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ゼネコンとサブコンの関係性とは?ゼネコンの特徴3つやサブコンの種類と特徴5つ

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公開日時 2023.03.01 最終更新日時 2023.03.01

こちらの記事では、ゼネコンとサブコンの関係性についてご紹介いたします。

 


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ゼネコンとは?


ゼネコンとは「General Contractor(ゼネラルコントラクター)」という英語を訳して省略した呼び方で、日本語では「総合的に請け負うもの」となります。その訳のとおり、発注者から工事を請け負うことがゼネコンの主な役割になります。その簡単な流れの一例をご紹介しましょう。

民間工事の場合、まずは見積もりを出して商談を行い発注者と契約を交わします。一口に工事と言っても、基礎工事や設備工事などさまざまな工程があり、それぞれを請け負う事業者も異なります。発注者がそれぞれの事業者に手配することは大きな負担になってしまうというデメリットが発生してしまいます。

一方、ゼネコンに発注すれば各種工事を総合的に請け負ってもらえ、事務処理も早めに完了することも可能になります。加えて、工事全体の予算も分かりやすいほか、スケジュールも把握しやすいことも発注者にとって大きなメリットになり得ます。

受注した建物やインフラ設備などが完成したら、発注者に引き渡すまでがゼネコンの役割です。

前述したとおり、建物を完成させるためには、各方面の専門業者の力が必要になります。そのため、ゼネコンが各工事をそれぞれの専門業者に対して下請けに依頼します。工事内容や専門業者の得意分野などを考慮し、適切に仕事を割り振って発注者に提示したスケジュールと予算内に工事を円滑に進めることがゼネコンの役割のひとつです。

ゼネコンは日本独自のもの

ゼネコンが英語の言葉を略した言い方であることから、海外から伝わったものだと思ってしまう人もいるかもしれません。
しかしヨーロッパやアメリカ、中国など海外の主な国では日本のようなゼネコンは存在しないのです。
海外では建物を建設する際には、設計と施工を分けて発注するのが一般的です。
建物の建設工事を総合的に請け負う会社も中にはありますが、日本のゼネコンのような大きな会社ではありません。

ゼネコンが発注から工事を総合的に請け負って、下請けの企業に割り振るという図式は、日本の建設業界独自の構造なのです。

スーパーゼネコンとは

ゼネコンの中でもとくに規模の大きい、「大林組」「清水建設」「鹿島建設」「竹中工務店」「大成建設」5社については単なるゼネコンではなく、スーパーゼネコンと呼ばれています。

いずれも創業100年を超えている歴史をもつゼネコンであること、国内のみならず海外でも事業展開していること、年間売上高1兆円以上、というのが特徴でしょう。

スーパーゼネコンは日本の建設業界の中心的な存在であるため、建設業界で働くことを目指している方はスーパーゼネコンの概要について押さえておくことをおすすめします。

サブコンとは?


建設会社は前述したゼネコンの他に「サブコン」と呼ばれる会社も多くあります。
建設業界で働こうとしているのであれば、ゼネコンと現場を共にするサブコンについても知っておかなければなりません。
そこで、ここではサブコンについて詳しく解説していきます。

ゼネコンの下請けをする企業

サブコンはサブコントラクターの略で、日本語で言うと「下請け業者」という意味になります。ゼネコンがクライアントから請け負った工事は、複数の下請け企業(サブコン)に振り分けられます。

建設業以外の業種でも下請け企業は多数存在しますが、サブコンという呼称は基本的に建設業における下請けの企業に対して使われます。

建設工事では多方面の職人さんが実際の作業にあたり、それぞれの作業がきちんと行われているかどうか管理しなければなりません。特に大規模な工事の場合、ゼネコンの現場監督だけでは各現場の管理が難しくなります。そのため、各現場のサブコンの事業者と協力しながら工事を進めています。

ゼネコンとサブコンの関係性


ゼネコンとサブコンの契約は全て同じということはありません。ゼネコン・サブコン間の契約は「コストオン工事」「別途工事」「一括請負」という3種類に分けられ、それぞれの契約形態によってお互いの関係性は変わってきます。

