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引込開閉器盤とは?設置場所や引込開閉器盤を開閉する必要があるケース3例

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公開日時 2023.02.06 最終更新日時 2023.02.06

引込開閉器盤とは

引込開閉器盤とは、各戸に電源を供給するために利用する共用分電盤で、電力会社から低圧で受電するために引込点の最初に設置されています。

電気の通り道を閉じたり開いたりする役目を持つ器具を、開閉器と言います。電気の引込口とは、屋外の配線と屋内の配線をつなぐ部分のことです。

その2つを合わせて、電気の引込口付近に取り付けられる開閉器を引込開閉器盤と呼びます。マンションなど集合住宅で各戸に電源を供給しています。

分岐用開閉器の種類

引込開閉器盤から引き込まれた電気は、分電盤へと流れます。分電盤には主開閉器と分岐用開閉器が設置されていて、分岐用開閉器を通ってコンセント・電灯・電動機などに至る配線が分岐回路です。

分岐用開閉器には、3つの種類があります。バイメタルと呼ばれる金属板と電磁石の力で動く熱動電磁式、電磁石の力で動く完全電磁式、電子回路の演算を用いてトリップを引き起こす電子式の3種類です。

引込開閉器盤の設置場所2パターン

引込開閉器盤は、一軒家に設置するかマンションに設置するかなどの状況によって、設置場所が変わります。引込開閉器盤は検針ができる位置に設定しなければいけないので、設計の段階で調整しておくことが大切です。

では、どこに設置するればいいのか、2つのパターンについて確認しましょう。

引込開閉器盤の設置場所1:一軒家の場合

一軒家の場合は、引込開閉器盤の設置場所は屋外です。引込ポールを敷地の端などに設置して受電するケースや、電柱などの柱に取り付けられるケースなどが見られます。ポールを利用すると地中から屋内へ配線できるので、外観を整えることが可能です。

検針の必要があるので、一軒家の場合は検針がしやすいように屋外の柱などに設置されるのです。

引込用電柱を建てることも

引込線を離しておくべき距離が取れない場合や引込線の長さによっては、引込用電柱を建てることもあります。素材は通常の電柱と同じようにコンクリートや木材などで、場所に合わせて素材を選んで建てます。

家の外壁に電線が接続される施工方法もありますが、景観が損なわれるので、建物の外壁に引込線を取り付けたくない人にも引込用電柱を立てる方法が向いています。通信線などを合わせて引き込みたい時にも引込用電柱が便利です。

引込開閉器盤の設置場所2:マンションの場合

マンションの場合は、マンションの規模によって引込開閉器盤の設置場所が変わります。大型マンションに引込開閉器盤を設置する場合は、分電盤室が設けられ、その中に設置されるのが一般的です。マンションの規模が大きければ引込開閉器盤も大型になるため、分電盤室が必要です。

規模が小さいマンションの場合は、引込開閉器盤を屋外に設置します。電柱などの柱を利用して設置される場合もあります。

引込開閉器盤設置のポイント2つ

引込開閉器盤設置を設定する際には、2つのポイントがあります。設置場所を後で変更することはできないので、設計段階でポイントを知って問題がないように取り付ける必要があります。

では、何に気をつければいいのか、具体的にポイントを確認していきましょう。

引込開閉器盤設置のポイント1:施錠されている場所には原則設置できない

電気代の計算のために電力会社が検針をする必要があるので、引込開閉器盤設置は施錠されている場所には原則設置できません。施錠されていると、検針がスムーズに行えないからです。

施錠されている場所に設置する場合、例外的に鍵を電力会社に預けておく方法がないわけではありませんが、電力会社が対応してくれるとは限りません。スムーズに検針ができるようにするには、無施錠の場所に設定しましょう。

引込開閉器盤設置のポイント2:塩害の心配がある場所ではキャビネット選びを工夫する

沿岸などの塩害の心配がある場所では、キャビネット選びを工夫する必要があります。塩害とは塩分を含んだ風や雨などが機器の内部に侵入して錆びたり腐食したりすることです。塩害が起こると電気機器が劣化するので、対策が必要なのです。

