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建築測量とは何か?職種の特徴と役割を紹介

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公開日時 2023.03.02 最終更新日時 2023.03.02

建築測量は、建物を図面通りに建てるための「道しるべ」のような仕事です。建設予定地で作業員が「三脚にのった機器」を覗いているところを見たことがある人も多いと思いますが、それが測量です。基準地点からの距離や高さや傾きを計測しているのです。
ここでは、ここでは、建築測量の特徴と役割を紹介します。


 

■建築測量の役割

完成した建物の寸法が図面より数センチずれているだけで、家具が入らないといった事態が起こり得ます。また、建物の床は「真っ平」でなければなりません。ビー玉が自然に転がるほど床が傾いていると、住人に健康障害が起きることはよく知られています。
建物は、ほぼ図面の寸法通りにつくらなければならないのです。

寸法の誤差を小さくすることは建築物が大きくなるほど難しくなります。1メートル1ミリの誤差も、100メートルになれば10センチ(100ミリ)の誤差になってしまうからです。
そこでホテルやマンションや学校、ホームセンター、ショッピングモールなどの大型施設では、工事が終了するまで繰り返し建築測量が行われるのです。

■建築測量の職種の特徴

建築測量では、測量士が三脚付の機器「測量器」を持って現場のなかに入り、測量をして図面とおりの「基礎となる線」を引きます。実際に建築資材を組み立てる作業員たちは、基礎となる線を信じて作業をするので、建築測量が失敗するとすべての作業がやり直しになるのです。

建築現場で「正しい位置の線」を引くことを「墨出し」といいます。墨出しは、建築現場に1分の1サイズの実寸大の図面を引くようなものです。

建物の基礎ができたら、建築測量によってコンクリートに「線」を引いていきます。それがこの後の工程の基準線になります。これを「基礎墨出し」といいます。

躯体をつくるときの建築測量のことを「躯体墨出し」といい、壁やドアやタイルを張る位置を決めるための測量は「仕上げ墨出し」といいます。
建物と一緒に塀や車庫などの周辺施設を建てるときも、それぞれの設置場所を墨出しします。これを「外構墨出し」いいます。

このように測量士たちは、建物が完成するまで何度も計測していきます。

■まとめ
業務内容がアクティブな大工やとび職などと比べると測量の仕事はイメージが控えめですが、測量士は工事中の建築物を正しい方向に導く重要な仕事なのです。建物が真っすぐ、かつ真っ平に建っているのは、すべて測量のおかげなのです。


 

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