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グラウト注入ってどんな工法?メリット4つと注意点を詳しく解説

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公開日時 2022.09.25 最終更新日時 2024.01.24

こちらの記事では、グラウト注入についてご紹介いたします。

 


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グラウト注入のグラウトとは?

グラウト(grout)とは、すき間や空洞を埋めるために注入する液体で、グラウトには主にセメント系やガラス系、合成樹脂などが用いられます。

また、グラウト注入は建築現場において、地盤が弱い箇所を補強したり、トラブルに対処したりするために用いられる工法です。グラウチングや薬液注入とも呼ばれます。

建造物にはすき間が発生するケースがありますが、グラウトはそういった場合にすき間を埋めるための工法として用いられます。

グラウト材の種類

グラウト材には主にセメント系、ガラス系、合成樹脂系の3種類があります。セメント系は建築現場で一般的に用いられるグラウト材で、水を混ぜるだけで使用できるもので、ホームセンターなどでも購入が可能です。

また、ガラス系は土木工事やダムの地盤改良工事によく用いられるグラウト材で、粒子が細かいため、すき間によく浸透し乾燥すると固まります。合成樹脂系は軽量で使いやすく、建物の補修工事によく用いられます。

グラウトはどこに使う?

グラウト注入は建物のすき間などを埋めるために用いられます。建造物にすき間ができてしまった場合の補修工事や、岩盤の補強、マンションなどのひび割れの補修、最近では地盤沈下による傾きの改良などにも用いられるケースが増えてきています。

前述のとおりグラウト材の種類によっても用いられる箇所は異なり、セメント系は建築現場、ガラス系は地盤改良などの施工工事、合成樹脂系は建物のひび割れ補修などによく使われます。

グラウト注入のメリット4つ

グラウト注入にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

建物の補修工事や地盤の補強などに用いられるグラウト注入ですが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここではグラウト注入のメリット4つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

グラウト注入のメリット1:温度変化に強い

グラウト注入は温度変化に強いというメリットがあります。

グラウト材は温度変化や凍結融解などの環境変化に対して耐久性が強いという特徴があり、35度の高温にも5度の寒冷にも対応可能で、外気によって品質が左右されることがありません。

また、耐熱性にも優れているため持続的な高温環境の下でも耐えることができます。

グラウト注入のメリット2:すき間やひび割れを埋められる

グラウト注入はすき間やひび割れを埋められるというメリットがあります。

一般的なモルタルはセメントと水を混ぜ合わせて作られますが、内部の水が乾燥することで収縮してしまうため、中に空洞やひび割れができやすくなります。

しかしグラウト材は粘度が低いため、細かなすき間やひび割れでも埋めることが可能です。さらに乾燥しても収縮しないため、すき間をしっかり埋められます。

グラウト注入のメリット3:耐水性がある

グラウト注入は耐水性があると言うメリットがあります。

グラウト材を注入することですき間がなくなり、雨などの水分が内部に染みることがありません。そのため、酸性雨やPM2.5などの有害物質が入り込むことが軽減され、花粉や砂塵などで建造物が汚れたり摩耗したりしにくくなります。

それにより建物自体の耐用年数も長くなると言うことになります。

グラウト注入のメリット4:収縮しない

グラウト注入は収縮しないというメリットがあります。グラウト材は適度な膨張性があり、さらに長期に渡って収縮が発生しないという特徴があります。そのことから構造物との付着性を高めて沈下を防止し、構造物と一体化しやすいため建物の耐震強度自体を高めることが可能です。

そのため、グラウト材は柱の付け根など、絶対に収縮してはいけない部位のみに用いられるケースも多くあります。

グラウト注入のデメリット

グラウト注入にはデメリットもあります。収縮性のある一般的なモルタルよりもしっかりとすき間を埋めることができ、長期間安定して建物の沈下などを防止することができるグラウト注入ですが、一方でデメリットもあります。

ここではグラウト注入のデメリットをご紹介しますので、メリットだけでなくデメリットについても事前に把握しておくようにしましょう。

施工に技術が必要

グラウト注入は業者によって技術に差が出ます。グラウト材の注入は技術を要するため、専門的な知識や技術のない業者に依頼してしまうと、期待していたような耐震補強が行えません。

さらに、薬液が隣家などに流れ込み、隣の建物にまで影響を及ぼしてしまうトラブルに発展するケースもあります。そのため、業者に依頼する場合はグラウト専門の施行業者に依頼するのがおすすめです。

コストが高め

グラウト注入は普通のモルタルに比べて高価です。グラウトは一般的な薬液を用いる工法に比べてコストが高めとなっているため、使いどころは十分に検討して施工する必要があります。

また、地盤改良工事でグラウト材を使用する場合、べた基礎のみにしか使用できない点は押さえておきましょう。

グラウト注入を行うときの注意点

グラウト注入を行うときの注意点をご紹介します。グラウト注入にはデメリットもあるため、施工する際にはいくつかの点に注意が必要です。ここではグラウト注入を行うときの注意点をご紹介しますので、グラウト注入を実施する際には押さえておきましょう。

必要最低限の場所に使う

グラウト注入は高価なため、必要最低限の場所に行うようにしましょう。前述のとおり、グラウト材は通常の薬液と比較して費用がかかります。

そのため、基本的には柱の付け根や沓座といった「絶対に収縮してはいけない部位」にのみに限定して用いることになります。グラウト材を使用する施工場所に関しては、十分吟味して選ぶようにしましょう。

薬液の固まるスピードに注意する

グラウト注入の固まるスピードが遅い場合、トラブルに発展するケースがあります。薬液は固まるスピードが種類によって異なりますが、スピードが遅いものだと施工によって薬液が敷地の外まで流れていってしまい、近隣の住宅が持ち上がると言うリスクがあります。

そのため、そういったトラブルに発展しないように、薬液が固まるスピードが5秒以上ではない薬剤を使用しましょう。

グラウト注入でどれくらい強度が上がる?

グラウト注入により、特に上からの圧力に耐えられるようになります。通常のコンクリートがmm²あたり約270kgの圧力に耐えられるのに対して、グラウト材の場合は1mm²あたり約400kgの圧力がかかっても崩壊する危険がありません。

また、上部からの圧力に対して優れた耐性を持っていると言うことは、地盤沈下や地震などによる建物の倒壊のリスクを軽減することができます。

グラウト注入は施工場所を吟味しよう

グラウト注入は建築物のすき間やひび割れなどの補強に適した工法です。しかし一般的に用いられるモルタルなどよりもコストが高いことから、グラウト注入を行う箇所は限られています。

ぜひこの記事でご紹介したグラウト材の種類やグラウト注入のメリット・デメリット、グラウト注入を行うときの注意点などを参考に、グラウト材を適切に使って建物を補強してみてはいかがでしょうか。

 


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