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物置に基礎工事が必要な理由3つ|設置の流れ3STEPと安全管理も解説

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公開日時 2023.03.08 最終更新日時 2023.03.08

基礎工事の種類


基礎工事は大きく分けて、

  • 杭基礎
  • 直接基礎
  • ベタ基礎
  • 布基礎
  • 独立基礎


等々多数の基礎技術が日本の建設を支えています。建築工学、土木工学をまとめるかなり多くの基礎があり、ケーソン基礎が土木構造物で多く用いられています。そもそもケーソン基礎は水中の建設で幅広く利用されています。これは経験があるかたは施工技術者の中でも少数ではないでしょうか。

杭基礎の種類と施工方法

杭基礎は実に様々な工法が存在し、現代でも様々な技術が開発されています。
まずは杭基礎の種類を工学的な観点から見ていきます。
杭には大きく分けて摩擦杭と、先端支持杭という地盤の力をどのように利用するかによって使い分ける工法があります。

・摩擦杭工法とは
摩擦杭は支持層まで杭を挿入することなく、杭の摩擦と、地盤の摩擦を利用して建物を支える工法です。軟弱すぎる地盤で利用することが困難です。
軟弱すぎる地盤とは地震時に液状化を発生しやすい地盤などを示します。支持層まで届かせずに良いという観点から、短い杭で済み、多少予算を抑えることができる場合もあります。

・先端支持杭工法とは
先端支持杭はこの名の通り、杭の先端で建物を支える工法で、その杭の先端は支持層で支えているということになります。仮に支持層が50m下にある場合、50m下まで掘削し、そこまで杭を到達させる必要があります。

基礎工事の流れ


杭工事がある場合はまずは杭打設工事です。
その後、基礎部分を掘る土工事。杭が表れたら、杭頭補強工事、基礎鉄筋工事、基礎型枠工事、コンクリート工事となっていきます。

杭工事→土工事→(鉄骨アンカー工事)鉄筋工事→型枠工事→コンクリート工事

・大規模現場だと、すべて同時進行も
大規模現場になると、工区分けを行い、時間を無駄にしないように各工事進行していきます。
ある程度杭工事が進むと、土工事業者が入り、その後鉄筋工事、型枠工事と進んでいきます。目まぐるしく進む現場では、向こうの工事は基礎コンクリート打設、こちらでは鉄骨建て方工事と数百人の職人が入り作業していることも珍しくありません。

物置に基礎工事が必要な理由3つ


広く一般的に使用されている物置にも基礎工事が必要です。物置と言えども確実に経年劣化していくため、なるべくその不安要素を取り除いた環境にしておかなければ長持ちしないでしょう。
一般的に屋外設置になるため、自然の環境の影響を受けやすいです。
日が当たる場所なのか、少しじめじめした場所なのか、砂地なのか土なのか、水平かなどの情報も必要です。

ここでは物置に基礎工事が必要な理由を3つ考えていきます。

1:湿気を防ぐ

湿気は物置の寿命にとって大敵です。もし物置を地面に直に置くと、地面と物置との隙間が無くなることにより湿気の逃げ場が無くなってしまいます。逃げ場が無くなった湿気は、長い間物置に付着することになり、あっという間に物置が錆びたり傷んでしまいます。
一般的に物置は鉄・スチール製のためにとても錆びやすく、湿気が多いような場所には基礎工事が必要です。

2:傷がつかないようにする

物置は季節に応じたものをよく保管します。そのため出入りの頻度がかなりあり、知らない間に靴についた砂や土がたまって傷をつけたり扉が開きにくくなったりします。
これは雪や雨の日に、物置周辺の地盤の土砂を少しずつ物置の中に運んでしまっているからです。
物置に入るたびに履物を変えるというのもなかなか面倒なことです。
物置に傷がつかないようにするためにも設置の際に基礎工事が必要になる場合があります。

3:沈み込みを防ぐ

物置を地面にそのまま置くと物置の大きさと重さにより地面に重さがのしかかりますが、地面は、物置に対して平らではないため、必ずどこか一部に重さが集中してかかってしまいます。
その結果、物置自体の重さで地面に向かって、沈み込んでしまい水平を維持出来ません。
また、沈み込むことによって物置の一部に負荷がかかってしまい、物置にダメージを与えてしまうことがあります。そのため、設置前に基礎工事が必要となる場合があります。

物置の基礎工事の種類

物置の基礎工事の種類


物置を長持ちさせるためには基礎工事が必要なことが分かりました。では、具体的にどのように対策すればいいのか考えてみましょう。

一般的に物置の基礎は土間コンクリート、コンクリートブロックを使用することが多いです。
もちろん状況に応じて土のまま設置することもあります。物置を設置する状況に応じて土間コンクリートを使用するか、コンクリートブロックを使用するかの対策が変わってきます。

