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公開日時 2018.08.27
最終更新日時 2021.12.21

【現場での窃盗対策:後半】内部犯を防止するには?

工事現場にはたくさんの人が常時出入りしているので、外部犯に加えて内部犯による窃盗も起こる可能性もあります。
残念ですが内部犯は建設業界だけではなく、どんな業界でも起こりうる問題です。それでは内部犯を防ぐためにはどうすれば良いでしょうか。
現場監督は、内部犯による盗難事故を起こさないための対策もしっかり考えておきましょう。

他業界と建設業界の内部犯の違い

前述した通り、どんな業界や職場においても内部犯は起こる可能性があります。
他業界では、内部犯というと個人情報などの情報漏洩などが多いのですが、建設業界では作業員や職人さんなどの財布といった金品の窃盗が最も多いとされています。
内部犯が「盗むモノ」の違いとしては、「働く場所」の違いが大きいでしょう。
ドアやロッカー、机など施錠できる環境があるオフィスや店舗では、私物はキチンと保管されていることが多いのです。ただ、個人情報や顧客情報などを金庫に入れたり、セキュリティが厳しいパソコンに保存するなどで厳重に保管している会社はそう多くありません。
一方、建設業界の特に工事現場には、重要な情報などがさほど多くありません。
その代わり、大規模な工事となると同じ現場に数百人が出入りすることも珍しくなく、作業員の人たちも私物を周囲に不用心に置いてしまうことがあります。
結果的に、他業界と建設業界で内部犯で盗まれるモノに違いが生まれるのです。

内部犯の窃盗を防止する方法

内部犯による盗難を無くすために最も重要なことは、現場で働いている人達にそういう気持ちを起こさせないこと、この現場では犯行はできないと思わせることです。
そのためにも朝礼など全体ミーティングで防犯意識を働くすべての人に周知徹底させましょう。
また備品管理や鍵の管理などをグループごとの担当制にし、さらに防犯管理体制や防犯意識を高めることも効果的です。
監視カメラや対人センサーなどのセキュリティーシステムも内部犯による窃盗を防ぐために効果的です。
外部犯は監視カメラに顔や姿が映っても覆面やサングラスで顔を隠していれば、犯人を特定することはほとんど不可能です。
このため多くの事件がそのまま未解決になっています。
しかし内部犯行の場合は顔が隠れていても身体つきなどから犯人の特定の確率が外部犯より高まります。
また監視カメラなどセキュリティーシステムが整っていると内部犯に犯行を起こす機会やモチベーションを与えないので、犯行を未然に防ぐことができるといえます。

内部犯による盗難は未然に防ぎましょう

内部犯による犯行は、犯行を実行しにくい環境をつくり、犯行を未然に防ぐことが重要です。
現場監督はそのための防犯体制つくりが求められています。
工事現場の環境のためにも、内部犯による盗難は未然に防ぎましょう。

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