MENU

業界人は必見!建設業の組織と職種の仕事内容と役割を徹底解説

職長の役割と業務内容

職長とは、1つの作業班で他の労働者の指導や監督などを行う立場の人を指します。
安全に適切な方法で建設作業を進めるために欠かせない役割です。それでは職長の役割と主な業務内容についてご説明しましょう。

職長になるには

労働安全衛生法には、職長を置かなければならない業種が定められており、その中には建設業も含まれています。
職長になるには、現場監督としてある程度の経験を積まなければなりません。

新人のうちは、自分ひとりで問題解決できることが少なく、先輩や上司に相談することが多いでしょう。
職長になれば、逆に相談される側の立場になります。そのため自ら問題を解決できる経験と能力が求められます。同時に人望も必要です。

みんなに信頼されている職長なら、下につく人たちのモチベーションも上がります。
そして職長になるためには、職長教育を受けなければなりません。
職長教育は労働安全衛生法で義務づけられており、合計で12時間以上あります。職長として仕事をしていく上で必要な知識を再確認する内容になっています。

現場のマネジメント

職長は自分が担当する作業班で働く人たちをマネジメントします。
具体的にどのような作業を行えばいいのか、いつまでに終わらせられればいいのか指示を出して進捗具合などを管理しなければなりません。

もし当初の計画通りに作業が進まない可能性が高い場合は、工期に間に合うように計画を変更して調整する必要があります。
新人や若手の現場監督の場合には、計画通りにいきそうにないことを上司に報告するにとどまるでしょう。

職長の場合には、報告される立場に回ることが多いです。
進捗の遅れに自ら気づいた場合だけでなく、部下に相談されたときにも解決策を考えます。

良い職長の特徴

職長として活躍している現場監督は、それなりに経験があって職長教育も受講済みです。
現場監督としての一定の仕事能力を持ち合わせていると考えていいでしょう。

仕事のできる職長に共通して見られる特徴としては、想像力に優れていることや、職人さんのことについて熟知していることが挙げられます。
想像力がある職長は計画通りにいかないことも十分に想定しているため、多少状況が変わっても計画が大幅に遅れることはまずありません。

状況判断も上手くできて臨機応変な対応ができます。
そして職人さんの能力や性格をよく分かっているため、指示を出すのもスムーズです。
しかし、優秀な職長は職人さん1人1人について詳しく知るため、普段から積極的にコミュニケーションを取っています。

所長の役割と業務内容

各建設現場には所長が配置されています。所長はもっとも立場が上の現場監督で、若手現場監督の中には将来所長を目指したいという人も多いでしょう。
では所長の役割と主な業務内容について説明していきます。

現場全体をまとめる役割

所長はその現場の最高責任者です。工事が無事に完了した場合の実績は所長の実績として扱われます。
逆に工期に間に合わなくなってしまった場合に責任が降りかかるのも所長です。

所長は現場全体をまとめ上げて、全体の進捗を管理しなければなりません。
遅れている作業班があれば、職長に話を聞いて状況確認などを行います。

また、工事の発注者や下請け企業の社長と交渉をするのも主に所長の役割です。
ここで決まったことは現場全体に影響してきます。

所長は現場の目に付きやすい場所で、職人さんに指示を出して仕事をすることはあまりありません。
しかし新人の現場監督や主任などとは違った場面で活躍しているのです。
所長の仕事は交渉事が多いため、高いコミュニケーション能力が求められます。

原価管理

細かな資材の発注などは職長や主任などが行うケースが多いです。
作業班ごとで使用する資材であれば、原価にあまり大きく影響しないでしょう。

しかし大きな建設現場などで全体について見てみると、資材が原価に大きく影響してきます。
また大きな建設現場では100人以上の人が働いているケースも少なくありません。
その多くは下請けから来ている人たちですが、下請けに支払う代金なども、所長が下請けの社長と交渉して決めます。

その交渉次第で工事原価が大きく変わってくるため、所長は非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。
規模の大きな建設現場だと、1ヶ月で1,000万円以上の金額が動くこともあります。交渉で数パーセント程度高くなるか安くなるかで、利益が100万円単位で変わるのです。しかし実際には責任重大で新人や主任とは違った辛さがある仕事です。

契約管理

建設は、建物を造る建設会社と発注者との間の契約に基づいて行われています。
そして、その契約について管理するのは、現場の最高責任者である所長です。

建設業の場合には製造業と異なり、同じ物を大量生産することはありません。
現場ごとに別々の建物を作ります。

そのため契約も現場ごとに締結または変更をしなければなりません。
契約締結や契約変更が遅れると、工事を開始することができず、現場で働く人たち全員を待たせてしまうことになります。

契約に関することをスムーズに済ませて、待機期間をできるだけなくすことが所長の大切な役割です。
それが上手くいっていれば、良い人材の確保にも繋がります。