施工管理の求人・転職情報掲載。資格者・現場経験者は即採用【施工管理求人サーチ】

施工管理求人サーチロゴ
夢真の転職支援 施工管理求人サーチ電話番号
お気に入りリスト
まずは無料WEB登録
メルマガ登録

プレキャストコンクリート工法のメリット11個|デメリットもあわせて紹介

学ぶ
公開日時 2023.01.27 最終更新日時 2024.01.24

こちらの記事では、プレキャストコンクリート工法についてご紹介いたします。

 


この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社夢真が運営する求人サイト「施工管理求人サーチ」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」をご紹介します。当サイトは転職者の9割が年収UPに成功!ぜひご覧ください。


 

プレキャストコンクリートとは?

プレキャストコンクリートとは、メーカーの工場で型枠に入れて打設されたブロックやパネルです。

プレキャストコンクリートの製品はトンネル擁壁やカルバート(暗渠)、マンホールや防波堤に使用する波返しブロックのような大型構造物から集水桝や側溝ブロック、杭や縁石ブロックなど小型のものまで幅広くあります。

マンションのPC造はプレキャストコンクリート造の意味です。

プレキャストとは?

プレキャスト(Precast)は日本語に訳すと「成形済みの」です。

Precastはcastに接頭語のPreをくっつけた英語で、Preの「あらかじめ」とcastの「(溶かした材料を型に)流し込む」意味から「成形済みの」という形容詞です。

コンクリートのPCは、プレストレスト コンクリート(Prestressed Concrete)の略称の場合もあり、プレキャストをPCaと表記して区別します。

現場打ち工法とプレキャストコンクリート工法の違い

従来の現場打ち工法は建築現場で型枠作りからコンクリート打設を行い、プレキャストコンクリート工法は現場で組み立てと設置だけを行います。

現場打ち工法の鉄筋コンクリート造はRC工法と呼ばれ、柔軟性が高いのでこだわりのあるデザインに適した工法です。施工業者の技術や天候によって品質にバラつきが出ることもあります。

プレキャストコンクリート工法は超高層ビルの外壁などに多く利用されます。

プレキャストコンクリート工法のメリット11個

プレキャストコンクリート工法は工場であらかじめ部材を成形するので、多くのメリットがあります。

建設現場の天候に左右されないので、計画通りに作業が進行し、品質にばらつきが出ません。工期を短縮し、工事期間中の騒音が少ないので、周辺住民に対して配慮できる工法です。

断面の薄いコンクリート製品を製造するので、生コンの使用量を減らせます。

プレキャスト工法のメリット1:部材の均質化ができる

プレキャスト工法は部材を屋内で製造するので、品質管理が徹底でき部材の均質化ができます。

現場打ち工法は職人技で作業を進めるため、担当者によって仕上がりが異なります。進行状況に合わせて調達する資材は品質にバラつきが出ることもあります。

プレキャスト工法は屋内の専用工場で規格に適合したコンクリート製品を短期間で製造するので、部材の仕上がりに違いがなく耐久性に優れます。

プレキャスト工法のメリット2:断熱性が高い

プレキャスト工法で建築された建物は、コンクリート製なので耐火性に優れています。

木造や軽量鉄骨造は火災によって、燃える可能性や鉄骨が変形する場合もあります。プレキャスト工法は火災に強いので、自分以外の部屋で火災が発生した際安全に避難でき、大切な財産を守れます。

プレキャスト工法のメリット3:防音性が高い

プレキャスト工法で建築された建物は、コンクリートの特性により防音性が高い利点があります。

プレキャスト工法は、現場打ち工法の鉄筋コンクリート造よりもコンクリートが均質化され、高品質の外壁を使用します。音が伝わりにくく、遮音効果も高くなります。

強度を高め接合部分からの音漏れ防止を目的に、構造部材の鉄筋接合法は機械式接手工法や鉄筋溶接継手を利用しています。

プレキャスト工法のメリット4:天候に左右されない

部材製造を屋内工場で行うので、スケジュールや品質が天候に左右されない点もプレキャスト工法のメリットです。

現場打ち工法は、天候によって作業の進行や内容の変更を迫られます。養生中の天候の急変や気温差によって品質に影響もあります。

整備された環境で集中してコンクリート部材製造作業に取り組めるプレキャスト工法は、天候による工事への影響を抑えられます。

プレキャスト工法のメリット5:人手が少なく済む

プレキャスト工法は作業を分担して、作業現場の人手を少なく済ませられます。

工場で大型の部材を組み立てるので、現場では設置作業だけで足場の建設が不要です。現場打ちで発生する型枠木材の処理など産業廃棄物処理にかかる人手や、現場で使用する重機の削減によるオペレーターや警備員、移動作業にかかる人員を減らせます。

建造物が大きくなっても部材数量が増えるだけで、人員を増やす必要がありません。

プレキャスト工法のメリット6:製作ヤードが必要ない

プレキャスト工法は製作部分を工場に設置して、現場に製作ヤードが必要ありません。

現場打ちでは建設現場に製作ヤードを構築して型枠製造から行います。資材置き場も必要になり、足場の建設や多くの人員のための施設確保も課題になります。

製作ヤードの設置が不要になれば、資材の搬入や現場に出入りする作業員も削減できます。工事にかかる作業スペースを減らし、借地料など工事本体以外の費用も減らせます。

プレキャスト工法のメリット7:工期の予定が立てやすい

現場で組み立てと設置だけで工事を完了でき、工期の予定が立てやすくなります。

コンクリート部材製造専用工場を稼働させ、現場打ち作業を省略できます。型枠作りから鉄筋のセット、コンクリート流入までを一貫して行い、現場打ちでのコンクリートの養生に合わせた日程変更もなく、スケジュール調整が不要です。

