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建設現場における熱中症とは?これまでの事例と対策を紹介

2018年の夏は全国的に記録的な猛暑に襲われ、同年7月の熱中症による救急搬送人員数は54,220人にのぼりました 。発生場所は多い順に、住居、道路、屋外、そして工事現場でした。

今年はなんとか無事やり過ごすことができた人でも、来年の夏はどうなるかわかりません。今回は、今から使える熱中症事例と対策を紹介します。

建設現場の実際にあった熱中症事例

では、実際に建築現場ではどのような熱中症の症状が出ているのでしょうか?
ここでは、実際に合った実例を紹介します。

午後3時ごろ、炎天下のなかで朝から足場の解体作業などをしていたAさんが急に気分が悪くなり、職場の同僚が休ませました。1時間ほどしてAさんは仕事に復帰しましたが、足元がふらついていたので、再び作業を止められ日陰で休みました。午後5ごろAさんが吐き気をもよおしたことから救急車を呼び病院に緊急入院し、熱中症と診断されました。しかしAさんはその後しばらくして多臓器不全で死亡しました。

◇原因
当時の最高気温は37.4度(午後4時)で、屋根のない場所で作業をしたことが熱中症の直接の原因でした。
また、大量に汗をかいていたにもかかわらず塩分補給をしていなかったので、それが原因で熱けいれんを起こし、Aさんは体温調整ができなくなり循環機能に支障が生じました。
またAさんは一度休んでから再び仕事に復帰してします。Aさんも同僚も熱中症の疑いを持つことができず、救急搬送が遅れてしまいました。

◇この事故から学べる教訓
この事故からは次のことを学ぶことができます

  • 現場の責任者は、高温になる場所で働くときは塩分や水分を補給できるようにしておく
  • 現場の責任者や作業員が熱中症の初期症状などを学び、救急搬送のタイミングが遅れないようにする
  • 作業開始前に打ち合わせをしてKY(危険予知)活動などを通じて作業員に注意を呼び掛ける。
  • 作業の長時間化は避ける
  • 厚生労働省がすすめる熱中症対策

    厚生 労働省は建設業者向けに「建設現場における熱中症対策事例集」というサイトをつくり注意を呼び掛けています

    そこには、スマホやパソコンで熱中症の情報を集める方法や、現場に設置する遮光ネット、散水車による水まき、ドライミスト噴射などが紹介されています。
    上記のサイトをパソコンで開いて印刷すればそのまま資料になるので、職場で活用することをおすすめします。

    まとめ

    建設現場での熱中症は、避けられないものと避けられるものがあります。
    避けられない熱中症とは、被害者や周囲に知識がなく、対策も採られていない状況での事故です。
    そして避けられる熱中症とは、ほとんどすべての熱中症です。熱中症は死に至る病ですが、「早めに涼しいところに移動する」だけで回避できるのです。

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