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型枠工事
公開日時 2020.11.25
最終更新日時 2022.04.05

建築用語で聞く躯体って何のこと?躯体と仕上げの違いと躯体構造4つを解説

躯体って何と読むの?

躯体とは「くたい」と読みます。

躯体は建築業界では当たり前に使用される用語で、建物を支える構造部材を意味する言葉です。「構造躯体」と呼ばれる場合は、建築構造を支える骨組み部分を指します。

躯体は構造体に使用する材料によって、木造やブロック造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造などの種類に分類されます。また、躯体を作る工事のことを躯体工事と呼びます。

躯体に含まれるもの

躯体には建築物のどのような部分が含まれるのでしょうか。

躯体は建築物の構造部のことを指す言葉ですが、それだけ聞いてもどのあたりが躯体になるのかわからないという方も多いでしょう。

躯体はその建物で生活している人の安全はもちろん、災害時にも人命を守る役割を持つ重要な部分です。ここでは躯体に含まれるものをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

基礎

建物の重さを支える基礎の部材は躯体に含まれます。

基礎とは建築物が立っている地面の中に構築するもので、建物の重さを支えている非常に重要なものです。仮に基礎が沈下したり、地震の際に傾いたりすると、上に建っている建物が健全な状態でも意味がありません。

基礎には直接基礎と杭基礎があり、さらに直接基礎は独立基礎、ベタ基礎、布基礎といった種類にわかれます。

柱や梁

建物になくてはならない柱や梁などの部材は躯体に含まれます。

柱は鉛直方向に建つ部材で、梁は水平方向にかかっている部材です。柱や梁はどのような建物にもあるもので、建物が壊れないように支えています。

また、柱や梁は部屋の中から見えているケースもありますが、一般的には天井や壁の中に隠れています。鉄筋コンクリート造のアパートやマンションであれば、天井の下に出っ張っている梁の存在が確認できるでしょう。

壁や床

建物になくてはならない床や壁などの部材は躯体に含まれます。

床や壁は長い期間荷重に抵抗し、地震力などの水平力を伝える役目を持つ部材です。ただし、壁は仕上げの中に隠れているため、躯体ではない壁と躯体の壁の区別がつきにくいです。

地震力を負担する壁は耐震壁と呼ばれ、それ以外のリビングや寝室などを仕切っている壁は雑壁または間仕切壁と呼ばれています。後者は躯体ではありません。

躯体と仕上げの違い

躯体は重さや災害などに抵抗するもので、仕上げはそれ以外のものです。

仕上げとは、建物の外観や内観を整えるもので、人の目に直接に触れる最終工程を指す言葉です。たとえば内観であれば床のフローリング、屋根であれば瓦やスレート、金属板、外壁であればモルタルやタイルなどが仕上げにあたります。

一方、躯体は建物の構造体部分を指す言葉のため、建物を人や物の重さ、災害などの力に抵抗する部分となっています。

躯体と見分けがつきにくいもの

躯体と雑壁やスリット壁は見分けがつきにくいです。

前述のとおり、壁の中には躯体である耐震壁と、腰壁や垂れ壁、袖壁といった雑壁や、耐震スリットによって切られているスリット壁などの躯体に含まれない壁があります。

しかし構造上荷重を負担していなくても、見た目ではどの壁が躯体でその壁が躯体以外の壁なのかわかりません。また、ALC板のように仕上げ材であっても構造体の役目を果たしているものもあります。

躯体構造の種類4つ

躯体構造には4つの種類があります。

躯体は建物の力を支える構造体に使っている材料によってさまざまな種類があり、代表的なものとしては「木造」、「鉄骨造」、「鉄筋コンクリート造」、「鉄骨鉄筋コンクリート造」などがあります。

ここでは躯体構造の種類4つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

躯体構造の種類1:木造

木造住宅の躯体は木材で構築されています。

木造建築は建物の主要な部分が木材で作られており、一般的に多い木造建築の工法は柱の間に筋交いを入れることで耐震性を高める「木造軸組住宅」です。

木造軸組住宅では柱と梁を組み合わせて建築されており、さら外壁も躯体である耐震壁となっているため、外壁も含めて耐震性を高めています。

躯体構造の種類2:鉄骨造

鉄骨造の躯体は鉄骨で構築されています。

鉄骨造は建物の主要な部材は鉄骨で作られており、基本的に躯体の強さは基礎や部材によって構成されています。木造建築の場合は壁が耐震壁になっていましたが、鉄骨造の場合だと外壁は耐震性に寄与していません。

鉄骨造の外壁はアルミのパネル状の壁や、軽量コンクリート板、スレート板などで作られており、単なる覆いの役目しか担っていません。

躯体構造の種類3:鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造の躯体は鉄骨で構築されています。

鉄筋コンクリート造は建物の主要な部材は鉄筋とコンクリートで作られており、基本的に躯体の強さは基礎、コンクリート、鉄筋の部材によって構成されています。

また、鉄筋コンクリート造は柱と梁と耐震壁とが一体となっており、外力に耐えるようになっています。

躯体構造の種類4:鉄骨鉄筋コンクリート造

鉄骨鉄筋コンクリート造の躯体は鉄骨で構築されています。

鉄筋コンクリート造は建物の主要な部材は鉄筋とコンクリートで作られており、基本的に躯体の強さは基礎、コンクリート、鉄筋の部材によって構成されています。

また、鉄骨鉄筋コンクリート造の場合も柱と梁と耐震壁とが一体となっており、外力に耐える仕組みになっています。

躯体の修繕方法とは?

躯体の修繕方法にはどのような方法があるのでしょうか。

基礎や柱、梁などの躯体部分にひび割れや膨張などが発生した場合、どのような修復方法があるのでしょうか。あらかじめ知っておくことで、不必要な工事にコストをかけることもないでしょう。ここでは最後に躯体の修繕方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

外壁下地のひび割れ

外壁下地のひび割れの補修にはUカットシール工法、ビックス工法などの種類があります。

Uカットシール工法とは、ひび割れ部分をU字型の溝入れカッターでカットし、シーリング材、エキポシ樹脂などを詰めてモルタルを塗る修繕方法です。

また、ビックス工法はひび割れした表面にパイプとゴム製の注入器を設置し、ゴムの圧力によって時間をかけてエキポシ樹脂を注入していく方法になります。

外壁下地の膨張

外壁下地の膨張の修繕は再塗装を行う方法があります。

膨張の原因はひび割れから侵入した雨水や炭酸ガスによるものや、下地の乾燥不足などさまざまです。修復を行う場合は不良個所を剥がし、下塗り材を塗り直し、あとは同じように中塗り、上塗りなどの通常の塗装の工程を行います。

また、鉄筋に錆が生じているケースは錆を落として清掃し、錆止め塗料を塗って防錆処理を行う必要があります。

躯体について理解を深めよう

躯体とは建物を支える構造部材のことを指します。

建物の基礎部分や柱、梁、壁、床などが躯体にあたりますが、壁は躯体ではないものもあるため、見た目ではわかりにくいです。

ぜひこの記事でご紹介した躯体に含まれるものや躯体と仕上げの違い、躯体構造の種類などを参考に、躯体とはどのようなものなのか理解を深めてみてはいかがでしょうか。

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