工期の予定に沿った工場稼働による、生産性向上が可能です。

プレキャスト工法のメリット8:大型構造物の工期短縮ができる

大型構造物の部材をあらかじめ工場で製造するので、現場での工期短縮が可能です。

構築物の大きさが変わっても、部材の数量が増えるだけで現場での作業内容は増えません。工場での部材製造も大きさを変えずに現場での接合部分を増やすだけで、同じ作業で完了します。

構造物の大きさによる手順変更がなく、作業内容の理解不足による人的ミスの発生を防止できます。

プレキャスト工法のメリット9:すぐに使用できる

プレキャスト工法は施工後の養生期間が必要なく、完成後すぐに使用できます。

工事日程を逆算して、コンクリートの養生が終了した完成品を現場に納めるので工事スケジュールが遅滞なく進行できます。引き渡しと同時に施設利用できるので、工期の遅れによる補償の支払いも不要です。

分業制により熟練工が増えて安定した品質を提供でき、建築物に対する信頼を高める効果もあります。

プレキャスト工法のメリット10:型枠の再利用ができるので環境に優しい

型枠の再利用が可能になり、大量の産業廃棄物が排出されないので環境に優しい工事ができます。

従来の工法では、建設するたびに型枠を作って廃棄していました。大量のゴミと粉塵が発生していましたが、プレキャスト工法は工場で繰り返し同じ型枠で作業可能です。工事現場周辺の環境に配慮した工事を実現します。

作業現場での騒音や振動も低減でき、周辺住民への気配りもできます。

プレキャスト工法のメリット11:コストが抑えられる

プレキャスト工法は部材製造と現場作業を分離するので、作業を効率化しコストが抑えられます。

型枠の再利用や現場に製作ヤードや足場が不要になり、人員も削減できます。工期の短縮は作業に必要な敷地の借地料や機材のレンタル料を抑えます。製造にかかる原料は資材の一括仕入れによって低価格で購入可能です。

プレキャスト工法によってコスト削減と作業効率アップの両方が実現できます。

プレキャストコンクリート工法のデメリット3つ

メリットが多いプレキャストコンクリート工法ですが、デメリットもあります。

工事を始めてから現場の状態に応じた柔軟性がなく、事前に綿密な計画が欠かせません。工場から現場が遠いと運送費がかかり、搬入作業に伴う危険もあります。クレーンを使用して組み立て作業を行うので、危険対策を幾重にも行う必要も発生します。

プレキャストコンクリート工法のデメリットを紹介します。

プレキャスト工法のデメリット1:接合部が弱い

プレキャスト工法は部材同士の接合部が弱いので、設計段階で接合部を減らします。

強度を増すためにPCaPC圧着工法の梁端部圧着方式と梁中央部圧着方式が導入されています。梁端部圧着方式はプレキャスト部材の間にモルタル目地を作り、PC鋼材を貫通させて部材を圧着接合します。梁中央部圧着方式は接合部を部材として製造し、梁中央部で接合する方法です。

漏水防止を目的にシーリング材加工も行います。

プレキャスト工法のデメリット2:規格外の施工が難しい

プレキャスト工法は型枠の再利用で部材の規格が統一されているので、オリジナルデザインや複雑な形状など規格外の施工が難しい面もあります。

部材製造をシステム化して効率化を図っているので、特別仕様は苦手です。完成されたものを使ったデザインには対応できますが、オリジナル対応は現場打ち工法のほうが適しています。

施工途中に設計変更が生じた場合は、始めから作り直すしか方法がありません。

プレキャスト工法のデメリット3:規格外になるとコストがかさむ

規格外の部材の製造が必要になると、従来の枠を利用できず専用の型枠を準備するためコストがかさみます。

プレキャスト工法は型枠を再利用してコストを低減させています。専用の枠が必要なデザインは、生産ラインの再構築など工場の稼働を停止させて対応します。

現場打ち工法と比較してメリットが感じられないほどコストがかかる場合もあります。

プレキャスト工法について知ろう

プレキャスト工法は再生利用できる型枠を使用して製造と設置・組み立て工事をシステム化した工法です。

従来の工法と比較して天候に左右されず、安定した品質を短い工期で完成できます。職人技も不要で人員を削減し、コストを抑えた環境に優しい工事です。オリジナルデザインは苦手な面もあります。

メリットとデメリットの両方を把握して、プレキャスト工法を理解しましょう。

 


この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社夢真が運営する求人サイト「施工管理求人サーチ」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」をご紹介します。当サイトは転職者の9割が年収UPに成功!ぜひご覧ください。


 

 

プレキャストコンクリートとは?

プレキャストコンクリートとは、メーカーの工場で型枠に入れて打設されたブロックやパネルです。プレキャストコンクリートの製品はトンネル擁壁やカルバート(暗渠)、マンホールや防波堤に使用する波返しブロックのような大型構造物から集水桝や側溝ブロック、杭や縁石ブロックなど小型のものまで幅広くあります。

プレキャストコンクリートに関するおすすめの求人はある?

おすすめの求人はこちらのページをご覧ください!「施工管理求人サーチ」では全国に常時約6,000件の求人があります。50・60代も多数活躍しており、年収UPはもちろん「自宅近くの職場」「残業少なめ」など働きやすさを重視した案件も多数!まずは無料登録してみてください。


当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。

RECOMMEND

おすすめ求人

建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。

株式会社夢真 コーポレートサイト

Twitter LINE
RECOMMEND

おすすめ求人

PAGE TOP

まずは無料登録
お電話でのお問い合わせはこちら