文化も気候も全て違う海外がもちろん、日本と全くことなった建築様式が用いられています。
一体どんな建築様式が用いられており、どんな建物が有名なのでしょうか。
海外の建築物シリーズ、今回はイギリス建築の特徴についてご紹介します。

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イギリス建築の歴史

イギリスの建築は年代によって流行りがあります。
現代のロンドンなどを歩いていても、歴史ある建物から過去の建築様式を知ることが可能です。
9～12世紀にかけてのイギリスでは「ロマネスク建築」が用いられました。
時代の前半はサクソン様式、後半はノルマン様式と呼ばれています。
サクソン様式は、ローマ帝国のビザンチン様式の影響が見られるのが特徴です。
ノルマン様式は城壁や柱が巨大になっていきます。
12世紀後半から16世紀前半にかけては「ゴシック建築」が用いられます。
重厚なデザインからより華美なデザインに変わり、教会などの建物上部に尖塔が多く作られました。
17世紀～18世紀にかけて採用されたのが「バロック建築」です。
より華麗に、優美になり、インテリアにもこだわりが見られます。
特に教会などの公共施設に用いられた建築様式ですが、貴族の屋敷などにも使われました。

近代のイギリス建築

18世紀前半ごろに良く用いられたのは「ジョージアン建築」です。
古代ギリシャやローマ文化へ憧れが強く反映された建築様式で、対称の建物、建物正面の破風などが特徴です。
19世紀から20世紀前半に用いられたのが「ヴィクトリア建築」です。
特に1851年の万博で使われた「クリスタルパレス」が有名で、その姿は未来を象徴しているといわれました。
そして現代では、よりスタイルが多様化しており、これが現代建築といわれる様式はありません。
これまでになかったコンクリートと鉄、ガラスを組み合わせた様々な建物が登場しました。
「ハイテク建築」とも呼ばれる様式の代表的な建物は「ロイズ・オブ・ロンドン」です。まるで内部の部屋が外へと置かれたような特徴的な外観は世界に衝撃を与えました。
また現代建築の最高傑作とも呼ばれているのが「マンチェスター・オックスフォード・ロード駅」です。
表面加工した板材を大量に使用した曲面が特長の建物で、待合室なども駅に合わせてデザインされています。
また傾斜して建てられているロンドン市庁舎や、小さいキュウリの愛称で知られる「メリーアクスビル」なども現代を代表するイギリス建築として有名です。

時代によって変遷する建築様式

海外も日本と同様にどんどん建築様式が変化していきます。
イギリスはローマやギリシャなどの影響を受けて、建築様式が進化してきました。
現代ではよりシャープでハイテクな建築が多く作られています。
ロンドンなどでは現代の建築様式と歴史ある建築様式を見ることができますので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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