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公開日時 2018.11.05
最終更新日時 2022.04.06

橋梁工事:代表的な工法を探してみました

海や川に架かる橋や、高速道路や鉄道が走る交通路などを作る橋梁工事。
それらの橋梁は実に様々な工法で施工されています。
今回は、橋梁工事の工法の種類について代表的なものをまとめてみました。

トラッククレーンベント工法


トラッククレーンベント工法は、橋梁架設の工法における最もポピュラーなものといえるでしょう。
上部工をベントで支えながら、移動式クレーンを用いて橋を架設していく工法です。
他の工法に比べ費用が安くつき、工期が短い点がメリットです。高架橋の新設で使われることがあります。

斜吊りケーブルエレクション工法


斜吊りのケーブルエレクション工法とは、橋の両岸に鉄塔やアンカーの設置をする工法です。
主に、ベント設置が困難な、深い谷部や流水部などで用いられます。
架設用の吊り設備を組み立てた後で、鉄塔の最上部からケーブルを斜めに張り、架設部材を吊り下げながら橋を架設していきます。
滋賀県の瀬田川橋梁がこれにあたります。

直吊りケーブルエレクション工法

直吊りのケーブルエレクション工法も、斜め吊り同様、橋の両岸に鉄塔やアンカーの設置をする工法です。
そのため、鉄塔の設備やアンカーブロックの強度計算や形状管理などを行わなくてはならないので、高度な技術が必要となります。
架設用の吊り設備を組み立てた後で、鉄塔からケーブルを張りハンガーロープで橋体を吊り下げながら橋を架設していく工法となります。

送り出し工法

送り出し工法とは、橋梁下にベントが設置できない現場などで用いられる工法です。
前もって地組した桁の先端部に手延機を設置し、自走台車を使って桁を橋軸方向に送り出すことで橋を架設していきます。
この工法の場合には、架設機材や地組ヤードの確保をしなくてはなりません。
そのため、架設時の強度計算や補強といった、桁製作前の検討事項が多くなります。
この工法を用いて施工されたのが、愛知県名古屋市の六番町跨線橋です。

トラベラークレーンベント工法

トラベラークレーンベント工法とは、流水部や橋梁下にトラッククレーンを設置できない現場で使われる工法です。
トラベラークレーンの走行軌条設備を桁上に設置し、運搬台車を使って架設部材を運搬することで、トラベラークレーンで橋を架設していきます。
このとき、架設時の応力状態やたわみなどの影響を考慮した架設計画が必要です。

フローティングクレーン工法

フローティングクレーン工法とは、フローティングクローラクレーンで橋体を一括して架設する工法のことです。
工場岸壁や現場の近くで、大ブロック組み立てをした部材を現場へ運搬して施工されます。
ほぼ完成品の大ブロックを用いて架設するため、工期が短い点がメリットです。

これ以外にもたくさんの工法が

橋梁工事の工法には、今回紹介したもの以外にもたくさんの種類があります。
現場の状況や、建造物の種類に応じて使い分けるのです。
興味が湧いた人は、是非色々と調べてみてください。

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