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公開日時 2018.10.09
最終更新日時 2022.04.06

【海外の建築物ってこうなの⁉シリーズ】韓国の建築編

韓国の伝統的な建物である韓屋について解説しています。
特にオンドル(温突)については、その構造の仕組みから、伝統的な方式、あるいは現代のオンドルまで詳しく解説しています。
海外の建築物を知って、知見を広げていきましょう。

韓国独自の建築物、韓屋とは?

韓国の伝統的な建築スタイルに韓屋(ハンオク)という建物があります。
韓屋には瓦屋根の家と藁葺き屋根の家がありますが、現代では、韓屋といえば瓦屋根の家のことを指すのが一般的です。
韓屋の特徴は、湿気の多い夏は涼しく快適に過ごせるような建物構造になっていたり、冬はオンドルと呼ばれる韓国独自の暖房があったりして、部屋全体を温めます。
また、中庭(マダン)があり、ここを通じて各部屋に移動することもできます。
さらには抹楼(マル)と呼ばれるものがあり、日本の「縁側」に似ています。
上部には屋根があり太陽を浴びたり、風を感じることができたりする、住人の憩いの場所として使用されます。
韓屋は主に木と土、韓紙(はんじ)という紙が用いられます。
韓紙は耐久性に優れており、夏には日差しを防ぎ、冬には外気の寒さから部屋を守ります。
これら自然の材料を使い、木のぬくもりや風合いを表現しています。

時代とともに進化するオンドル

韓国の住宅には韓国独自の暖房であるオンドルがあり、漢字では「温突」と書きます。
温かい煙突という字の通り、台所のかまどで料理をした時に発生する熱を家の床下に通し、最終的にその熱は煙突を通じて外へ排出されます。
オンドルは、かまどで薪や藁を燃料としていましたが、1960年ごろから、床の隙間から一酸化炭素が部屋に入り込み、その住人が死亡する事故が頻繁に起きたため、伝統的な方法でのオンドルはなくなりつつあります。
現代では、床下にプラスチック製や銅製の管を張り巡らせ、そこにボイラーによって作られた温水を循環させる方式が主流となり、それをオンドルと呼んでいます。
室内には、オンドル専用のコントロールパネルがあり、タイマーの設定や温度を調節することも可能です。

その土地の気候に適応させる住宅

韓国は年間を通すと雨が少なく、寒くて乾燥する日が多いというのが特徴です。
それに合わせて、オンドルが各住宅に浸透していきました。
その土地の季節に合わせて住環境を適用させているのは、日本や韓国だけでなく、世界中の国々で見られます。
もしも興味があれば、その他の地域についても調べてみると新しい発見ができるでしょう。

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