階の柱、梁、壁などの配置を示します。床下に取りつく梁などの実際に見えない部分は破線で書きます。例えば2階の床伏図ならば、1階天井にある梁が破線で表示されます。ただし、コンクリート打設用の施工図など、見上げで描かれる場合もありますので注意が必要です。

軸組図は通りごとの軸組の立面図です。柱、梁、壁、開口、構造スリットなどの配置を、高さ方向で表示します。

リストには、基礎、基礎梁、柱、梁、壁、スラブなどがあり、各部材の断面寸法や断面内の配筋を記しています。

詳細図には、配筋詳細図などがあります。配筋詳細図は、軸組図に鉄筋が配置して描かれていて、鉄筋の種類や本数、鉄筋の定着、継ぎ手位置などが記されています。

設備図

設備図には、大きく分けて電気設備図と機械設備図があります。機械設備図とは、空調設備図、給排水衛生設備図などを指します。

電気設備図は、特記仕様書、配置図、強電設備配線系統図・各階配線図、弱電設備配線系統図・各階配線図、照明器具姿図、詳細図、火災報知器系統図・各階配線図などで構成されています。

外部からの電気や通信の引き込み経路、分電盤の位置や系統、照明の位置や姿図、スイッチ・コンセントの位置や系統、電話・通信設備・TV共聴設備の位置や系統、スピーカー、自動火災報知設備など、電気に関する様々な情報が記されます。

機械設備図は、特記仕様書、空調設備図として機器表・系統図・各階平面図・詳細図などで構成されています。また、給排水衛生設備図として機器表・器具表・系統図・各階平面図・詳細図・消火設備図・ガス設備図、その他の設備図としてエレベーター設備図・エスカレーター設備図・機械式駐車設備図などで構成されています。

空調換気設備の機器およびその配置、ダクトの経路、給排水衛生設備の機器や器具およびその配置、給排水の経路、消火設備の配置と経路、ガス設備の配置と経路などが記されます。空調関係と給排水衛生関係に大きく分かれ、その他建物に必要なエレベーターやエスカレーターなど、機械設備に関する様々な情報が記されます。

意匠図の主な図面や種類を学ぼう


建物の設計において、意匠設計者が建築主とやりとりし、建物のプランや形を決定していきます。意匠設計者はデザインだけでなく、法規に適合させ、コストを管理し、構造や設備についても打ち合わせ、設計を統括します。

平面図・立面図・断面図は、意匠図の中でも特に基本となる図面であり、構造や設備の打ち合わせにおいてもこの図面は欠かせません。この他にも様々な意匠図がありますので頭に入れておきましょう。

一つの建物が完成するには、意匠図をはじめ、構造図や設備図など、様々な図面が必要になります。どのような図面があって何が表記されているのか、ぜひ参考にしてみてください。

 


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建物の設計図は、大きく『意匠図』『構造図』『設備図』の3種類に分けることができます。
『意匠図』がここで説明した建物の間取りやデザインに関わる図面。『構造図』は建物の基礎や柱、梁といった構造躯体に関する図面。『設備図』は給排水、ガスや電気、空調といった設備関係の図面です。

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