ゼネコン・サブコン間の契約形態によっては、ゼネコンとサブコンが密接に連絡を取り合う必要があるという関係から、あまり関わり合いにならないという関係まで様々あります。

1:コストオン工事

各種設備工事を担当するサブコンを施主側が選定して発注し、その段階で決定した工事をゼネコンが全てまとめ、コストオン費用を上乗せして施主がゼネコンに工事を発注する形が「コストオン工事」です。

ゼネコンは設備工事を請け負うサブコンに変わって工事を受注しますが、サブコンを選定するのはゼネコンではなく施主です。サブコンとの工事費の取り決めも施主自身が行う場合がありますが、契約をとりまとめるのはゼネコンです。

2:別途工事

施主側がゼネコンとサブコンにそれぞれ別途工事を発注した場合、「別途工事」となります。ゼネコンには建設工事のみを、サブコンには各種設備工事を施主が発行し、ゼネコン・サブコンそれぞれが独自で受注しているという契約形態になります。

ゼネコンにサブコンを選定させるよりも施主側の意志が反映しやすく、ゼネコンからサブコンという流れを挟まないため、工事費を節約できるメリットがあります。ゼネコンとサブコンの関係は、他の契約よりも薄くなるでしょう。

3:一括請負

ゼネコンが施主から工事を受注し、ゼネコン自身がサブコンを選定して各種工事を発注する契約形態を「一括請負」と言います。サブコン(下請け業者)という呼び方がもっともしっくりくる契約形態でしょう。

一括で工事を請け負ったゼネコンと各種工事を施工するサブコンがお互いに調整しあいながら工事を進めていく形となっています。3つの契約形態のうち、一括請負はサブコンがもっともゼネコンの影響を受けやすい関係性と言えます。

ゼネコンとされる企業の特徴3つ


建設業界ではゼネコンという言葉をよく聞きますが、こういう企業がゼネコンである、という明確な定義というものはありません。あくまでも一般的に、ゼネコンと呼ばれている企業があるだけです。

そのためここで紹介するゼネコンとされている企業の特徴も、一般的に言われているゼネコンの特徴です。これらの特徴がなければゼネコンではないとか、あてはまる特徴があるからゼネコンだ、とは一概に言えませんので注意しましょう。

1:設計

一般的なゼネコンと呼ばれる企業の特徴として、「意匠設計」や「設備設計」、「構造設計」といった3つの部門からなる設計部門があります。ゼネコンは建設工事を担当するために、施主の希望を反映した設計をするのが仕事の1つです。

主に建築物の設備(インフラ)関係を設計する設備設計、建物の形状や間取り、デザインといった意匠部分の設計を手掛ける意匠設計、そして建設する建物に構造的な問題がないように設計する構造設計に分けられます。

2:施行

ゼネコンとサブコンの契約形態による違いはあっても、基本的に建築物の施工管理は元請けであるゼネコンが行います。サブコンのように担当する設備だけでなく、建築物全体の施工を管理する施工部門があります。

工事の元請けとして、設計図通りに施工されているか確認する品質管理、コストを管理する原価管理、工事が安全に行われているか管理する安全管理、工期通りに工事が進んでいるか管理する工程管理の4つに分かれます。

3:研究

ゼネコンは建設工事を請け負うだけでなく、自社の価値向上のために建設材料として使われるコンクリートや資材の研究開発、新たな工法を試す研究部門を抱えています。ただ受注した工事を実施しているだけではない、というのがゼネコンの特徴でしょう。

こうしたゼネコンの研究開発により、新たな工法が誕生したり新しい施工技術が生まれたりしています。建築技術発展のため、研究開発は欠かせないでしょう。

サブコンの種類と特徴5つ

サブコンの種類と特徴5つ


サブコンはゼネコンとは違い、設備工事を担当する企業を指すことが一般的です。しかし設備工事と一言で言っても、電気設備や衛生設備といったインフラに関係する設備から、空調設備や消防設備などさまざまな設備工事があります。

