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配筋図とは?配筋図を書くときに必要な内容4つと配筋の種類を解説

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公開日時 2023.01.27 最終更新日時 2024.01.24

こちらの記事では、配筋図についてご紹介いたします。

 


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配筋図とは?


鉄筋コンクリート造の建物は、持たせる耐力をコンクリートと鉄筋で負担分けします。配筋図とは、この負担分けした鉄筋側の配置図のことを指します。

柱・梁・壁・基礎など、鉄筋で骨組みする構造部材ごとに、どんな種類の鉄筋をどこにどう配置するのか、平面図や断面図で表したものが配筋図となります。過密配筋からのトラブルは、この配筋図の鉄筋位置の調整不足から発生します。

そもそも配筋とは?

建物は柱や梁などの鉄筋とコンクリートの躯体が支えます。配筋とは、その名の通り、決められた鉄筋を躯体の中でどう配るか・配置するかです。

例えば梁であれば、上部と下部に主筋となる鉄筋を並べます。また、鉄筋を拘束するためのせん断補強筋(スターラップ)も必要となります。それらを何段・何本並べてピッチはいくつ取るかなど、躯体の鉄筋の配置・組みたてを指して配筋と呼びます。

配筋図を書く目的


躯体の寸法や構成する鉄筋の種別・本数は構造図の柱・梁・壁リスト等に記載されています。それらから躯体のかぶりも含めて、実際の鉄筋径での縮尺図により、配筋時の鉄筋間隔や鉄筋の納まりの事前チェックが目的です。

配筋納まり図により、梁・柱の交差部での主筋や曲げ筋のぶつかり合いが発生する場合には、事前の寸法変更や配筋位置の調整などが必要です。

配筋図を書くときに必要な内容4つ

配筋図を書くには、どんな手順で進めて行けばいいのでしょうか。鉄筋の配筋位置は、躯体のコンクリート面からの一定の厚み「かぶり」の内側なので、配筋図は躯体の外側から内側に向けての寸法詰めとなります。

ここでは、配筋図を書くときに必要な内容4つについて解説していきます。

配筋図を書くときに必要な内容1:外形の寸法

配筋図を書くときに必要な内容1つ目は、外形の寸法です。躯体の外形寸法は、構造図の断面図や躯体図に記載されています。

前述しましたように、外形の寸法線から内側に向かって、かぶりやふかしのコンクリートの厚み寸法、帯筋・スターラップの径、主筋径の順番に、寸法詰めしながら書いていきます。

配筋図を書くときに必要な内容2:ふかしの寸法

配筋図を書くときに必要な内容2つ目は、ふかしの寸法です。ふかしとは、例えば梁と壁の取り合いで、わずかな段差や隙間ができて納まりが良くないときに、コンクリートを打ち増しして梁の幅や梁下端を構造図の躯体寸法より大きくした部分をふかしと呼びます。

ふかし部は基本的に耐力部ではないので、躯体の強度計算には影響しませんが、配筋図の場合には、ふかしを含めての外形線から内側に向けて書いていきます。

配筋図を書くときに必要な内容3:かぶりの寸法

配筋図を書くときに必要な内容3つ目は、かぶりの寸法です。かぶりとは、躯体外面のコンクリート面から、一番外側に配筋された鉄筋表面までの寸法です。かぶりは、コンクリート内部の鉄筋を保護し錆びを防止するために必要なものです。

壁のように縦筋・横筋のみの配筋であれば、直棒の表面までがかぶりですが、柱・梁のようにせん断補強筋を巻く場合には、主筋ではなくせん断補強筋の表面までがかぶりですので、間違わないようにしましょう。

配筋図を書くときに必要な内容4:鉄筋が縦か横か

配筋図を書くときに必要な内容4つ目は、鉄筋が縦か横かです。梁はX、Y方向いずれも横にはしりますから、梁の断面図では、主筋は〇で表現されます。柱は縦にはしりますから、平面図の柱の主筋は〇で表現されます。

同様の理屈で、壁の断面図で横筋は〇で縦筋は縦棒、壁の平面図では、縦筋は〇で横筋は横棒で表現されます。

配筋図に出てくる鉄筋の記号とは?

