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公開日時 2018.10.09
最終更新日時 2022.04.06

【造園業を知る①】庭園の飛石について知ろう!造園業の施行管理者は必見です!

日本庭園と言えば誰しも池を中心とした築山や四季折々の木々、庭石などが配置された光景を思い浮かべると思います。
日本庭園は今も歴史的建造物や名勝地、邸宅、料亭などの庭として鑑賞され、訪日する外国人の観光スポットとしても注目されています。
庭園に使用される石の中でも、飛石は庭園の通路などに配置され情緒を醸し出しています。
今回は庭園の飛石についてご紹介します。

飛石はなぜ置かれる?

安土桃山時代、千利休によって大成された茶道が広まったことにより、侘び茶の精神に基づいた草庵風の茶室が多く建てられました。
この茶室に付随する自然の美を活かした風情の庭は「露地」と呼ばれ、茶室に通じる露地に歩幅ほどの間隔を開けて置かれた、自然のままの平らな石が飛石です。

飛石は茶室を訪れる客の足元を汚さず、庭の苔や芝生を踏まないように茶室まで誘導する目的があります。
また、飛石をゆっくり渡りながら庭の眺めを楽しんでもらう意味合いもあったとされています。
その精神は時代を経て現代に至っていますが、今や飛石は日本庭園のみでなく一般の住宅での装飾的な目的など様々な形態で置かれるようになりました。

現代に取り入れられる飛石

厳密には飛石は「置く」ではなく「打つ」と言われます。
伝統的な和風庭園での配置には、直打ち、二連打ち、二三連打ち、雁掛け、千鳥打ち、など直線やジグザグの形状での配置があります。
現在では幾何学的な形状での配置や屋内にオブジェ的に配置するなど、モダンな感覚の配置を行うこともあります。
飛石はそれ自体の景観の美しさも大事なので、石の形や種類、色、大きさ、石の周りの砂利や芝生など、どのように取り入れるか総合的な考慮が必要です。
また、施工に入る前に石を仮置きし、石の向きや配置する場所、間隔、地面からの高さなどを少し離れたところから見ることで、より仕上がりをイメージできるでしょう。

飛石と言うと和風の庭園を連想しがちですが、洋風の建物であっても適した石材を選ぶことで洋風の庭園に仕上げることができます。
現在では様々なスタイルの石が、ホームセンターやカタログ、通販などでも販売されていますので、庭園の雰囲気に合うものが見つけやすいでしょう。

美しい庭園を造るためにできること

飛石の配置には施工業者のセンスが現れるので、周囲の状況を見ながらどのようにすれば美しく景観に溶け込むか十分に吟味しなければなりません。
そのためにも普段から名勝とされる美しい庭園を観賞したり、写真を参考にしたりするなど多くの情報を得て感性を磨くことが大事です。
それにより顧客からのニーズにも応えやすく、充実した施工に繋がることが期待されます。

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