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左官職人の基礎知識総合11選!建設業の将来性なども詳しく解説

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公開日時 2022.07.22 最終更新日時 2022.07.22

左官職人とは


壁や床、塀などに漆喰やモルタルなどを塗る仕事です。
仕事中は、コテを使用します。

比較的シンプルな仕事内容であるため、簡単な仕事だと思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし左官職人の仕事は奥が深く、想像しているよりも大変な仕事です。

慣れていないと、まっすぐ均一に塗ることができず曲がってしまったり、ムラになったりしてしまうことも多いです。
慣れている人とそうでない人で出来不出来の差が出やすく、綺麗に塗るには相応の経験が求められる仕事です。

左官職人以外の現場職人3選


建設現場では大勢の職人さんが働いていますが、職種もさまざまです。
職種が違えば担当する仕事も異なります。
では主な職人さんに関して仕事内容を見ていきましょう。

1:大工職人

大工職人は、数いる職人さんの中でも中心的な役割を果たす職種です。
主に建物の骨組みや下地などを作ります。

屋根から外壁、内壁、床下まで大工職人の手が加わるため、大工職人の仕事は建設業においてかなり重要度が高いです。
また大工職人の仕事は現場で行うものだけではありません。

大工職人は工務店内に設置されたスペースで作業を行うこともあります。
木材の加工などを行う際に、工務店内で大まかに加工しておき、現場で細かな部分を仕上げるという具合です。仕上げた木材を現場で組み立てて建物を作っていきます。

一人前の大工職人として扱われるためには、加工と組み立ての両方ができなければなりません。
そのため大工職人が一人前になるには、他の職種に比べて時間がかかります。

2:建具職人

建具職人は、建物にドアや戸、障子、ふすまなどを取り付ける役割を果たす職種です。
開けたり閉めたりする箇所であるため、ピッタリ合わせて取り付けなければなりません。
手先の器用さが求められる仕事です。

以前までは主に和室に取り付けるふすまや障子などを対象としている建具職人がほとんどでした。
しかし最近では洋建具を取り扱う建具職人も多いです。

また建具を取り付けるだけでなく、建具そのものを作る建具職人もいます。
建設現場で活躍する職人の中では、比較的危険の少ない職種です。

3:鳶職人

鳶職人は主に高所での作業を担当する職種です。
足場を組んだり鉄骨を組み立てたりする仕事から、橋を架けたりする仕事まであり、仕事内容は多岐にわたります。

建物をつくる上で高所での作業はどうしても必要であるため、鳶職人は建設現場には欠かせません。
大きなビルの建設現場においては活躍の場が多いです。

また危険と隣り合わせの仕事であるため、高い集中力が求められます。

左官職人の仕事内容4選


左官職人が手掛ける仕事としては、建築工事の中でも見える部分になる内装の造作仕事になります。1,000年以上の由緒ある職業の左官職人は、主に塗り壁・タイル貼り・ブロック積み・鏝絵の4つの仕事があります。どのような内容なのか、ひとつひとつご紹介します。

左官職人を目指している人は、左官職人のイメージが強い塗り壁以外にもどのような仕事をするのか作業内容をしっかりと把握しておきましょう。

1:塗り壁

塗り壁の仕事は左官職人の代表的な仕事です。モルタルやセメントなどの下地材を塗って、その上から珪藻土や土の仕上げ材を使って内装を仕上げていく仕事になります。

塗り壁はすぐにできそうな仕事に思えますが、左官職人として熟練しないと均一に塗ることができない職人仕事です。伝統的な仕事として蔵や町屋などの壁の修復があり、現代の仕事としてはカフェや飲食店の内装や外装の仕事などがあげられます。

オーガニックな素材を使って仕事をするので、一般住宅などでも取り入れられるようになってきました。塗り壁の仕事をする際には気温や湿度の影響を受けるため、左官職人としての経験や勘が必要な仕事です。

2:タイル貼り

タイル貼りも左官職人の仕事です。コンクリートを流して作り上げた床に、タイルを均等に、そして見栄え良く仕上げなければならないので、左官職人としての腕が求められます。

特に、浴室などの水回りの床にタイルを貼る際には、排水溝に向かって傾斜をつけつつも、見栄えよくタイルを貼っていく必要があります。左官職人の中には、タイル貼り専門の職人としてやっている人もいるほどです。

