地場ゼネコンは、普通のゼネコンとどこが違うのでしょうか。
「コン」がつく会社には、マリコンと呼ばれる企業も、スーパーゼネコンやサブコンもあります。それぞれの違いを解説します。

そもそも「ゼネコン」とは

そもそもゼネコンとは英語のゼネラル・コントラクターの略称で、日本語に訳すと「総合建設業」や「総合建設業者」「総合請負業者」などとなります。そこで問題になるのが「総合的」という言葉です。

ゼネコンの多くは、研究、設計、施工（実際の工事）を手掛けているので、そういった意味では、ゼネコンは「総合ではない建設業者」よりも「総合的」といえます。
またゼネコンのなかには、マンションやビルの建設や、ダムや道路、港湾の建設を一手に引き受ける企業もあります。建築から土木までやるので、確かに「総合的」です。

地場ゼネコンは地域密着型

地場ゼネコンはゼネコンの一種で、地方の工事に特化している特徴があります。営業エリアは限定するものの、建築も土木も請け負っている場合、地場ゼネコンと呼ばれます。

商圏が狭い地場ゼネコンは、全国に支店を展開している大規模なゼネコンが手掛けない小さな工事を請け負うこともあります。雪国の地場ゼネコンでは、除雪工事も行うこともあります。
利益率が低くても地域貢献のために尽くすのが地場ゼネコンの使命です。

そのほかのゼネコンの解説

・「マリコン」とは？
マリン系の工事である海洋土木や港湾工事をメーンとしたゼネコンのことです。埋め立て地の造成や防波堤の建設なども得意です。

・「スーパーゼネコン」とは？
年間売上高が1兆円を超える鹿島建設、竹中工務店、清水建設、大林組、大成建設の5社のことです。スーパーゼネコンは国家プロジェクトでリーダーシップを執ることも珍しくありません。

また、スーパーゼネコンほどの売上高はありませんが、上場しているゼネコンは「準大手ゼネコン」や「中堅ゼネコン」と呼ばれています。

まとめ

建設業について「もっと知りたい」という意欲が湧いてきたら、ゼネコンがしていることを調べてみるといいでしょう。
ゼネコン各社のホームページをながめるだけでも「建設業界の地図」が見えてきますよ。

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