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基礎伏図の読み方に関する豆知識13個|チェックするときのポイントとは?

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公開日時 2022.09.15 最終更新日時 2024.01.23

この記事では、基礎伏図の読み方に関する豆知識13個をご紹介いたします。

 

 


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基礎伏図とは?

基礎伏図とは、鉄筋コンクリート造や木造2階建てなどの住宅造りに必要になる基礎梁、基礎柱の配置を表した平面図です。 基礎伏図は「きそふせず」と読み、建築工事に欠かせない大事な面図です。

マンションなど柱や梁の基本的な構造に鉄骨を使って作成する建物や、木材を使った木造など、住宅造りに欠かせません。基礎伏図には、マンションなど土台となる杭基礎と、建物全体を地面で支える直接基礎があり、書き方が変わります。

建築物の「基礎」とは?

建築物の基礎には、「直接基礎」と「杭基礎」2種類があり、住宅の直接基礎には、建物全体を支える「べた基礎」と建物を部分的に支える「布基礎」があります。

木製や金属製で丸い形状した構造物を地面に打ち込んで、建物を支えるのが杭基礎です。杭基礎は杭とコンクリートで作った幅が広い構造物(フーチング)で構成され、地面に打ち込んで建物全体を支えます。

基礎伏図の目的

基礎伏図が描かれる目的は、建物が地面に対して平行になり、建物に傾きが生じないよう建築するためです。基礎となる柱・梁・壁・スラブ・アンカーボルトなど、配筋と寸法・数量が書かれた大事な図面です。

基礎伏図と似たような図面には「床伏図」「土間伏図」「躯体図」があります。床面を支える構造を示すのが床伏図、地中梁の構造を示すのが土間伏図です。鉄骨と鉄筋とコンクリートの構造を示すのが躯体図です。

基礎伏図に関する豆知識13個

基礎伏図とは、どのような描き方がされている図面なのでしょうか。基礎伏図の梁記号・梁符号の書き方・意味や、書く手順やコンクリートスラブなどの専門用語など、基礎伏図を見る上で、知っておくと便利なことを解説します。

基礎伏図の豆知識1:基礎伏図の通り符号

基礎伏図の通り符号は、壁や柱の中心線の位置を表した符号で、左から右、下から上、と言う順番でつけられています。 柱は「C」、壁は「W」の記号が使われます。凡例として2階の柱なら「2C1」、2階の壁なら「2W1」と表記します。

基礎伏図の豆知識2:基礎の寸法

基礎伏図では、柱の下につながった基礎梁の構造物が基礎の寸法になり、基礎寸法は、建物の地面の硬さや深さによって変わります。 基礎伏図に表記されている「D」は基礎梁が鉄筋を使った鉄骨造の意味を示しています。

「D15」の表記なら、直径15mmの鉄筋で組み合わされた構造物のサイズであることが分かります。基礎伏図に「RC」の表記がある場合は鉄筋コンクリート造り、「SRC」は鉄筋鉄骨コンクリート造りです。

基礎伏図の豆知識3:基礎柱

建物や土木構造物の建築には、基礎工事が大事になり、基礎の土台となるのが基礎柱です。基礎伏図の基礎柱は、土台となる基礎と鉄骨柱の間に入れる構造物で構成されています。 基礎伏図では、基礎を表す記号が「F」となり、柱が「C」になるため基礎柱は「FC」で表記されます。

基礎伏図の豆知識4:基礎梁

建物を支える基礎には、直接基礎があり、その基礎に使われているのが基礎梁です。基礎梁は地中梁とも表現し、基礎柱と連結して使います。

基礎梁を基礎伏図で表現するときには、基礎梁は基礎の構造部材になるため基礎を表現する「F」と梁の「G」に基礎の構造部材の床を表す記号「S」になり、FG・FSの記号を使って表現します。

