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ブローンアスファルトに関する基本知識5つ|種類や施工手順を解説

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公開日時 2023.02.07 最終更新日時 2023.02.07

ブローンアスファルトとは?

ブローンアスファルトとは?

主に舗装など道路の整備に使われる素材としてアスファルトがありますが、建築材料に特化したアスファルトも存在します。その中で、有名なものとしてブローンアスファルトがあります。

ブローンアスファルトとは、原油が使用されており、原油に含まれた炭化水素の中でも一番重質なものを取り出したストレートアスファルトから空気酸化処理をして建築材料用に生成したものを指します。

アスファルトの種類

アスファルトの中でも構造や材質の違いから様々な種類に分かれています。主に石油から精製される石油アスファルトと天然素材から作る天然アスファルトに分類されます。
これから、天然アスファルトと石油アスファルトの特徴を紹介します。

天然アスファルト

一番古くから採用されてきたアスファルト材料が天然アスファルトです。石や砂などを利用して、それらに染み込む形態で産出されます。

自然界の現象を利用したものが多く、地下から染み出して湖のようになったレイクアスファルト、石灰岩や砂岩のような岩石に染み込んだものであるロックアスファルト、砂に染み込んだオイルサンド、岩石に染み込んだ石油が熱変成を受けたアスファルトタイトがあります。

石油アスファルト

原油を精製して、石油製品を製造するときに残った残油でできているのが石油アスファルトです。大別するとブローンアスファルトとストレートアスファルトに分かれます。

ストレートアスファルトは原油中のアスファルト部分が変化しないように製造されたもので、主に道路などの舗装に使われています。

一方、ブローンアスファルトは製造中に空気を吹き込んで酸化させたものをいい、主に目地や防水用に使われています。

ブローンアスファルトに関する基本知識5つ

建築用の目地や防水用としての用途が多いブローンアスファルトですが、加工の方法はそれぞれのアスファルトで異なります。ブローンアスファルトに関しても加工の工程で独自の作業があります。

ここではブローンアスファルトンについての基本知識を大きく5つに分けて、用途や製造方法の違いを見てみます。

ブローンアスファルト基本知識1:ブローンアスファルトの特徴

ブローンアスファルトの特徴は、軟化点が高く、感温性と耐熱性に優れているところです。また、価格面で他の高分子合成材よりも安いことから、比較的厚い膜を必要とする建材やルーフィング、塗料などに多く用いられています。

また、建造物の屋根や防水箇所、道路用の目地や電気絶縁用の材料にも使われるため、使い方の用途は非常に幅広くなっています。

ブローンアスファルト基本知識2:ブローンアスファルトの原料

ブローンアスファルトの原料はもともと原油です。石油を精製する工程でできる減圧残油に、重質油を混ぜたものを加熱し、空気を吹き込んで固さを増した改質アスファルトの一種です。

この加工を経ることで弾力性に富み耐候性に優れた構造を持つため、多様な用途に使用されることが多い建材です。

ブローンアスファルト基本知識3:ブローンアスファルトを使う用途

ブローンアスファルトは弾力性に富み、防熱性や耐水性が高いため、防水・防湿用途に使用される他、常温では固体を保っています。

この性質のため、建築の防水目的や舗装道路の目地などに多用されます。また、ルーフィング、塗料、絶縁材料、接着剤など数え切れないほど多様性が高く、現場での利用頻度が高い建材です。

ブローンアスファルト基本知識4:ブローンアスファルトの入手先

ブローンアスファルトの主な入手先は、石油を扱っている会社や耐火物・建材全般を扱っている会社、インターネットショップすることができます。

他にはアスファルトを専門に生産している企業ですが、現在は数が少なくなっています。

ブローンアスファルト基本知識5:ストレートアスファルトとの違い

ストレートアスファルトは、減圧残留装置の残油およびその残油を溶剤抽出し沈殿分離した物を混合して組成調整する工程なのに対し、ブローンアスファルトは残油の性質を変化させた物です。

生産量は、圧倒的にストレートアスファルトのほうが多いです。道路舗装などの大半にはストレートアスファルトが使用されています。

ブローンアスファルトを使った施工手順5つ

ブローンアスファルトは、生産量は全体から見ると少ないものの、応用範囲が非常に広いことから様々な用途に使用されています。施工する際には手順をしっかり踏んで作業することが大切になってきます。

これから、ブローンアスファルトを使った施工手順5つについて紹介していきます。

ブローンアスファルト施工手順1:ひび割れの清掃をする

良く舗装道路の脇などにひび割れができているのを目にしますが、こういったひび割れの補修にブローンアスファルトが使用されます。

ブローンアスファルトを固形の状態から煮込んで液状にして流し込むという補修をします。その際に大切なのはひび割れの中に異物が入り込んでいると、せっかくの補修効果が台無しになってしまいます。ひび割れの部分を徹底して清掃しましょう。

ブローンアスファルト施工手順2:高温で溶かす

ひび割れの清掃が終わったら、個体のブローンアスファルトを高温で溶かして液状にする必要があり、かまどを製作して鉄なべを用意しなくてはなりません。

そして十分な火力を用意して固形のブローンアスファルトをなべに入れ、液状になりとろみが出るまで煮込みます。

ブローンアスファルト施工手順3:やかんなどに移す

ブローンアスファルトが液状になり丁度良い状態になったら、ひび割れに注ぎやすいようにブローンアスファルトを注入するためのやかんを用意しましょう。

やかんでなくても注ぎやすい道具であれば何でも良いのですが、液体状になったものを注ぎいれるにはやかんが適しています。

ブローンアスファルト施工手順4:ひび割れに注入する

ブローンアスファルトをひび割れに注入するときは、ひび割れから溢れすぎないようにゆっくり注いでいきましょう。

注意する点としては、ブローンアスファルトは冷めると硬化が始まりますので、液状になっている状態のうちに手早く注入することが重要です。

ブローンアスファルト施工手順5:硬化を待つ

作業する全てのひび割れにブローンアスファルトがすべて行き渡ったことを確認したら、温度が下がると硬化していくので十分な固さに硬化するのを待ちます。

液状になったブローンアスファルトの温度は200℃相当ありますので、硬化するまでに30分程度かかります。不用意に踏んだりしないように注意しましょう。

ブローンアスファルトを使用するときの注意点

作業する際に注意するべき点ですが、ブローンアスファルトは高温で溶かし液状にして使用するので、やけどなどの怪我には十分な注意を払って安全に作業しましょう。

さらにブローンアスファルトは放置して温度が下がると硬化を始めるので、液状のうちに作業を終えるようにしなくてはなりません。

また、ブローンアスファルトが衣服に付着すると落ちませんので、作業時の服装は汚れがついても良いものを選ぶか、衣類に付かないように注意して行うようにしましょう。

ブローンアスファルトを知り正しく使おう

ブローンアスファルトは出回る量こそ多くありませんが、その性質から多種多様な目的で使用されており、単価も安いためあらゆる現場で使用されています。

ブローンアスファルトの性質を正しく理解すれば、クラック補修や防水加工、塗料など多岐にわたって使えます。ブローンアスファルトを有効に活用していきましょう。


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