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エラスタイトとは?使用用途5つとエラスタイトのメリット・デメリットを解説

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公開日時 2022.09.14 最終更新日時 2024.01.24

この記事では、エラスタイトについて主に解説いたします。

合わせて、使用用途とさまざなメリットもご紹介します。

 


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エラスタイトとは

エラスタイトとは、コンクリートのひび割れを防止するために入れる板状のアスファルト系伸縮目地材です。

エラスタイトは護岸や擁壁、貯水池、ダム、水路、屋上防水用の目地など、さまざまな用途で用いられます。

護岸などの大きなコンクリート建築物でよく見かける、コンクリートとコンクリートの間に挟んである黒いものがエラスタイトです。コンクリートも温度により膨張伸縮するため、伸縮に余裕を持たせるために使用されます。

エラスタイトの主な使用用途5つ

エラスタイトにはさまざまな使用用途があります。

コンクリート構造物のひび割れ防止に使用されるエラスタイトは、私達の生活の中でも幅広い場所で採用されています。しかしどのような場所にエラスタイトが使用されているか、具体的に知っている方は少ないでしょう。

ここではエラスタイトの主な使用用途5つを紹介しますので、どのような用途で使用されるのか知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

エラスタイトの使用用途1:護岸

エラスタイトはコンクリートでできた護岸ブロックに使用されています。

整備された河川にはコンクリートの護岸ブロックが敷き詰められていることがよくあります。前述のとおり、この大きなコンクリートの板同士をつなぐ役割をしている黒い板がエラスタイトです。

護岸は大きなコンクリート板によって構築されますが、間にエラスタイトを使用しなければ伸縮に余裕がないため、ひび割れや剥離が発生する可能性があります。

エラスタイトの使用用途2:ダム

エラスタイトは巨大なコンクリート構造物であるダムに使用されています。

ダムは水力発電や治水などを目的として、川や谷などを横断したり、窪地を包囲したりすることで構築される構造物です。

中でもコンクリートダムは主にコンクリートを材料として形成されるダムですが、ここでもコンクリート同士の伸縮に余裕を持たせるためにエラスタイトが使用されています。

エラスタイトの使用用途3:貯水池

エラスタイトはコンクリートなどによって構築された貯水池に使用されています。

貯水池とは河川をせき止め、用水をためて治水や水力発電、灌漑の際の水源として利用されるものです。側に河川がなくても貯水池に水を引いて貯めておくケースもあります。

貯水池もコンクリート構造物の中に水をためる形式になっているため、貯水池を構築しているコンクリート同士が伸縮してひび割れないようにエラスタイトが使用されています。

エラスタイトの使用用途4:水路

エラスタイトは水路にも使用されています。

水路も周囲をコンクリートで覆った構造物です。コンクリート水路もコンクリート素材を繋げて構成されているため、温度差によってコンクリートが伸縮してもひび割れが発生しないように、コンクリート同士の間にエラスタイトが使用されています。

コンクリート水路では多くの場合、数mに1カ所程度エラスタイトを設けるようになっています。

エラスタイトの使用用途5:屋上防水の目地

エラスタイトは屋上防水の目地にも使用されています。

屋上防水とはマンションや学校などの屋上にある、勾配のついていない屋根に用いられる防水工事のことです。平らな屋根は傾斜が付いている屋根と違い、水が流れ落ちずにその場に溜まります。そのため、建物に浸水しないように屋上防水の処置がされています。

この屋上防水のコンクリート同士の繋ぎ目にもエラスタイトが採用されています。

エラスタイトのメリット4つ

エラスタイトにはさまざまなメリットがあります。

エラスタイトは厚み1cm程度の1㎡の製品で、アスファルトでできた板状の製品となっています。そのため、自由な形状に切断して設置することができ、多くの建築現場で採用されています。

また、エラスタイトには他にも多くのメリットがあります。ここではエラスタイトのメリット4つを紹介しますので、どのようなメリットがあるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。

エラスタイトのメリット1:耐久性が良い

エラスタイトは非常に耐久性が高いというメリットがあります。

エラスタイトは目地材の中でも素材のおよそ70%以上がアスファルトでできており、さらにゴム発泡粒や合成繊維、天然繊維などを配合しています。

そのため、アスファルトの特徴である高い防水性を備えており、長期耐久性にも優れた素材となっています。

エラスタイトのメリット2:耐腐食性がある

エラスタイトは耐腐食性があるというメリットがあります。

前述のとおり、エラスタイトは材料のほとんどがアスファルトでできています。そのため、腐蝕に対して高い耐性を備えており、長期的に使用されるダムや護岸などの大型コンクリート構造物の目地材としても優れています。

エラスタイトのメリット3:適度な圧縮が可能

エラスタイトは適度に圧縮できるというメリットがあります。

アスファルトは優れた防水性や耐腐食性をもちながら、一方で空隙がないことから圧縮回復率が低いというデメリットも持っています。そのため、アスファルトの路面は歪みが発生しやすいです。

しかしエラスタイトはアスファルトに繊維質を混ぜて空隙を作ることで、アスファルトに比べて高い圧縮回復率を備えました。もちろん適度に圧縮するため、隙間をしっかりと埋めます。

