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公開日時 2018.12.06
最終更新日時 2022.04.06

GENBA★WALKERその14

【鉄骨造の躯体工事】
今回は鉄骨工事の最終回として、錆止め塗装について説明します。鉄骨造の弱点は、耐火性と錆の問題がある事です。特に錆は鋼材が空気に触れることによって酸化され、それが錆の原因となっています。そのため、鉄骨造では、錆の進行を防ぎ、空気に触れさせないように錆止め塗料をどの程度行うかが耐久性の重要な要素になってきます。

1.錆止め塗装の種類
錆止め塗装は、鉄部の面と亜鉛めっき面では異なった材料を使用するので注意が必要です。一般の錆止め塗料は、亜鉛めっき面には使えません。

2.錆止め塗装をしない箇所
錆止め塗装は、下地の状態の良否がそのまま塗装の良否につながり、浮き錆や油が付着していれば、塗料の効果を低下させます。また、錆止め塗料自体は対候性が低いので、錆止め塗料のままの状態で長い間放置しないようにします。
現場溶接個所、高力ボルト接合面、コンクリートに埋設する部分、耐火被覆材を接着する面などは、錆止め塗料を塗ってはなりません。なお、現場溶接を行う場合などで、長期間溶接部分を放置するときには、錆が生じないように溶接に無害な塗料、あるいは薄いボイル油を塗布しておきます。

【塗装してはならない箇所の例】
①高力ボルトの接合面:摩擦力が生じなければならず、塗装をしてはならない。
②コンクリートの埋設面:コンクリートに埋まる部分は、コンクリートと鉄骨が付着しなくなるので塗装してはならない。


今回の講師は・・・
夢真ホールディングス 人材開発部 田村 憲章 課長代理

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