躯体の主筋の断面を図面に書いても、鉄筋径(D10、D16など)のわずかな違いは判別できないため、鉄筋径を太さで表すのではなく記号化したものが鉄筋記号です。例えば「D19は●」、「D22は○」ですが、こうしておけば鉄筋サイズは一目で分かります。

ただし、サイズ間でよく似た記号がありますので注意が必要です。「D10:小さな●」と「D19:大きな●」や「D25:⦿」と「D32:◎」などです。

配筋図に出てくる配筋の種類4つ

鉄筋コンクリート造の柱や梁や耐力壁などの躯体には、長期荷重、引張り・圧縮力、せん断力、曲げモーメントなど、さまざまな応力への耐力が求められます。

鉄筋は、使用する躯体に応じての用途・加工形状によって配筋され、躯体を支えることになります。ここでは、配筋図に出てくる配筋の種類4つを紹介していきます。

配筋図に出てくる配筋の種類1:柱の配筋

配筋図に出てくる配筋の種類1つ目は、柱の配筋です。柱の外形のコンクリート面から、かぶり寸法、せん断補強筋径、主筋径の順番です。

柱のせん断補強筋は、帯筋やフープとも呼びます。また、せん断力の大きな部位では、X方向Y方向に補強量に応じて、帯筋と同径か1サイズ下の鉄筋で帯筋の間に中子筋を配筋するケースもあります。

配筋図に出てくる配筋の種類2:壁の配筋

配筋図に出てくる配筋の種類2つ目は、壁の配筋です。壁の配筋にはシングル配筋とダブル配筋の2種類があります。縦筋と横筋を規定ピッチで配筋したものがシングル配筋で、これを2重に配筋したものがダブル配筋です。

傾向としては、耐力壁の場合、壁厚は厚くなりダブル配筋になるケースが多くなります。耐力を負担しない壁の場合はシングル配筋が基本です。

配筋図に出てくる配筋の種類3:スラブの配筋

配筋図に出てくる配筋の種類3つ目は、スラブの配筋です。スラブ配筋とは鉄筋コンクリート造の床の配筋です。スラブ上下にかぶりと、格子状に組んだ鉄筋を配置します。

スラブの短辺と平行に配置する鉄筋がスラブ主筋で、荷重を負担伝達します。一般スラブは、梁に接する端部の主筋を曲げて梁に定着し一体化させます。

片持スラブ

片持スラブとは、マンションのバルコニーのように、片側のみ固定された床状の長い持ち出し部を指していいます。考え方は片持ち梁などと同様です。

配筋は一般スラブと同様に、上下に格子状に組んだ鉄筋を配置します。ただし、片側がフリーで一般スラブのように梁に定着固定できないため、片持ちスラブの場合は、フリー端部の上部主筋を下方に曲げて端部を閉じて定着します。

配筋図に出てくる配筋の種類4:梁の配筋

配筋図に出てくる配筋の種類4つ目は、梁の配筋です。梁の外形のコンクリート面から、かぶり寸法、せん断補強筋径、主筋径の順番です。

梁のせん断補強筋は、肋筋やスターラップとも呼びます。主筋の上端筋と下端筋の中間に腹筋を配筋した場合には、腹筋がばらつかないように巾止め筋で拘束します。また柱同様、せん断力の大きな部位では肋筋の間に中子筋も配筋します。

配筋図について把握しよう

配筋図の目的と、配筋図を書くときに必要な内容・配筋の種類について解説しました。

構造図の梁や柱の断面図は、構造計算で示された断面図です。従って、梁と梁を交差させたり、梁に柱を通したりするときの双方の鉄筋位置は考慮されておらず、配筋図による事前の鉄筋の交通整理が必要になるのです。

組み直し・後戻りのないスムーズな配筋作業のためにも、配筋図について理解を深めることは大切なことと言えるでしょう。


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配筋図とは?

鉄筋コンクリート造の建物は、持たせる耐力をコンクリートと鉄筋で負担分けします。配筋図とは、この負担分けした鉄筋側の配置図のことを指します。
柱・梁・壁・基礎など、鉄筋で骨組みする構造部材ごとに、どんな種類の鉄筋をどこにどう配置するのか、平面図や断面図で表したものが配筋図となります。

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