サブコンはこれらの設備工事を専門とし、得意としていることが多いでしょう。また設備工事の他には、杭工事や鳶工事を請け負う企業もサブコンに含まれます。ここではサブコンの種類や特徴について見ていきましょう。

1:電気設備工事

住宅やオフィスビル、工場、病院、公共施設、倉庫など建築物には照明や機械の動力として電気が欠かせません。建築物に電気を引き込む方法は、架空方式と地中方式の2つがあります。電気設備工事は実際に建築物に電気を引き込み、電気を使えるようにします。

また意外なことかもしれませんが、電話やインターネットといった通信情報設備についても、電気設備工事を担当するサブコンの担当になるでしょう。

2:その他の設備工事

電気設備工事以外では、建物の湿度・温度などを調整するための「空気調和設備工事」、給水、排水管などを設置する「衛生設備工事」、自動火災報知機や避難はしご、非常階段などの設置を担う「消防設備工事」を専門的に施工するサブコンなどがあります。

各設備工事は現場によって異なり、例えば同じ空気調和設備工事でもオフィスなど人を対象にした「対人空調(保健空調)」と機械や商品を保全する「産業空調」では、導入する設備も工程も異なります。

同じサブコンでも得意、不得意な分野があるので、ゼネコンには各工事に適した業者を割り振ることが求められるのです。

3:杭工事

杭工事は建築物を建設する最初の段階で必要になる基礎工事のうちの1つです。

安全のために建物を地盤にしっかりと固定しなければなりませんが、地盤の表層が柔らかいとなかなか固定できません。そこで杭を打ち込み、地盤の固い部分に建物を固定させる工事をする必要があり、それを「杭工事」といいます。

杭工事は建物が完成した後は見えなくなってしまう部分ですが、重要度の高い工事と言えます。杭工事をするからこそ、建物は地震や台風にある程度耐えられる力を手に入れられるでしょう。

4:鳶工事

鳶工事(とびこうじ)とは、足場の組立や工作物の解体など現場の基礎、準備段階や撤収を担う工事のことです。足場は建築工事に欠かせないため、工事の最初から現場に入ることになるでしょう。

鳶工事を専門に行っているサブコンでは鳶職人を多数擁しています。地上数十メートルから百メートル以上の高所で作業をするケースもあり、危険を伴う仕事であるため、鳶工事の現場監督には他の工事以上に安全管理能力が求められます。

5:ゼネコンがあるからこそサブコンに仕事が回ってくる

サブコンは主に設備工事に特化している企業が多く、建物を造るのに必要な工事の全てを自社で行うことはできません。そのため、発注者から直接仕事を請け負うのは困難です。

また、発注者も複数のサブコンに対して別々に工事を発注するには工程や工事費の調整などを自ら行うことになってしまい、手間がかかりますしサブコンの情報も必要となります。

そのため必要な工事をまとめて全て請け負ってくれるゼネコンに発注することで、手間を減らしているのです。ゼネコンがあるからこそ発注者がスムーズに工事を発注でき、その結果サブコンにも仕事が回ってくるという形です。

また、逆にゼネコンにとってもサブコンは実際に工事を任せる必要不可欠な存在です。ゼネコンとサブコンは二人三脚で現場を動かしていると言えるでしょう。

マリコンとは


建設業界には、マリコン(マリンコントラクター)と呼ばれる企業がいくつかあります。しかしゼネコンやサブコンと比べるとマリコンの絶対数が少ないため、関わる現場監督もあまり多くないでしょう。

マリコンは臨海、海洋での建設工事に対して独自のノウハウを築いており、インフラ工事など社会的に重要な工事も数多く手掛けている企業のことです。
ここではそんなマリコンについてご紹介します。