基礎伏図の豆知識5:基礎底

基礎底とは、地面の下に埋める基礎構造物の下端(したば)と呼ぶ箇所のことです。

基礎底は、フーチングというコンクリートの土台の基礎構造物上端(うわば)から下端までの距離の意味があり、基礎底の面の広さではありませんので注意しましょう。

基礎底は、基礎記号「F1」で表現されコンクリート頂点、基礎構造体頂点、基礎底頂点のレベルを使って計算され「D」で表記されます。

基礎伏図の豆知識6:アンカーボルト

構造部材や設備機器などを固定するために、コンクリートに埋め込むボルトのことをアンカーボルトと言います。鉄骨造と基礎をつなぐ役割があるベースプレートを介してアンカーボルトを基礎に打ち込みます。基礎柱、ベースプレート、アンカーボルト、土台の構図になります。

基礎伏図では、アンカーボルトは、ねじのピッチ「M」、軸部径「Φds」、長さ(lt)、ねじの長さ(b)のサイズと打ち込む位置が、矢印が付いた斜線と●で表記されます。

基礎伏図の豆知識7:フーチング

フーチングとは、地面に埋め込んだ幅広い土台部分のことです。フーチングは英語で「footing(足の裏)の意味があり、建物の重さを支えるための大事な役割、と言う意味があります。

フーチングは幅が広いほど支える力が強くなり、木造と鉄筋コンクリート造りでは木造の方が、幅が狭いフーチングになります。フーチングは基礎を表す記号「F」で表記されます。

基礎伏図の豆知識8:杭

建物の基礎工事のひとつとして、金属製やプラスチック製の棒状の物を、地面に打ち込む作業があり、これを杭と呼びます。地面に杭を打ち込むことで建物の倒壊を防ぐ手助けになります。

穴に杭を打つアースドリル、回転させて杭を打つ鋼管回転圧入など3種類の工法があり、また、木製・鋼製など素材にも種類があります。杭は間隔「S」縁と杭の芯までの距離「d」杭径「D」の名称と正方形、長方形など配置が表記されます。

基礎伏図の豆知識9:束石

束石(つかいし)とは、地面の床柱の下に置く土台のことです。床下を覗くと木材の下に五角形の構造物が見えます。この構造物が束石です。束石は木材の床柱が直接地面に触れないようにする役割があります。

木材が水分を含む地面に触れると、劣化して強度が弱くなります。それを防ぐのが束石の役割です。束石は「石」と書きますが、石ではなくコンクリートが使われています。取り付け金具や固定ボルトの位置が表記されます。

基礎伏図の豆知識10:床下換気口

床下の湿気対策としての役割があるのが床下換気口です。 床下に湿気があると木材で造られた土台や柱などが腐ったり、カビが生えたりして強度が弱くなります。

床下に換気口を設けるのは、空気を循環させて湿気をたまりにくくするためです。床下換気口は、縦横のサイズと厚さで表記されます。縦の枠組み「a」気口部分を「C」、横の枠組み「B」気口部分を「d」で表記します。

基礎伏図の豆知識11:人通口

人通口は文字の通り、人が通るための穴で、地下に設けた配管と配管を行き来する目的で造られた穴です。配管は、老朽化による交換や正常性を確認する定期的なメンテナンスが必要です。配管の交換やメンテナンスに使うのが人通口です。

人通口は、直径と設置する高さで表記されまた、人通口は基礎伏図上では「A」など記号が使われることがあります。

基礎伏図の豆知識12:コンクリートスラブ

コンクリートスラブとは、鉄筋コンクリートで造った床のことです。マンションなどビルの区切りとして使われる床がこれに該当します。

コンクリートスラブは、上段の音が下階に伝わりにくくすることや、下階が上段の重さに耐える目的で使います。

耐荷重に効果がある鉄筋、遮熱性に優れた中空鉄筋、上段と下階の床面を低くできるフラット鉄筋の種類があります。コンクリートスラブの表記はスラブ厚とスラブの内法寸法です。

