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公開日時 2018.10.12
最終更新日時 2022.04.06

【建築と法律②】建築関連の法律の歴史(世界・古代編)

現場監督は建築基準法などの法律を守らなければなりません。
「法律って面倒くさい」と思う人もいるかもしれませんが、法律は人類が長い歴史のなかで試行錯誤を繰り返して獲得した大切な宝です。
この記事では建築に関する法律の歴史のうち、古代のものをご紹介します。
普段意識しないかもしれませんが、建築関連の法律には意外なほど長い歴史があります。
歴史を紐解くことで、法律に対する認識を改めてください。

ハムラビ法典に建築関連の法令が!

建築関連の法規で世界最古のものは、「目には目を、歯には歯を」で有名なハムラビ法典だとされています。
古代メソポタミア文明において紀元前1750年頃に生まれたハムラビ法典には、以下のような内容が含まれています。
・建築工事が堅固でないせいで家が倒壊し、家の持ち主を死なせた場合、その家を建てた建築業者を死刑にする。
・同様に、家の持ち主の息子を死なせた場合は、建築業者の息子を死刑にする。
・同様に、家の持ち主の奴隷を死なせた場合、建築業者は同じ価値の奴隷を提供しなければならない。
・同様に、財産を破損した場合、建築業者はその財産を修復しなければならない。
・倒壊した家について、建築業者は自己の費用で再建しなければならない。
住宅の欠陥による被害が発生した場合、建築業者には非常に厳しい罰則が科せられていたことがわかります。

古代ローマの法律が現代の日本の法律に影響!?

紀元前450年頃の古代ローマにも建築関連の法律がありました。
建築物同士の間隔を一定距離以上保つように定めた内容で、これは現在日本で採用されている相隣関係の規定の由来になったという説もあります。
また、建物の高さに関する規定も古代ローマ時代にできたとされています。
古代ローマでは土地を有効活用するために高い建物が作られていましたが、当時の建設技術では高い建物が倒壊することも多かったそうです。
そこで倒壊を防ぐために、建物の高さは法律で約21.5メートル以下とされました。
その後、ネロ帝時代の大火災を経たことで道路が整備され、建物の高さは道路の幅の2倍以下に制限されました。
その他、窓や採光、排水などに関する法律もあったとされています。
現代の日本でも採光や排水などに関する決まりごとが存在していますが、似たような考え方は古代ローマ時代からあったことがわかります。

建築関連の法律の歴史は深い!

紀元前1750年頃から建築関連の法律は存在します。
長い歴史の最先端で、現場監督は毎日働いているのです。
興味があったら建築の歴史を調べてみると、新しい発見があるかもしれません。

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