日本の誇りを守る仕事!宮大工さんのプロの匠な技術の建築工法をご紹介
ではまず、宮大工さんの主な建築工法をご紹介します。
建築業の中でも家や建物を作っていく大工さんではなく、主に神社や仏閣を専門的に手掛けていく宮大工さんの仕事は、普段私たちが接することの少ない大工工法となります。
もちろん、「大工」と「宮大工」といった言葉の使い分けがあるように、技術や仕事のやり方は変わってくるのです。
ここでは、主に宮大工さんの仕事内容や匠の職人工法を具体的にご紹介します。
宮大工さんの匠な建築工法
・木組み工法
木組みとは「釘や金物をほとんど使わずに木と木をしっかり組み合わせていく技術のこと」を言います。
高度な専門知識や経験が必要な技術になります。
ここでのポイントは「木を読むこと」と言われており、木の生育方法や木ごとの性質を読みながら手刻みで作業を行っていく方法です。
・継手工法
継手とは「木材の長さが十分でない場合に、長さを継ぎ足す際に使われる技術のこと」となります。
かなり精巧な作りになっており、70種類ほどのパターンがあることが大きな特徴です。
パズルのような複雑な知識と木材を削っていく技術が大切になってくるので、経験を積むことで得られることが多いようです。
・仕口工法
仕口とは「2つ以上の材木をある角度にしっかり接合する技術のこと」です。
土台と柱のつなぎ目など、材木を組む時に使われます。
他にも垂直や水平・斜めなど複雑に組み合っていく木材の接合部分を「曲尺」や「指しがね」と呼ばれることもあり、宮大工さんの秘伝と呼ばれるような匠の技術であったと言われています。
木の仕組みや流れ・しなやかさなど性質を生かしたキレイな作りは、今の建築工法から見ても高いレベルのものであるようです。
建物を現状維持させる補修方法とは
神社や仏閣などを専門的に扱う宮大工さんは建物の匠な工法だけではなく、歴史があり古くなった神社の補修や現状維持のための保存修理をすることも大切な職人ワザとなります。
木工補修は「木造の文化財建造物」をメインに修理していく方法となります。
日本の文化財建造物のほとんどが木造であるので、建築物の設計手法や施工技術を解明してから修理法を選択して施工していくことが大切です。
建造物補修では「漆塗り・彩色・丹塗り」など建造物自体の補修以外に、繊細な装飾の仕上げも行っていきます。
何百年経っても変わりない彫刻や彩色の美しさは宮大工さんによって支えられているのです。
歴史をそのままキレイに残す宮大工さんの丁寧で繊細な仕事
私たちが文化財歴史建造物を訪れる際には、キレイで威厳のある建物がずっと維持されていますよね?
しかしその陰には、日本の神社や仏閣は昔の作りのままで現状維持しているプロの宮大工さんが工夫してくれているのです。
繊細で匠な仕事をぜひ見に行ってみましょう。
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編集部
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