基礎伏図の豆知識13:基礎断面図

基礎伏図には平面図と断面図の表記があります。アンカーボルトの位置などの基礎や、土間コンクリート、人通口や床下換気口、束石、鉄筋の太さやピッチなど配置や形状は平面図で表記されます。

鉄筋の太さとピッチは平面図とともに、垂直断面から見た断面図で表記されます。建物や物の高さなど空間が分かりやすくなるのが断面図です。 建物を建てる高さ、階や天井の高さなど建物を垂直に切り、上下や高さが分かるように表記されます。

基礎伏図をチェックするときのポイント5つ

基礎伏図のチェックは建物の品質に影響するため大事なことです。では、どのようなチェックの仕方をすれば良いでしょうか。基礎伏図をチェックするときのポイントについてみていきましょう。

基礎伏図をチェックするときのポイントは、「建築基準法に準ずる配筋か」「配筋が収まるか」「基礎の位置」「アンカーボルトの位置」「人通口の位置」の5つです。

基礎伏図チェックポイント1:建築基準法に準ずる配筋か

基礎伏図では、柱・梁・スラブなど設計図通りの配置と数量、寸法になっているかチェックが大事です。 配置や寸法・数量が間違っていたら建物の強度に影響を及ぼすことになります。

柱は主筋と帯筋があり、引張と圧縮、せん断力の役割があります。引張は「Ft」で表記され符号は「+」、圧縮は「Fc」で符号は「-」です。梁には上下の主筋があり、荷重に対して曲がりを防ぐ役割があります。特に柱・梁のチェックは大事です。

基礎伏図チェックポイント2:配筋が収まるか

基礎伏図では、柱・梁・スラブなどの鉄筋径、鉄筋本数、かぶり、抜けない長さ、納まりが設計図どおりになっているかチェックします。 柱は4面に主筋、梁は上下主筋、スラブは短辺方向に主筋が設置されているかのチェックが大事です。

かぶりは厚さで表現し、コンクリート面からの最短距離のことで、スラブは30ミリ以上、柱・梁40ミリ以上、土台の基礎梁・壁は70ミリ以上になっていることをチェックする必要があります。

基礎伏図チェックポイント3:基礎の位置

基礎伏図では、柱が基礎の中に納まっているかのチェックが大事です。基礎は鉄筋コンクリートで造る建物の強度に影響を及ぼす大事な工事です。柱は基礎の中に納まっていることが重要で、柱と基礎がずれていては、建物の強度が弱くなります。

基礎伏図チェックポイント4:アンカーボルトの位置

基礎伏図では、土台と柱を連結させるアンカーボルトが設計図どおりの位置になっているかチェックが大事です。柱とアンカーボルトの位置、アンカーボルトの長さのチェックが大事です。

アンカーボルトの位置では、横揺れに耐える役割がある柱の下部に近いところに設置されているか、2.7 m以内の間隔に設置されているかのチェック、基礎伏図と床伏図を見比べてアンカーボルトの数が不足していないかのチェックも必要です。

基礎伏図チェックポイント5:人通口の位置

基礎伏図では、人通口の位置が設計図どおりに設置されているかチェックが大事です。人通口は基礎梁や壁の中央で、基礎のスパンの外側から1/4程度の位置に設置されているかチェックが必要です。

基礎のスパンの中央に設置されていないかチェックすることも忘れないようにしましょう。基礎のスパンの中央に設置すると、基礎梁の荷重による曲げへの強さが減少してしまいます。

基礎伏図の見方を理解しよう

基礎伏図は、基礎梁、壁・床・アンカーボルト、人通口などが設計図どおりに配置されているか、また設計どおり寸法や数量が守られているかチェックできる、大事な図面です。

基礎伏図には、符号や記号があり、意味、読み方、見方を理解しないと分かりにくい図面です。基礎伏図に使われる符号や記号を理解して建築技術の予備知識にしましょう。

 

 


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