3:ブロック積み

建築物設計図を基にしてコンクリートブロックを積み上げ、壁や間仕切りをするブロック積みの仕事も、左官職人の仕事になります。

沢山の種類があるコンクリートブロックを、必要に応じて積み上げていくには、経験と知識が必要です。積み上げたブロックが倒れないように組んでいかなければならない上に、中には、鉄筋とモルタルを入れてコンクリートブロックの強度を確保することもあります。

また、コンクリートブロックを積み上げていくためには、素材を持ち運び、持ち上げる必要もあるので、力仕事にもなります。

4:鏝絵

鏝絵も技術を必要とする左官職人の仕事の1つです。鏝絵とは、左官職人が用いる鏝を使って絵を描いたものです。代表的な物として法隆寺の金堂の壁画や高松古墳などにも使われている技法で、歴史的にも長く親しまれてきた技術です。

鏝絵は、左官職人としての技術を応用して作る芸術なので、ある程度の経験が必要になります。現在では、芸術的な鏝絵を描ける人は減少傾向にあるので、鏝絵の特技を持っておくと特別な左官職人としての活躍も期待できます。

左官職人のポイント5つ


左官職人を目指している人には、どのような資質が求められ、どうすれば左官職人として働けるのかも知っておきたいところです。

また、左官職人になりたいと本気で考えているのであれば、一人前の左官職人としてのスタートラインに立つ前に、どんな心構えが必要なのかも調べておきましょう。

ここでは、左官職人になるためのポイントをご紹介します。すべてで5つあるので、ひとつひとつじっくりと自分に合てはめながら考えてみてください。

1:現場での作業が中心

左官職人の仕事の多くは塗り壁の仕事になるので、現場に赴いて作業するようになります。暑い日も寒い日も、現場に赴いて仕事をするのが当たり前になるので、外仕事が好きな人に向いている仕事といえます。

また、現場で直接多くの人と協力しながら仕事をすることになります。1人だけ休憩をしたり、好きな時間に現場に行ったリということも避けなければなりません。もちろん内装の仕事もあり、やはり現場に赴いてからの作業になります。

2:体力が必要

建築の最終段階の仕上げを行う左官の仕事は、体力勝負の仕事といっても良いでしょう。大工が基礎を積み上げたうえに、左官職人が仕上げを行うので、大工仕事が完成するのを待たなければなりません。

いったん大工仕事が完成してしまうと、天候不順などで遅れている仕事を納期までに一気にやり遂げなければなりません。しわ寄せを受ける仕事になるので、体調不調で休むことが許されませんし、厳しいスケジュールの中で完成させるには、ある程度の体力が必要です。

さらに、仕事道具もかなり重い物を長時間扱うので、それら道具を操るという意味でも体力が必要です。

3:弟子入りして技術を得る

左官職人に弟子入りすることで、すぐに左官職人になることは出来ます。ただし、一人前の左官職人になるには、師匠からの指導をみっちりと受けることが必要です。左官職人は、高度な技術と専門知識を必要とする仕事なので、左官職人として働いている人の弟子として、現場で直接指導を仰げます。

古くから受け継がれている左官職人の弟子入りは年々減少傾向にあり、左官職人として現役で働いている人達も将来を考えているため、熱心な指導を直接受けることは可能でしょう。ただし、一人前の左官職人になるには、根気強さが求められます。

職業訓練校で学ぶことも可能

左官職人は学歴不問の職業なので、どんな人でも左官職人になれますが、基礎からじっくりと勉強したいのであれば、職業訓練学校で学ぶことをおすすめします。

基礎的な知識に加えて技術も学べるので、職業訓練学校でしっかりと勉強をすれば、弟子入り期間が短くて済むこともあります。

左官職人になるための職業訓練学校は全国各地にあるので、インターネットで検索することで簡単に見つけられます。ただし、職業訓練学校は社会人を対象としていて、文部科学省に属する一般的な学校ではないので注意が必要です。

4:1人前になるまで給与は少な目

左官職人として見習いで働く間は、給与が少な目となっています。勉強をさせてもらっているということもあり、すぐに大金を稼げると考えてはなりません。20代の給料で15万円~17万円程度なので、家賃や食費などを計算していくとあまり貯金できない状態かもしれません。

左官職人として1人前になるまでの下積み時代は、時間も長く給与も少な目なので若い人にとっては、少し不満に思う時期があるかもしれません。ただし、1人前として働けるようになるとそれなりの収入が見込める仕事になります。

