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公開日時 2018.08.08
最終更新日時 2022.04.06

建設業界にもIT化の波到来!AIで地盤沈下がわかる!AI地盤解析ロボの機能とは!?

IT化は建設業界でも急速に進んでいます。今回は、AIを用いて地盤沈下の調査ができる地盤解析ロボをご紹介します。

AIで建設業界はどう変わる?


建設業界は、特に若い労働者の不足に悩んでいる業界です。
また現在の働き手も、55歳以上の割合が3分の1を占め高齢化が進んでいることから、日本政府も建設業界のIT化に着手しています。

人手不足に対応し、かつ作業効率をアップさせるために建設業界でもAIが取り入れられています。
既にAIを利用した建設業界の事例としては、例えば道路の劣化状況をカメラから解析するシステムや、インフラ構造物の音からAIで劣化診断をするシステムなどが利用されています。

2018年5月リリース!AI地盤解析ロボとは?

建設業界でAIの存在感がますます大きくなる中、2018年5月にはネットスマイル株式会社によって地盤沈下を調査する「AI地盤解析ロボ」がリリースされました。

ネットスマイル株式会社は2013年に設立された会社で、AIを用いてプログラムの開発やサポートなどを行っています。
今回リリースされたAI地盤解析ロボは、過去十数万件のデータを学習したAIによって、現場の地盤解析データをもとに精度の高い地盤解析結果を割り出すことができます。

また性能をさらに高めるために、人間による解析結果とも再学習をさせながら業務の自動化を進めています。

AI地盤解析ロボによるメリット


AIが地盤解析を行うことによって、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは主に3つの点に注目してご紹介します。

計算処理が早い

地盤解析を行うには、地盤調査によって割り出された深度や荷重、回転数、土質、音感、水位、また他にも建物周辺の造成や近隣の地形など、多岐にわたるデータから総合判断する必要があります。

AIを使うと計算処理能力が圧倒的に早くなります。
現場で収集したデータを即座に計算にかけ、効率よく解析結果を共有することができるのです。

基準が一律される

地盤解析は上記でも説明したように、非常に多くのデータを総合的に判断して行います。
そのため解析できる社員が限られ、解析結果が担当する人の判断基準に依ってしまいます。

AIを取り入れることでより数値データから客観的な解析結果を導くことができ、地盤解析の基準を安定させることが期待できます。

人手不足に対応できる

建設業界では若者の働き手が少なくなっており、今後地盤解析ができる社員が確保できない可能性もあります。
AIを利用して自動化することで、そのような人手不足にも対応ができるようになります。

まとめ:AI地盤解析による精度向上に期待

人手不足や効率アップの面から推進されている建設業界のIT化。今後はAIを使った地盤解析によって、さらに地盤沈下の調査が効率化され、精度も上がることが期待できます。

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