引込開閉器盤の表面塗装を、塩害に対応できるものにすると安心です。ステンレスの本体に焼付塗装をすることで塩害対策ができる製品など、塩害に耐えられるキャビネットを選びましょう。

引込開閉器盤の開閉が必要となるケース3例

引込開閉器盤設置は、状況に合わせて開閉される場合があります。考えられるのは、電気代算出のための毎月の検針の際や、停電が起こった時などの3つのケースです。

ではどのような時に引込開閉器盤設置を開閉する必要があるのか、ケースごとに具体的に見ていきましょう。

引込開閉器盤の開閉ケース1:月々の電気代算出時

引込開閉器盤は電力会社が所有している電力量計も収容し、「引込計器盤」として利用するのが一般的です。そのため、月々の電気代を算出する時に、電力メーターの検針を目的として電力会社の検針員が引込開閉器盤を開閉します。

引込開閉器盤を開閉しやすい状態にしておく必要があるのは、毎月開閉しなければいけないからです。

引込開閉器盤の開閉ケース2:停電時

停電した時にも、引込開閉器盤を開閉しなければならない場合があります。

電気製品を同時に使い過ぎた場合、自動で回路を遮断することによって電路を保護して、機器やケーブルの損傷を防ぐ仕組みがあります。その際には、電機製品のコンセントを抜き、使い過ぎない状態にしたうえでブレーカーを上げれば電気を復旧させることが可能です。

電気を復旧させる際に、引込開閉器盤を開閉してブレーカーを上げる必要があります。

引込開閉器盤の開閉ケース3:取替の必要があるか事前調査する時

機器が故障すると停電の原因にもなるので、引込開閉器盤は取り換えの必要があるか事前調査しなければいけません。その事前調査の際に、引込開閉器盤の開閉が必要です。

引込開閉器盤には取り替えの目安の時期がありますが、開閉器盤を入れてあるボックスが経年劣化によって錆びると浸水しやすくなります。浸水すると漏電して停電が起こる可能性が高まるので、取り替えの時期が来ていなくても定期的な事前調査が必要です。

引込開閉器盤の取替目安

多くの場合、引込開閉器盤は20年から25年を目安に交換が必要です。引込開閉器盤がボックスに収められている場合は、ボックスの傷みによって浸水しやすい状態になっていることもあるため、そちらのチェックも必要です。

マンションでは外壁塗装が10年周期、外構工事が15年周期など、長期的に修繕計画が立てられているので、引込開閉器盤の取り替えも計画の一部として行われるケースがあります。

避雷器(SPD)内蔵の引込開閉器盤について

雷による被害はとても大きいため、雷対策は欠かせません。避雷器(SPD)を内蔵した引込開閉器盤なら、雷サージのカットが可能です。雷サージとは雷が落ちる際に異常に高い電圧が瞬間的に発生し、過大な電流が流れることです。

雷サージが起こると家電製品・パソコン・通信機器などに過剰な電流が流れ、故障の原因になります。場合によっては火災が起こるため、避雷器(SPD)内蔵の引込開閉器盤を活用して危険を避けましょう。

選ぶ時のポイント

避雷器(SPD)内蔵の引込開閉器盤を選ぶときは、用途を元に選びましょう。大型マンションへの引き込みや、既存の設備に増設したい場合には、キャビネット収納タイプが向いています。通信用機器に取り付けたい場合は、ラックマウントタイプがおすすめです。

用途によって合うタイプが異なるので、目的によって選び分ける必要があります。

引込開閉器盤について正しく理解しよう

引込開閉器盤は各戸に電源を供給するために利用されている共用分電盤で、電力会社から低圧で受電するために引込点の最初に設置されている重要な器盤です。検針や停電の際などに開閉することもあり、設置の場所には注意が必要です。

避雷器(SPD)内蔵の引込開閉器盤もあるので、雷対策にぜひ検討したいところです。引込開閉器盤について正しく理解して、問題なく利用できるように設定しましょう。


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