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ポップアウトが起こりやすい原因4選|ポップアウトを起こさない対処法3選も紹介

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公開日時 2023.02.22 最終更新日時 2023.02.22

こちらの記事では、ポップアウトが起こりやすい原因についてご紹介いたします。


 

ポップアウトについて

ポップアウトとは、コンクリートの表面が割れ、剥がれ落ちるコンクリートの劣化現象です。

ポップアウトは、コンクリートの中の水分が凍結と融合を繰り返す凍害や、骨材などに混入している酸化カルシウムや酸化マグネシウムなどの膨張物質の影響によって発生します。

そのため、ポップアウト現象は膨張性がある物質や、コンクリートの膨張を引き起こす可能性がある骨材を使用しないことである程度防ぐことが可能です。

ポップアウト以外の凍害の現象について

ポップアウト以外にもコンクリートを劣化させる凍害があります。

コンクリート中の水分が凍結と融解を繰り返し、時間を経てだんだんと劣化していくことを凍害と言います。凍害が発生すると、ポップアウト以外にもコンクリートにさまざまな現象を引き起こします。

ここでは、ポップアウト以外の凍害の現象について紹介していきますので、どのような凍害があるのか参考にしてみてください。

ひび割れ

コンクリートの凍害によってひび割れることがあります。

凍害では、外壁のコンクリートに亀甲状や地図状などのさまざまなひび割れが発生することがあります。ひび割れの原因としては、骨材などに原因があるポップアウトと違い、コンクリート自体の品質が悪いケースや、空気量が適切に連行されていないケースなどが挙げられます。

また、ひび割れが発生するとひびから雨水などが浸水し、さらに被害を拡大させる可能性があります。

スケーリング

コンクリートの凍害によってスケーリングが発生することがあります。

スケーリングとはコンクリートの表面のセメントペースト部分が薄く剥離したり、剥落したりすることです。スケーリングもコンクリートの品質が劣る場合や、コンクリート内の水分が凍結融解を繰り返すことによって発生します。

また、スケーリングは最低気温が-2度以下の寒冷地で発生するケースが多いです。

ポップアウトが起こりやすい原因4選

ポップアウトが起こりやすい原因4選

ポップアウト現象にはさまざまな原因が考えられます。

ポップアウトが発生するとコンクリートが剥離してしまい、修繕する必要がありますので、原因を知って未然に防ぐことが重要です。

ここでは、ポップアウトが起こりやすい原因4選を紹介しますので、どのような原因によってポップアウトが発生するのかについて、参考にしてみてください。

ポップアウトが起こりやすい原因1:寒冷な地域に起こりやすい

ポップアウトは寒冷地で発生しやすい現象です。

ポップアウトをはじめとした凍害は、寒冷地のコンクリートに発生しやすいという特徴があります。気温がマイナスになるような厳しい寒冷地の気候に適応できないコンクリート構造物は、ポップアウトによって表面が剥がれたり、ひび割れが生じてくる可能性が高まってきます。

そのため、寒冷地においてはポップアウトは避けることが難しい問題だとされています。

ポップアウトが起こりやすい原因2:時間による品質の低下

ポップアウトはコンクリートの品質低下によって発生することがあります。

コンクリートは経年劣化することでセメントが水分を吸収しやすくなりますので、ポップアウトが引き起こされやすくなります。

また、コンクリート内の鉄筋が錆びて体積が膨張した場合や、コンクリートの骨材に含まれるアルカリ性水溶液がアルカリ骨材反応を起こし、コンクリートが膨張することでもポップアウトは発生します。

ポップアウトが起こりやすい原因3:水回り場所

ポップアウトは水分や湿気の多い水回り場所で発生するケースが多いです。

住宅の中では特にキッチンやバスルーム、洗面所やトイレなどの水回りはポップアウトが発生しやすい環境であると言われています。

ポップアウトを発生させる凍害は水分が原因となりますが、湿気の多い水回りに使用されている外壁材は水分を貯め込みやすく、ポップアウトに至りやすい傾向があります。

ポップアウトが起こりやすい原因4:外気などの温度差

ポップアウトは室内と室外で温度差がある場所で発生するケースが多いです。

湿気や水分が少ない場所でも、室内外の温度差が激しいとポップアウトが発生する可能性があります。たとえば、冬場にリビングなどで暖房を長時間利用している場合、水気がなくてもポップアウトが発生しやすくなってきます。

