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プラントメーカーとは?エンジニアリング会社との違いやエンジニアの仕事内容4つ

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公開日時 2023.02.09 最終更新日時 2023.02.09

プラントメーカーとは

「プラント」という言葉をご存知でしょうか。プラントとは複数の機器や装置が組み合わさり、一つの大きな性能を発揮する生産設備工場一式のことを呼びます。

ゴミ処理のプラントを例にあげると、ゴミを焼却炉へ投入するためのクレーン、焼却炉、送風機、廃熱ボイラー、灰処理装置、これらの様々な装置が一つの大きな設備となってゴミを処理するという一つの目的を達成しているのです。

プラントでは、日々の生活を支える石油製品などのエネルギー源や工業材料が生産されています。プラントメーカーとは、プラントでそうした産業製品を生産する会社のことを言います。

プラントエンジニアリング会社との違い

プラントと呼ばれる大型設備工場において、産業製品を生産するプラントメーカーの中には、プラント自体を作り上げる部門を持つ会社もあります。

その一方で、メーカーとは一線を画して生産設備を作り上げることにだけに特化した会社を、プラントエンジニアリング会社と呼びます。

つまり、プラントメーカーとはプラント建設とともに、プラントにおいて生産する機能も持つ会社、プラントエンジニアリングとは設計から調達、建設までを専業で行う会社のことを意味しています。

主なプラントメーカー3社

プラントメーカーは数多くあります。ここからはその中でも主な3社である、三菱重工業株式会社、川崎重工業株式会社、株式会社クボタについて、それぞれの特徴などを見て行きたいと思います。

主なプラントメーカー1:三菱重工業株式会社

三菱重工株式会社は、重工業界の中でもとりわけ規模の大きい会社です。プラントにとどまらず、原動機、船舶、海洋、航空、宇宙、汎用機や特殊車両、冷熱機器や工作機械など幅広いことが特徴です。火力発電所システム事業や廃棄物処理施設でも大きな実績を上げています。

また、1994年に設立した横浜にある三菱みなとみらい技術館では、子ども達が日常では触れる機会の少ない「科学技術」に触れることのできる展示・体験コーナーなどを設置して、次世代を育成する一役も担っています。

主なプラントメーカー2:川崎重工業株式会社

川崎重工業株式会社は社内カンパニー制という形をとっており、多岐にわたる製造製品の分野ごとに分かれた経営となっています。

プラント事業が全事業の中で占める割合は少ないですが、清掃工場やゴミ焼却施設、水処理プラント、発電プラントなど、幅広く行っています。

主なプラントメーカー3:株式会社クボタ

株式会社クボタは、これまで見てきたプラントメーカーとは少し異なり、主に農業機械などで高いシェアを誇る企業です。

プラント事業についても広く行い、水処理システムに関しては早い段階から取り組んでいます。現在ではゴミ焼却施設に加え、し尿処理施設を汚泥再生処理センターへと再生させるための取り組みなども行っています。

主なプラントエンジニアリング会社3社

次に、プラントエンジニアリング会社の大手をご紹介していきます。グローバルにビジネスを展開している日揮株式会社、千代田化工建設株式会社、東洋エンジニアリング株式会社のエンジニアリング会社の御三家です。

プラントエンジニアリング会社1:日揮株式会社

日本初のエンジニアリング会社として創立された日揮株式会社は、各種プラント・施設のコンサルテーション、基本設計、機材調達、建設工事事業を行い、80ヵ国以上で2万件にも及ぶプラントを建設しています。

石油や天然ガス、再生可能エネルギーなど手がける分野も幅広く、また、プラントエンジニアリング業界の中では、創業年数、売上高、純利益すべてが他社を圧倒しています。

海外への事業展開をいち早く進めたことが特徴として挙げられ、売上高の8割が海外事業で占められており、非常にグローバルな企業と言えます。

プラントエンジニアリング会社2:千代田化工建設株式会社

千代田化工建設株式会社は、石油精製、石油化学、ガス精製といったエネルギー分野から、医薬品、化学、産業設備などの幅広い分野で大規模プラントを建設する、国内ランキングでも上位のエンジニアリング会社です。

これまでの豊富なプラント建設実績から得た技術と知識を生かし、多様なプラントを対象として設計から保守に至るまでの幅広いサービスを提供しています。

海外事業での損失から経営危機に陥り、三菱グループの支援を受けて経営再建中でしたが、2019年には三菱商事の子会社となっています。

プラントエンジニアリング会社3:東洋エンジニアリング株式会社

東洋エンジニアリング株式会社は、中東や東南アジアにて高い実績を上げ、8割ほどが海外事業による売り上げとなっています。他大手2社が石油関係事業に偏重している一方で、石油やガスだけにとどまらず、社会インフラや環境事業などにおいても幅広く実績を上げています。

