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【国土交通省公開資料参考】施工管理者が知っておくべきダムの施工方法:ELCM工法

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公開日時 2023.05.24 最終更新日時 2023.05.24

大掛かりな工事が必要となるダムですが、その工法には様々な種類があります。
施工管理者の皆さんは、そうした様々な工法の特徴や適切な使用シーンを正確に理解しておく必要があります。
今回の記事では、ダムの施工方法の一つ「ELCM工法」について解説します。
この記事を参考に工法の特徴などを確認しておきましょう。

ELCM工法とは


「ELCM工法」は、「Extended Layer Construction Method」の頭文字をとった名前で、「拡張レヤ工法」とも呼ばれている工法です。
コンクリートを流し込む部分を、柱状工法のように縦横に区切って分割するのではなく、横方向のみに分けて複数のブロックをレイヤー状に重ねていく「レヤ工法」という工法があります。
それに対し、拡張レヤ工法は建設の際に分割するブロックを横方向のみに限らずダム軸の方向にも拡張し、できるだけ大きく区切ることから拡張レヤ工法と呼ばれています。
実際のECLM工法では、複数のブロックを同時に造成し、その後でダム軸と直角方向の継ぎ目にコンクリートを流し込んでダム建設を行います。
そしてコンクリートの打設では、バイバックや棒状バイブレータを用いて締め固めます。
ECLM工法によって建設されたダムの事例には、沖縄県の「大保ダム」や山梨県の「琴川ダム」、山形県の「横川ダム」などがあります。

ELCM工法の特徴と用途


「ECLM工法」の特徴は、柱状工法やレヤ工法と違って建設したい部分を細かく分割しなくてすむ点にあります。
しかも同時に複数のブロックを造成できるため、建設に要する時間を大きく短縮することが可能です。
また建設の際に分割するブロックの数が少なくなると、施工の場所が広く使えます。
これによって現場に大型機械を導入することが可能になります。
このことも、建設にかかる時間の短縮に繋がります。
さらに、施工の場所が広く使えることは施工現場の安全性にもつながります。
このように、ECLM工法はとても効率的かつ合理的な施工方法といえます。

この工法の主な用途は、中小規模の重力式コンクリートダムです。
1979年のダム工事で試験的に採用されて依頼、その合理性の高さから多くのダム工事の現場で用いられています。

工法の特徴や利点を理解しよう

今回は、「ELCM工法」というダムの施工方法について解説しました。
ELCM工法は建設したい部分を横方向のブロックに分けてレイヤー状に重ねていくレヤ工法から発展し、ブロックをなるべく大きく分割することで建設時間の短縮を可能にした工法です。
工期の短縮や安全性の向上を実現した合理的な工法なので、施工管理士の皆さんはこの工法をしっかり覚えておくようにしましょう。

出典:国土交通省【目で見るダム事業2007 コンクリートダムの施工法】


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