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クラックスケールが必要となるひび割れの原因4選|点検する際の注意点など紹介

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公開日時 2023.02.21 最終更新日時 2023.02.21

こちらの記事では、ひび割れの原因4選についてご紹介いたします。


 

クラックスケールとは

クラックスケールとは、コンクリートのひび割れの状態や幅を計測するためのクラック幅が記された定規です。

クラックスケールはコンクリート構造物の壁や床などに発生したひび割れの幅を測る用途に用いられ、主に0.05mmきざみで0.05mmから2mmほどの太さの直線が印刷されています。

使用する際にはひび割れの上に貼り付けて、幅や状態の変化などを計測します。

クラックスケール以外の測定方法3選

クラックスケールを使用する以外にもクラックを測定する方法があります。

コンクリート構造物のひび割れを測定する場合、クラックスケールだけでなくさまざまな方法でクラックの幅などを測ったり、状態を測定することができます。

ここではクラックスケール以外の測定方法3選をご紹介しますので、どのような測定方法があるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。

クラックスケール以外の測定方法1:衝撃弾性波法

衝撃弾性波法とは、コンクリートの表面にハンマーなどで打撃を与え、内部のクラックで発生する反射波をセンサーで測定し、到達時間やコンクリート弾性波伝播速度からクラックの深さを測定する方法です。

衝撃弾性波法は汎用性の高い方法で、適用実績も多いことからコンクリート壁の非破壊検査で広く活用されています。

衝撃弾性波法は後述する超音波法より減衰の影響を受けず、伝搬可能距離が長いというメリットがあります。

クラックスケール以外の測定方法2:超音波法

超音波法とは、縦波(P波)の伝播時間差を使うことでクラックの深さを測定する方法です。

超音波法ではP波を利用した手法が一般的となっており、この方法では弾性波のP波の伝播時間と発信、受信位置、クラックの幾何学的関係を使用して計算を行います。

超音波法は衝撃弾性波法よりも欠陥検出の分解能に優れており、規模の小さなクラックに対する検出も可能となっています。

クラックスケール以外の測定方法3:クラック針ゲージペン

クラック針ゲージペンとは、クラックに針を指し込んで幅を測定するクラック測定工具です。

寸法ゲージを装着しており、クラックを見て確認するのではなく、針を差し込むことでクラック幅の確認を行います。直線ではないクラック幅の測定に便利な工具です。

また、ゲージ針はステンレス製となっており、根本はバネ式のクッション構造になっています。

クラックスケールが必要となるひび割れの原因4選

クラックスケールが必要となるひび割れの原因をご紹介します。

クラックにはいくつかの種類がありますが、どのようなひび割れが発生した場合にクラックスケールを使用するのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここではクラックスケールが必要となるひび割れの原因4つをご紹介しますので、どのようなクラックが発生した場合にクラックスケールを利用すればよいのか参考にしてみてください。

ひび割れの原因1:縁切れクラック

縁切れクラックとはモルタルなどの外壁の継ぎ目で発生するクラックです。

モルタルを外壁に塗る作業は基本的に一度で1面を仕上げますが、何らかの理由で作業が途中で中断したり、やり直し部分が発生した場合には先に作業が行われた部分と後で作業が行われた境目が発生します。

その継ぎ目から発生するクラックを縁切れクラックと呼びます。また、縁切れの「縁」とはモルタルの境目のことを指します。

ひび割れの原因2:乾燥クラック

乾燥クラックとはモルタルなどの外壁材が乾燥していく際の収縮によって発生するクラックです。

モルタルの上には仕上げ塗装を行いますが、モルタルが乾燥する前に表面の塗装が乾燥するとクラックが発生することがあります。

乾燥クラックはモルタルが乾燥すれば収縮しなくなるため、クラックも拡大することはありません。しかし乾燥クラックの方がヘアクラックよりも目立ちます。

ひび割れの原因3:ヘアクラック

ヘアクラックとは幅が0.3mm未満、深さ4mm未満のうっすらひび割れが確認できる程度のクラックです。

ヘアクラックはクラックの中でも比較的規模が小さいもので、構造的には影響しないため基本的に補修の必要はないとされています。ただし、基礎全体にヘアクラックが発生している場合には注意が必要です。

ヘアクラックはモルタルやコンクリートの乾燥によって発生することが多く、収縮クラックとも呼ばれます。

ひび割れの原因4:構造クラック

構造クラックとは規模が0.3mm以上で、深さが5mm以上、もしくは基礎部分などの構造そのものに影響を与える場所に発生するクラックです。

構造クラックは建物の安全性に影響を与えるクラックで、構造クラックが発生した場合は必ず補修を行う必要があります。

ただし、基礎部分に発生してもクラック幅が0.3mmより浅く深さがない場合はヘアクラックとなります。

ひび割れを点検する際の注意点3選

ひび割れを点検する際にはいくつか注意するポイントがあります。

自宅の外壁のひび割れの確認をしたくても、どのような点に注意してチェックすればよいのかわからないという方も多いでしょう。

ここではひび割れを点検する際の注意点3選をご紹介しますので、どのような注意点があるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。

