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亜鉛メッキ鋼板のメリットとは?4つの種類と注意点など多数解説

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公開日時 2022.08.10 最終更新日時 2024.01.24

こちらの記事では、亜鉛メッキ鋼板のメリットについてご紹介いたします。

 


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亜鉛メッキ鋼板とは


亜鉛メッキ鋼板とは亜鉛でメッキを施した鋼板のことで、錆に強い性質をもつことから、主にトタン屋根や自動車の下回りに使用されていることが多い素材です。

大きく2つに分類されていて「溶融亜鉛メッキ鋼板」と「電気亜鉛メッキ鋼板」がありますが、またさらに2つに分けることができ「合金化溶融亜鉛メッキ鋼板」と「電気合金亜鉛メッキ鋼板」があります。

これらは用途によって変わるため、ここでしっかり確認しておきましょう。

亜鉛メッキ鋼板の種類4つ


冒頭で説明した通り、亜鉛メッキ鋼板の主な種類は「溶融亜鉛メッキ鋼板」「電気亜鉛メッキ鋼板」「合金化溶融亜鉛メッキ鋼板」「電気合金亜鉛メッキ鋼板」の4種です。

ここではこれらについて詳しく説明してきます。それぞれ特徴や用途が異なるため、注意しましょう。

1:溶融亜鉛メッキ鋼板

「溶融亜鉛メッキ鋼板」は、別名「テンプラ」「ドブ付け」と呼ばれる亜鉛メッキ鋼板の1種です。

高温で溶かした亜鉛メッキ槽の中に鋼板を直に浸すことで、コーティング加工されるところがてんぷら粉に具材を浸す瞬間に似ていることが、由来になっています。

亜鉛メッキの被膜は厚めであり、電気亜鉛メッキ鋼板と比較して耐食性に優れていることが特徴です。その強度を生かし、トタン屋根などに用いられることが多い種類です。

2:電気亜鉛メッキ鋼板

「電気亜鉛メッキ鋼板」とは鋼板を亜鉛入りの溶液に浸し、電気を通すことで薄く均一に亜鉛メッキを施した鋼板ことを指します。

均一に亜鉛メッキが施されていて、見た目が非常に綺麗に仕上がるため、寸法を合わせる必要がある箇所や見た目の良さが求められる屋内のパーツ、機械部品などに使われています。

溶融亜鉛メッキ鋼板と比べて被膜が薄いため、追加メッキ加工しないと錆が出てしまう点には注意が必要です。

3:合金化溶融亜鉛メッキ鋼板

通常の溶融亜鉛メッキ鋼板には、プレス加工時にメッキ亜鉛が型につきやすいという問題があります。

その問題を解決するために、冷間圧延鋼板という鋼板を溶融亜鉛メッキ加工に使用し、熱処理を加えて鉄と亜鉛を合金化させたものが「合金化溶融亜鉛メッキ鋼板」です。

製造するのは難しい合金化溶亜鉛メッキ鋼板ですが、その加工性や溶接性は非常に優れており自動車のアンダーボディ部品に使われることが多い種類です。また、塗装処理に強い素材でもあります。

4:電気合金亜鉛メッキ鋼板

「電気合金亜鉛メッキ鋼板」とは「Fe2+」と「Zn2+」という2種のプラスイオンを含む酸性メッキ層で作られた、電気亜鉛メッキ鋼板のことです。

合金溶融亜鉛メッキ鋼板と同様に亜鉛と鉄の合金化がされているため、加工や溶接・塗装などに非常に強くなっていることが特徴です。また、他の亜鉛メッキ鋼板と比較して被膜剝離を起こしにくいという長所もあります。

防錆性や耐食性が高く見た目も美しいため、主に自動車の内外板に用いられます。

種類別の亜鉛メッキ鋼板の役割


亜鉛メッキ鋼板には様々な種類があり、それぞれに得意な箇所や苦手な箇所が存在します。

ここでは主に現場で使用されている「溶融亜鉛メッキ鋼板」「電気合金亜鉛メッキ鋼板」の2種について取り上げ、種類別の役割について詳しく解説しています。

どの施工箇所にどの亜鉛メッキ鋼板を使うか悩んでいる方や、両者の亜鉛メッキ鋼板の施工における役割の違いを知りたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

溶融亜鉛メッキ鋼板は防錆のため

溶融亜鉛メッキ鋼板を利用するメリットは、なんといっても高い防錆性にあります。

電気亜鉛メッキ鋼板は被膜が薄いため、単体での防錆効果が低く、上から別のメッキ加工を施す必要があります。対して溶融亜鉛メッキ鋼板はしっかりとした分厚い被膜があるため、単体でも優れた防錆効果を得ることが可能です。

そのため、防錆効果を施工箇所に期待する場合は、溶融亜鉛メッキを施した鋼板を選ぶのがおすすめだと言えます。

電気亜鉛メッキ鋼板は装飾のため

電気亜鉛メッキ鋼板は吹き付けが薄く均一で、見た目が綺麗という特徴があります。

溶融亜鉛メッキ鋼板には亜鉛メッキの液ダレが起きやすく、プレス加工時に機械に付着した亜鉛メッキが加工対象の鋼板にもついてしまいます。さらにメッキ加工そのものもどぶ付けしているため、均一な仕上がりにはなりません。

そのため装飾などには、電気亜鉛メッキ鋼板を使用するのがおすすめだと言えます。

亜鉛メッキ鋼板のメリット4選


様々な種類がある亜鉛メッキ鋼板ですが、どれを使用しても共通して挙げられるメリットがいくつか存在します。

亜鉛メッキ鋼板は鉄よりも錆びに強く、腐食しにくい鋼板として様々な箇所に利用されています。さらに長期間の使用にも耐える耐久性と、メンテナンスが少なくて済む使用感の良さも大きな魅力だと言えるでしょう。