5:手先が器用な人に向いている

手先が器用な人、そしてコツコツと集中して作業できる人が、左官職人に向いているといわれています。現場ですぐに使えると思われる人は手先の器用さにかかっていますが、手先が器用でなくても、デザインセンスなどがあれば左官職人として働くことができるでしょう。

左官職人の仕事の中には、タイル貼りなど細かい作業の仕事も多いため手先の器用さはある程度必要になります。内装の見える部分を作るからこそ、左官職人として手先の器用さが求められてきます。

左官職人の資格「左官技能士」


左官職人として働くにあたって、特別な資格は必要ありませんが、持っておくと有利に使える資格は複数あります。その中の1つに「左官技能士」の資格があります。

この「左官技能士」の資格は、左官職人としての技術レベルを表す国家資格になり、1級と2級の資格があります。1級を取得すると、一人前の左官職人として働けるという証明になります。また、左官職人として独立するにあたっても、この「左官技能士」の資格を持っていると、いろいろな現場ですぐに働ける可能性があります。

建設業の将来性は?


これまでの建設業には、きつい、汚い、危険のいわゆる3Kのイメージがあって若者離れが進んでいたり、労働環境が過酷で離職率が高かったりなどしました。
また、2008年のリーマンショック以降は建設業への投資額が大きく落ち込みました。

そのため、建設業の将来性に対して、あまり良いイメージを持たれないこともありましたが、近年の建設業に対するイメージはいろいろな要素によって、徐々に変わってきています。

人手不足のため求人数は増加傾向

建設業では1997年頃から徐々に労働者が減少していきました。
また、その人手不足の状態で、2011年頃から日本では立て続けに大きな災害が起こり、その復興のために建設業の需要が大きく高まりました。

さらに、東京オリンピックの開催に向けての各競技会場の建設や周辺の整備などでも建設業の需要が高まりました。

そのため、建設業は人手不足にもかかわらず、需要が延びたことで、さらに人手不足が深刻化したため、求人数は増加傾向にあります。

建設業において、これだけの労働者が減り、増えないことにはいくつかの原因があると考えられます。

人手不足の要因1:高年齢層の引退
建設業では若者離れが進んでいます。そのため、新しい若い世代が建設業に入ってきていない状況が続いています。
また、新しい世代が入ってこないことで、建設業では労働者の高齢化も進んでいます。

建設業の高年齢化が進み、若い世代がいない状態が続くと、これから高年齢層が引退していくことで、さらに人手不足が加速していくことになります。

この人手不足を防ぐために、建設業の求人は増加傾向にあります。

人手不足の要因2:過酷なイメージ
建設業が人手不足となっている理由の1つとして、若者の建設業離れがあります。若い世代が建設業から離れていく理由はいくつか考えられますが、大きな要因として建設業には過酷なイメージが強いということがあります。

建設業にはきつい、危険、汚いの3Kイメージが強いです。また、給与水準が低く不安定であったり、休日が少なかったりといった労働環境もあります。

近年、これらは徐々に改善されてきていますが、それでもまだ建設業の人手不足を解消できる状況には至っていません。

未経験からでも正社員登用のチャンスあり

これまで、建設業の仕事は見て覚えたり、何年も下積みをしたり、なかなか仕事が任せてもらえないなどの厳しい業界でした。

しかし、そのような仕事の方針は現代の働き方にマッチしておらず、従来の仕事のやり方では若者離れを止めることができません。
また、建設業の人手不足はすでに深刻化しているので、早く人材を育てる必要もあります。

そのため、建設業では教育体制も改善されてきていて、未経験者でも仕事が始められる環境が整ってきています。

より多くの優秀な人材を建設業は求めているので、今後は未経験からでも正社員登用のチャンスが増えていくと考えられます。

技術力を活かせる左官職人を目指そう


左官職人は、時代のニーズに合わせて必要となる仕事です。高い技術力を求められますし、体力やセンスが求められる仕事とも言えます。

この左官の仕事は、一朝一夕にできる仕事ではないのでコツコツと学び、努力しなければなりません。ただし、一度覚えた技術を自分のものとして、その技術を使った建築物が何十年もその場所に存在するようになった時の達成感を味わうこともできます。

左官職人の仕事を行う人が減少傾向にあるので、今後は左官職人としての技術を持つ人が必要になり、活躍の場が広がる見通しがあります。

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