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露出配管とは?露出配管のメリットや例を紹介

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公開日時 2023.02.13 最終更新日時 2023.02.13

露出配管とはその名の通り、配管がむき出しになっている配管方法のことです。
新築工事ではあまり見られませんが、改修工事ではしばしば見られます。
これは改修工事では既存の壁などに埋め込むのは非常に難しいため、やむを得ず露出させることがあるためです。

本記事では、施工管理技術者が知っておきたい露出配管について紹介します。

露出配管とは

露出配管とは配管がむき出しになっている状態のことを指します。
クイック配管の一種で、従来は地中や壁の中にあった管路が露出している状態です。
道路の下ではなく民地や水路空間、河川護岸などを使い敷設します。
通常、下水道管などはほとんどが地中に埋まっています。
地中にあると劣化が少なかったり、下水性状が少なかったり、交通に与える影響が少ないなどのメリットがあるのです。

しかし道路より低い位置に建物があったり、地形的な問題から地中に埋設できない場合もあります。
その場合、さらに深い場所に埋めなくてはいけないためコストが割高になりがちです。
それを避けるために、比較的コストの低い露出配管を行う場合があります。

また民地や水路空間、河川護岸などを占用し、敷設する方法も提案されています。
現在、下水道の露出配管は局所的な場所でのみ使われることが多いです。
しかし耐候性に優れたポリエチレン管の開発なども行われていることから、今後さらなる普及が期待されています。

出典:国土交通省「クイック配管

簡易被覆・側溝活用などの方法もある

またクイック配管には露出配管の他、簡易被覆・側溝活用などの方法もあります。
簡易被覆は、配管の上に覆土やモルタル上塗りなどで簡単に覆ったものです。
側溝活用はその名の通り、側溝を活用した配管のことを指します。

出典:国土交通省「クイック配管

露出配管のメリット

露出配管のメリット

露出配管や簡易被覆・側溝活用には以下のようなメリットがあるとされています。

  • 土工などの作業量が減ることで、建設コストを減らすことができる。
    社会実験では、建設コストが12~81%縮減、工期が25~58%短縮
  • 建設工期が短縮されるので、早期に共用することが可能
  • 取り付け敷設費用も低減されるため、接続率向上も期待できる
  • 他企業埋設管との調整が不要

出典:国土交通省「クイック配管
出典:国土交通省「下水道未普及解消クイックプロジェクト社会実験検証のすすめ方(案)~露出配管~

懸念点もある

上記のようにメリットの多い露出配管ですが、懸念点もあります。
ここでは露出配管の懸念点を紹介します。

  • 採用する管種によっては、紫外線などによる劣化リスクがある
  • 想定外の外力などによって破損のリスクがある
  • 寒冷地では凍結リスクがある
  • 地表に配管することによる景観上の問題
  • 自然災害などによる破損の可能性および、破損した場合の汚物流出
  • 民地占有の場合は住民との取り決めが必要になる
  • 側溝管理者との協議が必要となる

社会実験も行われている

露出配管を採用することで起こりうる問題点などの洗い出しや、問題解消のためのデータ収集・分析のための社会実験も行われています。
これにより、建設コストや露出による劣化進行などの問題点を確認し、必要に応じて技術改良などが行うとしています。

露出配管の例

露出配管はさまざまな場所で行われます。
下水道などだけでなく、改修工事で、内部に配管・配線が難しい時に露出配管にすることもあります。
ここでは建築物の露出配管の具体例について紹介します。

メーターボックス(給水・ガス・電気)

メーターボックスは、給水・ガス・電気などのライフラインが集約している大切な場所です。
しかしマンションなどでは、メーターボックスの扉が小さく、配管更新ができない場合もあります。
露出配管であれば扉が小さく手も可能なため、配線更新が可能となります。

コンクリート埋設配管

コンクリート埋設配管とは、配管を直埋設したものです。
数十年前の建物の多くは、このコンクリート埋設配管が主流とされていました。
現在でも、防水性を優先する共同浴室や共同トイレ、共同水飲み場などで使われています。
このコンクリート壁は簡単にはがせないため、あまりに手を加えすぎると耐震強度などにも影響が出るとされています。

そこで検討されるのが露出配管です。
露出配管なら壁は現状維持のまま配管できるため、強度にも影響がでません。
またコストも比較的安く済みます。
外観が気になる場合は、研磨処理されたステンレス配管が採用されることも多いです。
ステンレス配管であれば、見栄えがいいため露出配管にしても違和感が少なくて済みます。

露出配管は比較的コストが安く済む方法

露出配管とはその名の通り、配管が露出している状態です。
主に修繕工事の際の方法として採用されます。
露出配管であれば、壁の中に新たにスペースを設けなくても良いので、壁の強度に影響がありません。

また比較的コストが安く済むなどのメリットもあります。
ただし露出配管は保温や結露などが問題となる場合もあるので、現場に合わせた選択が必要となることを覚えておきましょう。

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