エラスタイトのメリット4:長期にわたる安定性がある

エラスタイトは長期にわたって安定しているというメリットがあります。

ここまで特徴を紹介したとおり、エラスタイトは長期耐久性に優れており、適度な圧縮が可能で高い圧縮回復率も備えています。また、耐蝕や耐候性吸水性も僅少で、耐候性にも富んでいます。

さらに耐酸・耐アルカリ性となっていることから、長期間変化を起こしません。そのため、長期にわたって安定性を提供する素材として建築現場では広く利用されています。

エラスタイトのデメリット5つ

エラスタイトのデメリット5つ

エラスタイトにはデメリットもあります。

ここまで紹介したとおり、エラスタイトにはさまざまなメリットがあることから、建築現場では主流の収縮目地として採用されてきました。しかし多くのメリットがある一方で、エラスタイトにはデメリットもあります。

ここではエラスタイトのデメリット5つを紹介しますので、メリットだけでなくデメリットについても参考にしてみてはいかがでしょうか。

エラスタイトのデメリット1:復元性が弱い

エラスタイトは復元性が弱いというデメリットがあります。

エラスタイトは目地としての復元性に乏しい点がデメリットとして挙げられます。コンクリート板の膨張によって圧縮されたエラスタイトは、元に戻らず表面が盛り上がってくるケースがあります。

そのため、復元性に弱いというエラスタイトのデメリットを克服した素材として、ケンタイトという膨張目地板が開発されました。

エラスタイトのデメリット2:表面にはみ出してくる場合がある

エラスタイトは表面にはみ出してくるケースがあるというデメリットがあります。

前述のとおり、エラスタイトは復元性が弱いという特性を持っていることから、コンクリート板からの圧力や経年劣化などによって表面に盛り上がり、コンクリートの間からはみ出してくるケースもあります。

そのため、防水を目的とした改修工事を行う際には劣化したエラスタイトを撤去し、シーリング材などを埋め戻すことも多いです。

エラスタイトのデメリット3:熱に弱い

エラスタイトは熱に弱いというデメリットがあります。

エラスタイトは熱に弱く、暑い時期には柔らかくなるため持ち運びが難しくなります。また、施工済みのエラスタイトが高温期に熱によって膨張することもあります。

そのため、膨張してコンクリートの隙間から浮き上がり、ボロボロと崩れているケースもあります。

エラスタイトのデメリット4:低温で割れる可能性がある

エラスタイトは低温で割れる可能性があるというデメリットがあります。

前述のとおり、エラスタイトは高温の際には柔らかくなりまずが、逆に低温下では固くなるという性質をもちます。そのため、低温下では持ち運びの際に割れるケースがあるため、取り扱いには十分気をつける必要があります。

エラスタイトのデメリット5:紫外線で劣化しやすい

エラスタイトは紫外線で劣化しやすいというデメリットがあります。

前述のとおり、コンクリートの圧力などによってエラスタイトはコンクリート間から盛り上がってしまうことがあります。

しかしエラスタイトは紫外線に弱いというデメリットがあるため、膨張することで紫外線が直接当たる位置に来てしまうと、急激に劣化してしまいます。

そのため、長期安定的に利用できるはずのエラスタイトも実際には劣化しているケースが多いです。

エラスタイトに代わるケンタイトの特徴

ケンタイトはエラスタイトのデメリットを克服する商品として開発されました。

ケンタイトはエラスタイトよりも復元性が高く、コンクリートの伸縮によって位置が変わってしまうエラスタイトと違って伸縮により位置が変わることがありません。

また、どちらも元々は四角い板状なので、使用する場合はカットする必要があります。ケンタイトはエラスタイトよりも柔らかいことからカットがしやすく、施工性も良いとされています。

エラスタイトを扱うときのポイント

エラスタイトを扱うときどのような点がポイントとなるのでしょうか。

ここまでエラスタイトのメリットやデメリットについて紹介してきましたが、実際にエラスタイトを使用する際にはあらかじめ押さえておくべきことがあります。

ここでは最後にエラスタイトを扱うときのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

用途に合ったサイズを選ぶ

エラスタイトには規格があるため、用途に適したサイズを選びましょう。

エラスタイトは1枚1㎡となっていますが、厚みは製品によって異なり、10mm、15mm、20mm、25mm、30mmと分かれています。

現場によって選ぶべき厚みも変わるため、適切な厚みのものを選ぶようにしましょう。

固定はビスで止める

エラスタイトはビス止めによって固定しましょう。

エラスタイトを固定する場合はインパクトドライバーなどを使って穴をあけ、ビスで止めるようにしましょう。接着剤や両面テープは粘着力が弱いため、施工後に位置が簡単に変わってしまいます。

そのため、できるだけ動かないようにビス止めしましょう。

エラスタイトの特徴を理解しよう!

エラスタイトはコンクリートを使用する現場で使用される伸縮目地材です。

ぜひこの記事で紹介したエラスタイトの主な使用用途やエラスタイトのメリットやデメリット、エラスタイトを扱うときのポイントなどを参考に、エラスタイトについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。

 


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