ここではこれらの共通して得られるメリットを4つ紹介します。

1:錆びにくい

亜鉛メッキ鋼板は鉄がむき出しの鋼板よりも錆びにくいという特性があります。

化成処理が施された亜鉛メッキを鉄の鋼板に施すと亜鉛皮膜が表面に発生し、防錆効果の高い亜鉛の成分特性が鋼材に付与されるため、結果として錆びにくい亜鉛メッキ鋼板へと変わっていきます。

この錆びにくいという特性は、厚く亜鉛皮膜をコーティングする溶融亜鉛メッキ鋼板で顕著に見られます。

2:腐食しにくい

亜鉛には、犠牲防食というメッキした素材よりも優先的に腐食する性質があります。

これは亜鉛が鉄よりもイオン化傾向が強いため起こる現象であり、これによってメッキに傷がついても中の鋼板は腐食から守られ、高い腐食耐性を得ることになります。

なお、犠牲防食すると亜鉛の成分は徐々に溶解されます。そのため、腐食を効果的に防止したい箇所には、亜鉛メッキの厚みがある溶融亜鉛メッキ鋼板を使用すると良いでしょう。

3:長期間使用できる

亜鉛メッキと鉄鋼材は親和性が高く、亜鉛被膜による防錆効果と腐食への耐性は長く持続します。

そのため、亜鉛メッキ鋼板は長時間放置していても、安心して使用できる素材として定評があります。

メッキ層に厚みがあればあるほど亜鉛メッキ鋼板は長持ちする傾向にあるため、長期の使用を亜鉛メッキ鋼板に望む場合には、溶融亜鉛メッキ鋼板を使用すると良いでしょう。

4:メンテナンスが少なくて済む

亜鉛メッキ鋼板は、総じて錆や腐食に強い鋼板です。これは亜鉛のもつ被膜の性質が錆から鋼板を守ってくれることや、犠牲防食という性質によって中の鋼板が腐食しにくくなるためと言われています。

そのため、傷ができた箇所から腐食してしまいがちなスズメッキ合板などと比較すると、亜鉛メッキ鋼板はメンテナンスが少なくて済むというメリットがあります。

亜鉛メッキ鋼板の注意点2選


錆びや腐食に強く、メンテナンスが簡単な亜鉛メッキ鋼板ですが、使用の際に注意すべき点もいくつか存在します。

ここでは亜鉛メッキ鋼板を使用する際に注意すべき点を3選紹介します。亜鉛メッキ鋼板のもつ注意すべき性質をしっかり理解し、正しい使い方ができるようにしましょう。

スパングルが出ることがある

溶融亜鉛メッキ鋼板には、独特の「スパングル」と呼ばれる幾何学模様が浮かび上がることがあります。品質に問題はありませんが、この模様は鋼板の見た目を著しく損ねることも珍しくありません。

スパングルは、熱した亜鉛メッキを直接どぶ付けする溶融亜鉛メッキ鋼板のみに発生し、電気亜鉛メッキ鋼板にはこのような模様は現れないため、見た目の仕上がりを綺麗にしたい場合にはこちらを利用すると良いでしょう。

六価クロムを用いた処理品は使えない

電気亜鉛メッキ鋼板の中には「六価クロム」をさらに上からメッキしているものも存在します。しかしこの六価クロムには有害性があり、EU圏では特定有害物質使用制限法の違反物質として登録されています。

基本的に六価クロムを用いて処理された亜鉛メッキ鋼板は、規制トラブルを避けるため使えないと考えて差し支えないでしょう。

六価クロムの代用品としては「三価ホワイト」という無害なメッキが挙げられています。

出典:RoHS(特定有害物質使用制限)指令の概要:EU|JETRO 日本貿易振興機構(ジェトロ)

亜鉛メッキ鋼板の製造方法


亜鉛メッキ鋼板の製造法は、主に2種に分けられます。

1つ目は熱で溶かした亜鉛メッキをどぶ付けする「溶融メッキ製法」です。この製法で作られた亜鉛メッキ鋼板は、被膜が分厚くなり高い防錆・耐食性を得ることができます。

2つ目は酸化イオン槽の中に熱していない鋼材と亜鉛メッキを入れ、電気で鋼材に亜鉛メッキを施す「電気メッキ製法」です。薄く均一にメッキを施せるため、仕上がりが綺麗になるという特徴があります。

亜鉛メッキ鋼板の種類と特徴をしっかりと捉えよう


亜鉛メッキ鋼板は高い防錆・耐食性とメンテナンスの容易さを兼ね備えた、非常に便利な素材です。また様々な種類があり、その特性や得意とする設置場所もそれぞれ異なっています。

亜鉛メッキ鋼板の種類と特徴をしっかり理解し、適切な場所に正しい用途で使用することが建築においては重要となります。

この機会に亜鉛メッキ鋼板について学び、建築の際に役立つ知識を身につけていきましょう。

 


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亜鉛メッキ鋼板とは?

亜鉛メッキ鋼板とは亜鉛でメッキを施した鋼板のことで、錆に強い性質をもつことから、主にトタン屋根や自動車の下回りに使用されていることが多い素材です。
大きく2つに分類されていて「溶融亜鉛メッキ鋼板」と「電気亜鉛メッキ鋼板」がありますが、またさらに2つに分けることができ「合金化溶融亜鉛メッキ鋼板」と「電気合金亜鉛メッキ鋼板」があります。

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