特に、結露が多いアルミサッシ付近の外壁材はポップアウトが起こりやすいですので、要注意です。

ポップアウトが起こった際の注意点4選

ポップアウトが発生した場合にはどのような対応が必要なのでしょうか。

自宅の外壁などにすでにポップアウトが発生してしまっていることもあるでしょう。また、実際にポップアウトが発生した場合、どのように対処すればいいのか知っておきたい方もいるのではないでしょうか。

ここでは、ポップアウトが起こった際の注意点4選をご紹介しますので、どのような対応を行えばいいのか参考にしてみてください。

ポップアウトが起こった際の注意点1:シーリング剤で補修を行う

ポップアウトが発生した場合、シーリング材で隙間を埋める方法があります。

ポップアウトはサイディングのつなぎ目などに発生するケースが多いですが、そのような場合はシーリング材を使って隙間を埋めましょう。シーリング材で補修することで、雨水などの侵入を防ぐことができます。

ポップアウトが起こった際の注意点2:外壁材を新たに張り替える

ポップアウトが発生した場合、外壁材を張り替える方法があります。

ポップアウトによって家の外壁が剥離し、外壁自体に劣化が見られるケースでは、新しい外壁材に張り替えるのがおすすめです。外壁材を一新して耐久性が高い塗料を塗ることで、ポップアウトを防止することができます。

ただし、全面張り替えをする場合は工事の規模も大規模になりますので、費用や時間が多くかかってしまいます。

ポップアウトが起こった際の注意点3:外壁を塗装する

ポップアウトが発生した場合、外壁塗装で対応する方法があります。

ポップアウトが発生した外壁面に新しく塗料を塗り直すのも良いでしょう。ただし、ポップアウトやひび割れなどが発生している箇所は先に下地調整を行い、綺麗に補修してから塗装するようにしましょう。

ポップアウトが起こった際の注意点4:見つけ次第対処する

凍害らしい症状を見つけ次第、すぐに対処するようにしましょう。

ポップアウトによって外壁表面が剥離した場合、防水処置がされていない中の素地が剥きだしになってしまいます。そのため、そのまま放置していると雨水などが染み込み、次に凍った場合により大規模な被害が出てしまう可能性があります。

凍害のような症状が出ている箇所を見つけたら、被害が拡大する前に随時対処するのがおすすめです。

ポップアウトを起こさない対処法3選

ポップアウトを防ぐにはどのような対処法があるのでしょうか。

ポップアウトにまで至ってしまうと、規模の大きな補修を行わなければいけないケースもあります。そのため、まずはポップアウトを起こさせないことが重要です。

ここでは、最後にポップアウトを起こさない対処法3選を紹介しますので、どのような対処法があるのかぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

ポップアウトを起こさない対処法1:こまめに点検をする

こまめな定期点検を行うことでポップアウトを防ぐことができます。

定期的に建物をセルフチェックすることで、初期の凍害を発見することができます。多くの場合、凍害が発生すると小さなひび割れが生まれ、そこへ水が浸入することで被害が拡大します。

そのため、被害が大きくなる前に凍害の初期症状を発見し、対処することでポップアウトを引き起こさせないことがもっとも簡単な対処法だと言えるでしょう。

ポップアウトを起こさない対処法2:コンクリートにこだわる

建物に使用するコンクリートの品質に注意することでポップアウトを防ぐことができます。

寒冷地の場合は外壁のポップアウトを完全に防ぐことは難しいですが、そうではない場合、コンクリートや中の骨材の素材に注意することでポップアウト対策を行うことができます。

たとえば、膨張やひび割れに耐性があるAEコンクリートを使用したり、アルカリ骨材反応を発生させる可能性がある骨材を避けるといった方法があります。

ポップアウトを起こさない対処法3:築年数で専門家に点検してもらう

築年数が10年以上経っている場合は専門家に点検してもらいましょう。

業者に依頼してしっかりと点検してもらうことで、ポップアウトに被害を防ぐことができます。前述のこまめなセルフチェックも重要ですが、築年数が10年以上経過していて外壁塗装を行っていない場合は専門家に依頼してみましょう。

特に寒冷地に住んでいる場合、10年前後を点検の目安にするのがおすすめです。

ポップアウトを含む凍害には注意しましょう

ポップアウトなどの凍害は被害が拡大する前に対処することが重要です。

ぜひ、この記事でご紹介したポップアウトが起こりやすい原因や、ポップアウトが起こった際の注意点、ポップアウトを起こさない対処法などを参考に、凍害の被害が拡大する前に対処するようにしましょう。


 


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