海洋関係の工事を請け負うゼネコン

マリコンとは、主に海洋関係の土木工事を専門に行っている建設会社のことです。港湾工事や埋め立て工事、防波堤の建設などが具体例として挙げられます。

こうした工事は陸の上に建てるビルやマンションとは工法等が大きく異なり、スーパーゼネコンが参入することは多くありません。海洋関係の工事は陸の上で行う工事と比べて、必要となる知識や技術の種類が異なります。そのためスーパーゼネコンも海洋関係の工事は得意としていないのです。

スーパーゼネコン以外のゼネコンも、海洋関係の工事をするゼネコンはごく一部に限られています。マリコンはゼネコンの中でも、特殊な部類に入る企業だと捉えておいてよいでしょう。

海洋土木の今後の動向

近年では、2021年の東京オリンピックに向けた建設需要の高まりを受け、マリコン業界でも国際コンテナ戦略港湾等の整備やインフラ工事の海外展開などが積極的に行われており、全体的に好景気とみられています。

また、2018年3月に国土交通省が発表した「港湾の中長期政策(PORT2030)」では「クルーズの世界市場の拡大」「大型船舶によるLNG輸入増」などに対応するための国内外の港湾の改修や整備が必要という見解が示されています。また、独自技術が必要な海洋土木の分野は新規参入障壁が高いこともあり、今後も一定の需要が見込まれています。

地場ゼネコンとは


ゼネコンはスーパーゼネコンに代表されるような、大きな建設会社だけではありません。中小規模のゼネコンも多数存在しています。

これらの、ゼネコンの中でも比較的に規模の小さなゼネコンの多くは「地場ゼネコン」と呼ばれています。そして地場ゼネコンは基本的に、地方に本社を置いています。そのためスーパーゼネコンのように海外事業手掛けるようなことはなく、地元に特化していることがほとんどです。

地場ゼネコンはどのような仕事を請け負っているのか

地場ゼネコンの多くは全国的な知名度はあまり高くありません。しかし地元では多くの人が知っていて、長年にわたって信頼を築いている建設会社が多くなっています。地元の人たちから「この地域で建設会社と言えば〇〇建設」と評価されており、地元密着型で活躍しています。

そして地場ゼネコンは、地元で行われる工事を多く請け負っています。主にマンションディベロッパーが発注するマンション建設工事や、地元自治体が発注する公共工事を請け負っているでしょう。

このように地場ゼネコンが活躍することで、地方の経済も潤います。スーパーゼネコンは大手サブコンに工事を下請け依頼することが多いですが、地場ゼネコンが工事を依頼する下請けは地元の中小建設会社です。そのため地場ゼネコンは地方の経済発展にも貢献しています。

中堅・準大手ゼネコンと競合することはないのか

スーパーゼネコンが請け負っている工事は、非常に規模の大きな工事が多いという特徴があります。それに対して、地場ゼネコンが請け負っている工事の規模は小さめです。

地方都市の駅前などで商業施設として使用するビルなどを建てることもありますが、スーパーゼネコンが行う工事と比べると大きい方ではありません。スーパーゼネコンと地場ゼネコンでは請け負う工事の種類や規模が異なり、競合しにくい状況にあります。

これに対して中堅ゼネコンや準大手ゼネコンは比較的小さな規模の工事も請け負うため、地場ゼネコンと競合しているように見えるでしょう。しかし中堅ゼネコンや準大手ゼネコンの多くは小さな地方都市には支店を置いていません。

また地方都市においては全国規模の中堅ゼネコンや準大手ゼネコンよりも地場ゼネコンの方が、信頼度が高いことが多くあります。そのため競合しにくい状況にあるといえるでしょう。

ゼネコンとサブコンについて知って業界への理解を深めよう


今回はゼネコンとサブコンという、日本独自の仕組みについてまとめてみました。ゼネコンという言葉は有名なので、ゼネコンやサブコンを知らなくても言葉だけは聞いたことがある方も多いでしょう。

ゼネコンとサブコンは密接に関係しており、お互いにそれぞれを必要としている関係にあります。ただ担当している分野が違うため、自分がどちらを目指すのか決めるには、両者の違いを知っている必要があります。それぞれについて理解を深めておきましょう。

 


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