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公開日時 2018.11.07
最終更新日時 2022.04.06

耐震基準って変わってきていることご存知ですか?新耐震基準と旧耐震基準の違いはなに?

建築基準法は建築物の敷地や構造、設備について定めている法律で、1950年に初めて制定されました。
そして、建築基準法では耐震基準についても明記されています。
地震大国日本に住んでいる私たちにとって、建物の耐震性は非常に重要な問題。
だからこそ、より安全性を高めるために耐震基準は何度も繰り返し改正されています。
ここでは、新耐震基準と旧耐震基準の違いについてみていきましょう。

新耐震基準の導入


耐震基準は、大地震が起こるたびに度々改良を重ねられています。
そして、中でも大きく耐震基準が変わったのが1981年6月1日。
1978年の宮城県沖地震を受けて、大幅に改正が行われました。
そして、この改正以前の耐震基準は「旧耐震基準」、この改正以降の耐震基準は「新耐震基準」と呼ばれています。

新耐震基準と旧耐震基準の違い


新耐震基準では、「震度6~7の大地震で倒壊・崩壊しないこと」「震度5程度の地震でほぼ損傷しないこと」の2つが基準として定められています。
つまり、大地震が起きても命にかかわるほどの被害が出ないような基準になっているといえます。
それに対し、旧耐震基準では「震度5程度の地震で倒壊しないこと」と定められているのみ。
震度6以上の地震については特に言及されていません。
しかし、日本では震度6以上の大地震が起こることは珍しくなく、そのたびに多くの命が奪われています。
そのことを考えると、人命を守るためには旧耐震基準では不十分だといえるでしょう。

新耐震基準の問題点

1995年の阪神淡路大震災で倒壊した建物は、そのほとんどが新耐震基準を満たさない古い建物だったということが分かっています。
このことから、耐震基準の改正には大きな意味があったといえます。
しかしながら、新耐震基準を満たしていながらも倒壊した建物があったこともまた事実です。
2016年の熊本地震では、新耐震基準を満たした建物の7.6%が倒壊しました。
大地震による被害をより少なくするためにも、耐震基準はこれからも強化されていくと考えられます。

まとめ

大地震から身を守るためには、まずは新耐震基準をクリアしていることが絶対条件だといえます。
ただし、新耐震基準を満たしているとしても必ずしも安心だとはいえません。
新耐震基準は完璧だとはいえず、また経年変化によって建物が劣化している可能性もあるからです。
日本に住んでいる以上、大きな地震が来る可能性は常にあります。
いざ大地震がきたときに後悔しないためにも、家の耐震性は必ず確認しておくようにしましょう。

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