現在の三井化学である、化学会社のプラント部門から作られた会社という背景もあり、エチレンや化学肥料のプラント建設において抜きん出た強みを持ち、石油関連事業と同等の売り上げ実績を誇っています。

プラントエンジニアの仕事内容4つ

プラントエンジニアの仕事内容4つ

それでは、プラントメーカーやプラントエンジニアリング会社で働くプラントエンジニアは、どう言った仕事をしているのでしょうか。

プラントエンジニアの仕事は「EPC」と呼ばれる、設計(Engineering)・調達(Procurement)・建設(Construction)という仕事が基本になっています。専門的な知識が求められる業種であり、大手企業では一般的に年収が高いことも特徴です。

ここからはプラント業界におけるプラントの建築士とも言える、プラントエンジニアの仕事内容をご紹介していきます。

プラントエンジニアの仕事内容1:プラント設計や製造

プラントエンジニアの仕事は多岐にわたります。まずは、プラントの設計や製造が挙げられます。プラントと一口に言っても、その種類は機械系、化学系、電気系、土木系を幅広いため、その設計、製造にあたっては専門的知識が求められます。

各分野で求められる専門的知識を持ったエンジニアがいて初めて、プラントの設計や製造が可能となるのです。

プラントエンジニアの仕事内容2:安全管理・リスク管理

プラント設計から実際の製造に進む過程では、どの分野のエンジニアにも共通して、スケジュール管理、安全管理、リスク管理など、プロジェクトの進行を総合的に把握し、無事に遂行していくためのマネジメント業務を行います。

海外での大規模プロジェクトなども多く、それらを成功させるにあたっては、まず現地の人々との民族性の違いからくる手違いなどのトラブル回避や、世界情勢の変化による調達・建設コストの変化、機器・資材製作の輸送トラブルなど、様々な面に気を配る管理能力が求められます。

プラントエンジニアの仕事内容3:品質管理

プラントの設計、製造に際しては、導入した機械・設備、また製品の品質管理をすることも求められます。これも、プラントエンジニアにとって重要な仕事の一つとなっています。各分野で求められる技術は異なりますが、いずれにしても高い技術力を要求されます。

プラントエンジニアの仕事内容4:機械・設備の試運転

プラントが完成したら、実際に機械・設備の試運転を行い、正常に稼働するのか確認を行うのもプラントエンジニアの仕事となります。さらには、稼働後のメンテナンス業務も重要な仕事の一つです。

プラントメーカーの今後とは

プラント業界の今後の見通しはどのようになっているのでしょうか。ここからは、プラント業界の今後について、国内の動向そして海外の動向についても合わせて見て行きましょう。

国内での今後

日本はもともと国土の面積が狭く、また、先進国としてすでに産業界全体が成熟期に入っています。そのため、国内で新たなそして大規模なプラント建設が行われる機会はあまり多くはなく、既存のプラントの維持や改修などのメンテナンス業務が主になっています。

海外での今後

日本国内では需要がそれほど多くないプラント建設ですが、海外においては依然として高い需要があります。

産業が発展段階にあり、インフラ整備が未熟なためにエネルギー供給が安定しない東南アジアや南米は、その傾向が強くなっています。また石油資源が豊富なことでよく知られている中東などでのプラントの建設需要が高くなっています。

そのため、エンジニアは海外での駐在勤務の可能性も高く、英語などをはじめとした語学力の高い人材が求められています。

プラントメーカーでの施工管理職とは

プラントメーカーにおいて、施工管理職に求められる能力とは一体どういうものになるのでしょう。また、施工管理職に就く人材に求められる資格などはあるのでしょうか。具体的な仕事内容に則して確認して行きましょう。

プラント施工管理の必要な資格

プラント施工管理職に就く人材に求められる資格とは、一体どんなものなのでしょうか。実はプラント施工管理を行うための専門的な資格は存在しないのです。

プラント建設は大掛かりで、予算も高額となる大規模なプロジェクトです。そのため施工管理においては、その大規模なプロジェクトを遂行するために「原価・工程・品質・安全」を管理する必要があります。

そしてさまざまな分野のプラントがあることから、施工管理の知識以外に各業種の専門的知識も必要となります。つまり、プラントメーカーへの就職、転職を考えるときには、自分の持つ専門分野の知識が生かせる分野に携わる企業を選ぶことが大切です。

プラントメーカーとプラントエンジニアリング会社の違いを理解しよう

ここまで、プラント業界におけるプラントメーカーとプラントエンジニアリング会社の違いや、具体的な仕事内容について紹介してきました。

プラント業界への就職や転職を考えている方は、まず、採用面接を受ける際にメーカーとエンジニアリング会社の違いを確実に知っておく必要があります。

その上で、自分のこれまでの経験や専門的知識を生かせる企業はどこなのかを見極めて、志望する企業を選び志望動機を明確にして行きましょう。


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