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業界人は必見!建設業の組織と職種の仕事内容と役割を徹底解説

建設業は、所属の異なる大勢の人が同じ現場で仕事をするのが特徴です。
建設現場には、施主と直接の契約関係にある建設会社の社員もいれば、職人や下請け企業の社員も一緒に働いています。
そのため他の業種と比べると組織がやや複雑です。

所長や工事長、現場代理人などの肩書きを聞いただけでは、誰が誰よりも立場が上なのか把握しづらく、現場監督として建設業界に入ってきたばかりの人は、やや戸惑ってしまうかもしれません。
さらに職人さんも複数の職種があり、それぞれ担当する作業内容が異なります。

現場監督として仕事をするには、職人さんの担当分野も把握しておかなければなりません。そこで今回は、建設業界の組織図やそれぞれの役職が担う役割について詳しく解説していきます。

まずは建設現場の組織図を確認しよう

所長をトップとした組織

異なる企業に所属する人たちが1つの建設現場で働いていますが、ますは建設現場を1つの組織として考えてみましょう
組織にはトップとしての役割を果たす人が存在します。

建設現場において、トップは「所長」という肩書きを持つ人です。所長は自分が担当する現場でもっとも重い責任を負い最終的な決定権を持ちます。

規模の大きな現場では何百人もの人が働いているので、大勢の人をまとめ上げる能力が求められる仕事です。
これから現場監督として働きたいと思っている人の中には、ゆくゆくは大きな建設現場の所長として活躍したいと考えている人も多いのではないでしょうか。

所長に次いで上の現場監督が「工事長」です。
主任や係員など他の現場監督に指示を出したり仕事を割り振ったりします。
一般の企業で言うところの中間管理職にあたる役割を持ち、主任や係員などの現場監督は基本的に工事長の指示を受けて、職人さんに具体的な指示を出しています。
主任や係員が自らの力で解決するのが難しい問題に直面したときには、工事長に指示を仰ぐことが多いです。

10年程度の経験を積めば主任になれる

実際に作業を行う職人さんと直に接して仕事をするのは、主に主任と係員です。
現場監督として建設業界に入った人は、最初は係員として活躍することになります。

係員のうちは、比較的小さな仕事を任せられ、後片付けなどを行うことも多いです。
現場監督は「監督」という言葉を用いていますが、係員の仕事をしているとややギャップを感じてしまうかもしれません。

しかし、一般的には10年程度の経験を積むことで主任に昇格できます。主任になれば、自分で判断して行う仕事も多くなり、係員よりも大きな仕事を任せられます。
そしてさらに経験を積み、能力が認められると工事長に昇格するという具合です。

現場監督の仕事と役割

工程管理

建設工事は工期までに完了するように進めなければなりません。
工期に間に合わなくなると、違約金が発生したり信用を失ったりするなどの損失が発生してしまう恐れがあります。

そうならないために工程管理を行うのが現場監督の大切な役割です。
1つ1つの作業に対して、この作業を何月何日に行うという具合で計画を立てます。

建設現場で行われる作業は、順番も考慮して計画を立てないといけません。
特定の作業を終わらせてからでないと、別の作業を開始できないというケースも多いためです。

また、計画には優先順位なども盛り込む必要があります。
計画を立てたら、それに基づいて現場で職人さんに指示を出します。
そして、指示通りにやってくれているか、計画通りに進んでいるかチェックし、遅れが生じている場合には臨機応変に対応しなければなりません。

予算管理

建設工事では資材や人件費など多額の費用を使います。
工事代金から使った費用を差し引いた金額が会社の利益になるため、適切な予算管理が重要です。その予算管理も現場監督の仕事です。

そして、現場監督は予算管理も務めます。
実際に建設作業を行う職人さんは、下請け企業に在籍している人がほとんどです。そのため、下請け企業との価格交渉を行わなければなりません。資材の発注を行うのも現場監督の役割です。
対外的にあまり目立たないところでも現場監督は活躍しています。

安全管理を行う

建設現場は高所での作業を伴い、大きな重機や重い建築資材も使用します。そのため、一歩間違うと命の危険に晒されるリスクも低くはありません。

職人さんたちが、安全に作業できる環境を作ることが現場監督の大切な役割です。作業が適切に行われているか、現場に危険な箇所はないか、危険なやり方で作業を行っている職人さんはいないかなど、至る所に目を光らせます。

夏場は小まめな水分補給を促すなどして、熱中症対策を行うことも重要です。また、安全管理を重視すれば予算が多くかかってしまうことがよくあります。
予算管理を重視すると安全管理が疎かになりがちで、両立させるのが難しいところです。

対外的に責任者としての役割を果たす

建設工事が行われると大きな音が発生します。
大勢の職人さんや工事の車が出入りし、周辺の環境が普段と変わってしまうことも多いです。

そのため現場監督を務める人は、工事開始前に周辺住民に対して説明などを行わなければなりません。
マンションの改修工事などの際には、1軒ずつあいさつして回ります。
もし近隣住民からクレームがきた場合などに責任者として対応するのも現場監督の役割です。