ひび割れを点検する際の注意点1:3つ以上の症状は注意する

ひび割れを点検した際に、外壁に3つ以上の症状が発生している場合は要注意です。

見るポイントは、「外壁を触ると白い粉が付着する」「モルタルなどが剥がれ落ちている」「ひび割れがヘアクラックよりも大きい」「ひび割れにコケやカビが発生している」「ひび割れの周りの外壁が変色している」「ひび割れが以前よりも拡大している」の6つです。

このうち3つ以上に当てはまった場合は早急にメンテナンスを検討しましょう。

ひび割れを点検する際の注意点2:下地部分に注視する

ひび割れを点検する場合は、下地部分にひび割れが到達していないかどうかチェックしましょう。

外壁にひび割れが発生した場合は、外壁の下地であるラス網や合板、構造材部分にまでひび割れが到達していないかどうか確認する必要があります。

仮に下地にまで到達していた場合、そこから雨水が侵入して中の構造部材を劣化させてしまいます。柱や梁に到達すれば腐食の原因にもなるため、注意が必要です。

ひび割れを点検する際の注意点3:ひびの幅に気をつける

ひび割れを点検する場合は、ひびの幅をチェックしましょう。

ひび割れが発生しても、前述のヘアクラックであれば補修の必要はありません。そのため、点検の際には補修が必要なひび割れかどうかを確認するようにしましょう。

ひび割れはクラックスケールで幅を測ったり、ピアノ線を使って深さを測ったりすることができます。

2mm以上の場合

ひび割れの幅が2mm以上の場合、早急にメンテナンスを行いましょう。

2mm以上の幅のひび割れは雨水が侵入してくる可能性が高いです。そのため、そのまま放置しておくのは非常に危険です。

早急な補修工事を行うことをおすすめします。

0.3mm以上の場合

ひび割れの幅が0.3mm以上の場合、応急処置を検討しましょう。

0.3mm以上の幅があるクラックはヘアクラックではないため、注意が必要です。すぐに補修工事を行う必要はありませんが、応急処置を行うと良いでしょう。

0.3mm未満の場合

ひび割れの幅が0.3mm未満の場合、特に緊急性はありません。

0.3mm未満のクラックはひびの程度の少ないヘアクラックなので、基本的には構造的には影響しません。もちろん、そこから雨水が侵入する可能性がないことはありませんが、すぐに補修工事や応急処置を行う必要はないでしょう。

業者に依頼する際の相場とは

業者に依頼する際の相場とは

外壁のひび割れ補修を業者に依頼する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。

ひび割れの補修は自分で対処できる程度のものもありますが、幅1mm以上のひび割れの場合は業者へ依頼するのがおすすめです。

ただし、業者へ依頼する場合、作業に足場が必要になるかならないかによって費用が変わります。ここでは最後に業者に依頼する際の相場についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

足場がある場合

足場がある場合、施工代+12万円~18万円ほどの足場代が必要になります。

外壁の補修のために足場を構築する必要がある場合、足場代が費用に加算されます。また、足場を構築したことで補修範囲が広がれば、それだけ費用が高くなる可能性があります。

施工代としては1,500円~2,500円/平方メートルで、そこに足場代が加算されます。足場が必要な場合、外壁塗装もセットにすれば1回で済ませられるためおすすめです。

足場がない場合

足場がない場合、施工代として1,500円~2,500円/平方メートル程度のコストがかかります。

足場の構築が必要ない場合は、足場代が必要ないため足場を構築する場合に比べて費用を安く抑えることができます。しかしその分補修範囲も狭くなるため、すべてのひび割れを補修することは難しいです。

足場ありにするのか足場なしにするのかは、それぞれのメリット、デメリットをよく考えた上で選びましょう。

クラックスケールを使い外壁のひび割れをチェックしてみましょう

コンクリートなどの外壁のひび割れは自分でチェックすることができます。

外壁のひび割れを放置していると、雨水が侵入して構造部材を傷めさせたり、柱や梁を腐食させる原因になります。

ぜひこの記事でご紹介したクラックスケールが必要となるひび割れの原因やひび割れを点検する際の注意点、業者に依頼する際の相場などを参考に、クラックスケールを使って自宅の外壁のひび割れを点検してみてはいかがでしょうか。


 


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