ブロック基礎

ブロック基礎は基礎工事の中でも比較的選択されやすいものです。その理由はリーズナブルだからです。市販されているコンクリートブロックをそのまま使用できるため手軽なイメージもあります。
また、コストを重点に考えた場合はコンクリートブロックが選択されやすいです。
物置の床面積を考え、重さが一点に集中しないように均等にコンクリートブロックを敷く必要があります。

コンクリートブロックを設置することで十分湿気を逃がしてやることが出来、地面への沈み込みを防ぐことが出来ます。

コンクリート基礎

コンクリート基礎の時間と費用が少しかかってしまう基礎工事になりますがメリットもかなりあります。
物置を設置しようとしている場所がかなり湿気がある北側だったり、常に苔が生えているようなじめじめしている場所だったりした場合はコンクリート基礎を選択することがあります。
また、かなり凸凹がある場所や水平が保てない場所、歩くだけで地面が沈んでしまう場合なども同様です。

コンクリートブロックとの違いはその安定性にあるでしょう。地盤をしっかりすることで沈み込みを防ぎ、汚れを物置内に持ち込みにくいといったメリットがあります。

物置設置の流れ3STEP


物置設置の流れについて考えてみます。

地面が土の場合やコンクリート・アスファルトの場合もあります。物置だけにかかわらず、建物は土台が重要です。土台がおろそかになると物置の耐久年数にも大きく影響を及ぼします。
また、土台が水平に保てないような状況になった場合、物置が傾き扉が閉まらなくなったり気づかないうちに物置にダメージを与えてしまうことになります。
物置を長持ちさせるための設置の流れを考えていきましょう。

1:基礎工事

これまで考えてきたように物置を設置する場所の状況をよく考慮して、コンクリートブロックだけで設置が可能か、土間コンクリートにすべきなのかを考えなくてはなりません。

物置を置く地面との接地面には通気性を保ち錆びを防ぐためにコンクリートブロックを敷きます。このコンクリートブロックはホームセンターなどで購入が可能ですが、物置の大きさによりブロックの数も考えなければなりません。
大型の物置になると10個以上必要になることもあるでしょうし、物置の重さが1点に集中しないようにコンクリートブロックを配置する必要があります。

水平を目指す

物置を設置する前に水平出しは必須です。コンクリートブロックを並べた後、物置と同等の面積の板などをブロックの上に実際にのせ水平度を測定するのが理想です。
物置を設置するためのコンクリートブロックは当然1つではありません。
それぞれが水平であり高さがそろっていないと、水平が出ませんので手間がかかりますが、この水平を保っていないと物置に後々大きなダメージを与えることになってしまいます。
そのため、垂直・水平レーザーや水平器を用いて水平出しを行います。

2:物置を組立

物置は既製品を頼む場合とメーカーで組み立てる場合により大きくかかる手間が違ってきます。
既製品の場合は、あらかじめ立地条件の打ち合わせします。その後に購入した物置が届くのを待つだけです。
設置業者あるいは購入者が後は設置するのみになりますが、組み立てる場合は納期やかかる時間が変わってきます。プロに頼んだとしても既製品を頼むのとその場で組み立てるのは大きく条件が異なってくるので注意が必要です。
いずれにしても基礎工事が済んだ上でなければ組み立て・設置はできません。

3:転倒防止工事

強風や何かがぶつかった時に簡単に倒れないように物置の4隅をアンカーやアンカーアンカープレートなどを使用して固定します。
地面がコンクリートの場合、アスファルトの場合、土の場合などによりアンカーやアンカープレートを取り付ける条件が異なり、物置の大きさによりアンカー工事を行う位置が変わります。
小型収納庫の場合は基本的に4箇所の工事になりますが、中型・大型の物置になると転倒する可能性も高まるため6箇所から10箇所にアンカー工事を行う場合もあります。

基礎工事の安全管理


基礎工事の安全管理は、単純そうに感じますが、その単純さが油断を招き、最悪な事態へ導く可能性があるということは理解して頂けましたでしょうか。
高所作業でもなく、重機の周りさえ近づかなければ、ということがすでに油断です。
重機の事故以外にも、ポンプ車の事故や、コンクリート打設の事故も多く報告されています。
建設業協会や、労働基準監督署にある建設業における事故事例をしっかりよんで、自分の現場では絶対に事故を発生させないという意識の元、工事に臨みましょう。

基礎工事は建物の始まり

建築工事において基礎はとても重要な要素です。
基礎で失敗すればすべて失敗につながってしまうことがあります。
そして、基礎は地中に埋まるものでもあります。
従って、少し間違えたり、失敗したとしても、埋め戻してしまえばわからなくなり、ごまかせてしまう場所でもあり、その失敗が、人の命を奪うことにつながる可能性もあります。

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