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公開日時 2018.11.08
最終更新日時 2022.04.06

耐震を悩んでいるなら!建物の一番の弱さを補強できる工法や工事ができる「耐震改修」という選択

よく耐震補強には「耐震工事」と「耐震改修」という2つの言われ方をします。
耐震補強をするために壁や基礎の土台から全体的に工事していくのが「耐震工事」で、建物の性能が下がった箇所を補強するのが「耐震改修」となります。
ここでは、家や建物の弱いポイントを絞って補強していく「耐震改修」の工法と地震の時に役立つメリットを具体的にご紹介します。

耐震改修の工法は4種類ある!


まず、耐震改修とは耐震工事とは違い「耐震性能が不足している建物を補強すること」です。
全体的な耐震工事とは少し意味合いが違ってくるので注意しましょう。
ここでは主に、耐震改修の4つの工法の特徴を具体的にご紹介します。

・耐震補強
耐震補強には「強度向上型」と「靭性向上型」という考え方があります。
特にマンションや一般的なビルなどの、鉄筋コンクリートで作られている建物に使われることが多いのが特徴です。

強度向上型は「新たに鉄骨ブレースや耐震壁の増設をするもの」で、靭性向上型は「柱に鉄板や炭素繊維を巻くことで部分的に粘り強さを生み出すもの」として使い分けがされています。

・制震補強
制震補強とは「建物に特殊なおもりやダンパーなどの部材を組み込んで地震の揺れを吸収する働きを持つ補強方法」となります。

建物の一番弱いところ(損傷しやすい箇所)を中心に制震補強をすることで、地震の際に建物の振動エネルギーを吸収して安全に建物を守ることができます。

・免震補強
免震補強とは「免震装置を建物に埋め込むことで地震の揺れを建物に直接伝えないようにする工法」となります。

これは、地面にしっかりと建物を固定するのではなく、地震エネルギーを別のエネルギーに変換して建物の負担をなくす方法となります。

・木造住宅の補強方法
耐震補強が必要な建物のほとんどが伝統的な木造住宅のケースが多いようです。
耐震補強時に大切になってくることは「木造住宅だからこそバランス良く耐震補強をすること」です。

むやみやたらに補強をすることが良い耐震改修ではありませんので、注意しましょう。

耐震改修が地震対策に役立つメリット


家の弱っている部分を修正する「耐震改修」は具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

1. 安全性や耐久性が増す
まず一番のメリットは「安全性や強度の向上」となります。
倒壊の可能性のあるポイントを的確に改修することは、安心と安全に過ごす心の余裕にも繋がりますよね。

2. 快適性が増す
また、快適性が増すということも耐震改修工事のメリットでもあります。
専門家の調査によって、耐震改修が必要な場所はもちろんそれ以外の家や建物の不具合も指摘してくれることがあるので、毎日の生活のちょっとした向上にも繋がるのです。

3. 資産価値が上がる
意外かもしれませんが、「家や建物の資産価値が上がる」ということも大きなメリットの一つでもあります。
家を資産として見る際に、改修工事や補強工事を行っているかどうかは家の価値があるかどうかの指標にもなります。
もし家をゆくゆくは誰かに譲ることを考えているのであれば大きなメリットです。

耐震改修は暮らしやすさと安全性で工法をチェックすることが大切

いかがでしょうか?耐震改修は家に居ながら工事を行うことができるものや、安全の工法がいくつか種類があるので、どれが自分の家に合った安全な改修なのかを見極めていくことが大切です。

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