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公開日時 2018.11.11
最終更新日時 2022.04.06

今さら聞けない電気主任技術者とは?電気工事士との違いを解説

「電気を一生の仕事にしたい」と思った人が必要な資格を調べ始めると、電気主任技術者と電気工事士という、似ているけど微妙に異なる2つの名称に出会うと思います。
この2つは何が同じで何が違うのでしょうか。

電気主任技術者は自社の電気工作物を守る

電気主任技術者に関連する法律は、電気事業法です。この法律は、事業用の電気工作物を設置する事業者は、自主的に保安するよう義務付けています(電気事業法第42条)。すなわち、電気工作物を保有した会社は、自社の社員に管理させなければならないのです。
電気工作物とは、発電、変電、送電、配電のための機械などのことです。
その管理をする人こそ、電気主任技術者です。

電気主任技術者には第1~3種まであり、違いは次のとおりです。

  • 第1種:すべての事業用電気工作物を保安監督できる
  • 第2種:電圧が1万ボルト未満の事業用電気工作物を保安監督できる
  • 第3種:電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物を保安監督できる

つまり電気主任技術者の資格があると、発電所やビルメンテナンス会社に就職するときに有利になります。

電気工事士は建物内に電気を通す

電気工事士は、電気設備の工事の仕事に就きたい人が目指す資格です。電気工事士の主なミッション(使命)は、建物内で電気を使えるようにすることです。
電気工事士に関連する法律は電気工事士法です。

産業界には、電気設備以外にもたくさんの設備があります。例えば蛇口をひねって水が出るのは水道設備が設置されているからです。
世の中のほとんどの設備は、無資格者でも一定の条件の下で工事に携(たずさ)わることができます。しかし電気設備だけは、電気工事士の資格を持った人でないと工事できないのです。

電気工事士には第1種と第2種があり、その違いは次のとおりです。

  • 第1種:第2種の範囲と、最大電力500キロワット未満の工場などの工事に携わることができる
  • 第2種:一般住宅や小規模店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に携わることができる

まとめ

電気主任技術者と電気工事士は、電気の知識が必要な点では同じですが、仕事内容はまったく異なります。
企業の電気を守るのが電気主任技術者で、電気を世の中に広めるのが電気工事士、といった分け方をすることもできるでしょう。

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